男子ツアー秋の陣が始まった。後半戦は高額賞金の試合も多く、そこに合わせて新たなギアを携えてこの時期を迎えるプロも多い。そんな中、注目のシャフトがある。ツアー配布早々に何人もの選手が使用を開始したグラファイトデザインのニューモデル「ツアーAD IZ(アイズィー)」だ。なぜこのシャフトは多くのプロの心を捉えて離さないのか、同社ツアー担当の高橋雅也さんに聞いた。

タイミングを取りやすく、初速の速いヘッドとの相性がいい

「ずばり、ロングセラーモデルの『PT』のしなやかさと、『DI』の先端の強さをいいとこ取りしたシャフトだからだと思います。具体的には、初速の高い今どきのヘッドとの相性がよく、タイミングの取りやすさと振りやすさ、そして当たり負けしない先端部分の剛性感を合わせ持っている。そのことにより、プロたちが違和感なく切り替えることができ、使用率も高まっているのだと思います」(高橋氏)

黒のつや消し仕上げにオレンジのロゴが新鮮な「IZ」。高橋さんに、プロのクラブを調整する立場から、彼らとこのニューシャフトとの新たな“関係”を語ってもらおう。

塚田好宣プロ「球を“押す”感じで飛距離が伸びた」

まずはピンの「G400」に換えるタイミングでツアーADの「TP」から「IZ」にチェンジし、飛距離アップに成功したという塚田好宣プロ。

「しなり戻りの反応が良い『TP』は同じSでも半フレックス硬めなので、塚田プロはSフレックスを使っていましたが、『IZ』は粘るしなりが特徴のため、少し硬いTXで合わせました。粘ると重量感も出るので、そのぶん70グラム台から60グラム台に1ランク軽くして、フィーリングのバランスを取りました」(高橋氏)

TPの「70S」からIZの「60TX」へ。「先端がしっかりしているから、球が押せる」(塚田)と、この変更がハマったようだ。

押せる感じに加え、スピン量も抑えられて飛距離が伸びたという塚田プロ

伊澤利光「つかまりすぎずフェードに合う」

続いては2001年、2003年と賞金王に輝いた伊澤利光プロ。フェードヒッターとして有名な伊澤プロにとって、IZはピタリとくるシャフトだったようだ。

「昨年はいろいろ試されていたんですが、2017年3月に『IZ』のプロトタイプを使い始めてから落ち着きました。ヘッドはテーラーメイドの『M1』から『M2』に変え、スペックは以前よりやや軽めの『6X』の45インチで決まり。一番振りやすいようです」(高橋氏)

「先が走りすぎない感じで、左に行くミスが出ない」と伊澤プロ。愛用者の多い「DI」ゆずりのこの先端剛性の高さが、プロたちを魅了する大きな理由のようだ。

伊澤プロは、持ち球のフェードを安心して打てるイメージが気に入っている

清田太一郎「つかまるヘッドでも安心して叩ける」

「タメを利かせるスウィングタイプという自覚がある清田プロからは、試しに米ツアーで流行っているショートレングス取り入れたいという要望があり、44.25インチで組みました。基本性能は気に入ってもらえているので、数試合、様子を見て細かいスペックは調整していくと思います」(高橋さん)

清田プロも、塚田プロ同様ピンのG400ドライバーに移行するタイミングで「IZ」を採用したひとり。「TP」よりも左へのミスが出にくい「IZ」と、つかまりのいいG400は“黄金の組み合わせ”なのかもしれない。

左へのミスが出ないので安心して叩けるという清田プロ

近藤共弘「振りやすさと安定感が魅力」

最後はベテランの域に入ってきた近藤共弘プロ。

「『BB』がお気に入りで、新モデルを試しても元に戻すことが多かったんですが、この『IZ』の安定感は魅力的なようです。まだ『BB』がエースですが、長さ、重さ、硬さのベストマッチングを、この秋に見つけたいですね」(高橋氏)

画像: ベストスペックを模索中の近藤プロ

ベストスペックを模索中の近藤プロ

秋のビッグトーナメントを前にして、トッププロ達が使用を続々と開始している「ツアーAD IZ(アイズィー)」。9月15日に発売したばかりのニューモデルながら、その注目度は抜群。テレビ中継で、この黒と赤の新シャフトが映る機会も、これからどんどん増えていきそうだ。

画像: 高橋雅也さん グラファイトデザイン社のツアーレップとして、プロの要望に対応。08年の日本ミッドアマに2回優勝のトップアマでもある

高橋雅也さん
グラファイトデザイン社のツアーレップとして、プロの要望に対応。08年の日本ミッドアマに2回優勝のトップアマでもある

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