今年の春先から、プロトタイプをツアー会場でチラホラ使用するプロがいた、グラファイトデザインの新シャフト。『IZ』のオレンジのロゴが、ツヤ消しのマットブラックのカラーによく映えている。セガサミーあたりからグッと使用するプロが増えたようだが、一体どんな機能、フィーリングなのか。ライザップKBCオーガスタの会場で、いろいろ聞いてみた。

「球を“押せる”。スピンも抑えられて、飛距離が伸びた」

練習場に行ってみると、塚田好宣プロがいた。『IZ』が刺さったドライバーで好打を連発していたので、早速感想を聞いてみた。

「昨年の日本プロからツアーAD『TP』を使っていたんですが、ピンの新しい『G400』に換えるタイミングで『IZ』を試したら、飛距離が伸びたんです。『TP』の7Sも良かったんですが、『IZ』の6TXにしたら、球を“押せる”感じでスピン量が抑えられて。先がしっかりしている感じですね」(塚田)

好打を連発していた塚田プロ。飛距離もアップし好感触

見た目のコスメも気に入ったらしい。

「ピンのヘッドはマットブラック。このシャフトもマットブラックだから、相性がいいというか、カッコいいですよね(笑)」(塚田)

「走りすぎない感じが、フェード打ちに合う」

伊澤利光プロは、プロトタイプを3月から愛用中。

持ち球のフェードにマッチすると言う伊澤プロ

「それまでいろいろ試していたんですが、これに落ち着きました。先が走りすぎない感じで、左に行くミスが出ない。持ち球がフェードなので、すぐに気に入りました」(伊澤)

スペックは、年齢的に疲れが出ないよう、軽めの6Xを選択したという。ヘッドは最近、テーラーメイド『M1』から『M2』に換えた。

「飛距離も弾道も、ほとんど変わっていません(笑)」(伊澤)

「つかまるヘッドとバランスが取れて、叩ける」

清田太一郎プロも、ピン『G400』に換えてから『IZ』に移行した。

「前に使っていた『TP』よりも左のミスが出にくい感じがいいんです。『G400』はつかまりが良いので、バランスが取れて叩けるのがいいんです」(清田)

スペックは試行錯誤中とのこと。

短尺化にトライするなど、最適なスペックを模索中の清田プロ

「タメを利かせるタイプなので、米ツアーで流行っている短尺化にトライしてみたんです。元々短いのが好きで、プロ入り時点では43.75インチでしたし。新しいのは44.25インチにしてみました。合うスペックを探しています」(清田)

「データを見ると、安定感が増しています」

スリクソン福島から試合に投入した近藤智弘プロ。ここライザップKBCオーガスタで、初めてデータ計測を行ったという。

「ずっとツアーAD『BB』を使っていて、新しいのも試すんですが、しっくりこないと元に戻す、の繰り返しです。でも、今度の『IZ』は振りやすい感じで、今、ベストスペックを探しています」(近藤)

データを計測し、最適なマッチングを模索中の近藤プロ

「打ち比べると『BB』は当たれば飛びますが、『IZ』の方が弾道やスピンがすごく安定しています。後は、重さなのか、長さなのか……」(近藤)

ツアーレップと試行錯誤中のようだ。

「ロングセラーの『PT』と『DI』のいいとこ取り」

最後に、ツアーレップの高橋雅也さんに、プロの印象を聞いてみた。

グラファイトデザインのツアーレップ、高橋さん

「ウチは、気に入ったモデルを長く愛用されるパターンが多いんです。だから、廃番になるモデルも少なく、年々モデルが増えていきます。その中で、今回『IZ』に切り替えるプロが多いのは、クセがない振りやすさでロングセラーの『PT』にテイストが近いからでしょう。また、最近の高初速が出るタイプのヘッドに合う、当たり負けない先端の強さを持つ『DI』に劣らぬしっかり感で、飛距離を安定して伸ばせる点も好評につながっているようです」(高橋)

発売予定は9月中旬とのこと。リシャフトの候補が、また1つ増えそうだ。

This article is a sponsored article by
''.