最近ゴルフ界のトレンドワードとなっている「地面反力」。ダウンスウィング初期に地面をグッと踏み、それが跳ね返るエネルギーを回転に変えて飛ばすというのが、地面反力を利用したスウィングの基本的考え方だ。12年前からこの打ち方を提唱し続けてきた吉田一尊プロに、最新かつもっとも分かりやすい「地面反力打法」のやり方を聞いた。

切り返しでは、左足の親指付け根方向に思い切って踏み込もう!

地面反力を使ってスウィングするとはどういうことなのでしょうか。それを具体的に言うならば、「地面を踏み込み」「反動を利用して地面を蹴る」ということになります。今回は、地面半力打法の核となる、“左足の踏み込み”を例に、動きをじっくりと解説していきましょう。

「地面を踏んで、その反力を得る」というと、多くの人が地面を真下に踏みしめるイメージを抱くと思いますし、実際にそのように解説している記事も散見されます。しかし実際は、地面を真下に踏みしめると、反力は当然真上に働き、その作用で前傾角度が起きてしまい、ミスを誘発します。

画像: 正しい地面反力打法では、上半身が起き上がることはない(むしろ前傾はさらに深くなる)。写真は地面半力打法を実践する代表的プレーヤーのひとり、ジャスティン・トーマス(撮影:岡沢裕行)

正しい地面反力打法では、上半身が起き上がることはない(むしろ前傾はさらに深くなる)。写真は地面半力打法を実践する代表的プレーヤーのひとり、ジャスティン・トーマス(撮影:岡沢裕行)

なので、切り返し以降、左足は「下」ではなく「前」に踏み込むイメージを持つのが、正しい地面反力の使い方。細かく言えば、トップの位置までクラブが上がったら、左足拇子球(ぼしきゅう・左足親指の付け根のふくらんだ部分)に向けて踏み込んで(体重をかけて)いきます。「斜め前」に踏み込むイメージですね。

左足拇子球方向に踏み込むんだ反動で、今度はかかと方向に蹴っていきます。踏み込んだときに前に出た左ひざが、ピーンと伸びていきます。イメージ的には、「斜め前に踏み込んだ反動で、斜め後ろに蹴る」という動きになります。このように地面反力を使うと、曲げ伸ばされるのがひざだけなので、前傾角度が崩れない、むしろ“崩れにくくなる”んです。

画像: 切り返しでは、左足の親指付け根方向に思い切って踏み込もう!

このように動くことができれば、前傾角度が崩れずにスウィングできることからインパクトが安定し、同時にヘッドが走ることで飛ぶようになります。左足を踏み込んで反動で蹴る動きは地面反力の基本であり、真髄の部分。難しく感じるかもしれませんが、試しているうちに必ずコツはつかめます。ぜひ、トライしてみてください!

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