小技自慢が腕を競う「全日本ショートコース選手権」。その準決勝会場で、とあるウェッジの試打会が行われた。クリーブランドの「RTX-3(ローテックス スリー)」。興味津々で手に取った選手たちの表情が、打つごとに真剣味を増していく。「このウェッジ、めちゃくちゃいいよ!」。小技自慢たちはなぜこのクラブに“一目惚れ”してしまったのか、理由を探っていこう。

打ち込んでも“つっかからない!”抜けの良さがある

ショートコース選手権は、ショートコースを舞台にした“小技日本一”を決める試合。であるがゆえに、選手たちのウェッジへのこだわりは半端ではない。そんな、一家言持つゴルファーたちは、RTX-3をどのように評価したのだろうか。

画像: RTX-3。見た目はオーソドックスだが、最新のテクノロジーが満載の高機能ウェッジだ

RTX-3。見た目はオーソドックスだが、最新のテクノロジーが満載の高機能ウェッジだ

小技巧者たちは、まず第一に「抜け」を重視する。クラブで地面と接触する唯一の部分がソール。そこがつっかからずに“抜ける”ことで、飛距離とスピンが安定するからだ。「抜けが良くないウェッジは使えない」そう公言するゴルファーも少なくないが、RTX-3の場合はどうか。

「抜けの良さは申し分がない」というのは、佐藤謙介さん。

画像: 打ち込んでいってもソールが抜けて、つっかからない。この“実戦力”を佐藤さんは評価

打ち込んでいってもソールが抜けて、つっかからない。この“実戦力”を佐藤さんは評価

「驚かされたのは、打ち込んだ時の抜けの良さです。トレーリングエッジ(ソール後方のバックフェースとの境目の出っ張り部分)が削られているせいか、少し噛んだかな、という感覚にもかかわらず、スパッと抜けてくれて、飛距離、スピン、弾道すべてが安定していました」(佐藤さん)

佐藤さんが体感したように、V字型ソールがRTX-3の抜けの良さの秘密。それにしても、わずかな球数でソール形状まで言い当てるあたり、小技自慢恐るべし。あるいは、それを感じさせたRTX-3のソール形状の絶妙さを褒めるべきか……。

画像: 左からV-LG(ローバンス)、V-MG(ミッドバンス)、V-FG(ハイバンス)。バンス角は異なれど、すべて抜けのいいV字型のソール形状をしている

左からV-LG(ローバンス)、V-MG(ミッドバンス)、V-FG(ハイバンス)。バンス角は異なれど、すべて抜けのいいV字型のソール形状をしている

RTX-3には、48度から2度刻みで60度までのロフトがラインナップされている。そして、56度と58度は、V-LG(ローバンス)、V-MG(ミッドバンス)、V-FG(ハイバンス)と3つのバンス角が選べる(佐藤さんが試打したのは、ロフト58度、バンス11度のV-MG(ミッドバンス))。V-FG(ハイバンス)であれば打ち込んだ時のミスへの許容性はさらに高まるであろうし、入射角と打点を安定させられるゴルファーならば、V-LG(ローバンス)を選べばスピンをさらに自由自在にコントロールできるだろう。そして、基本的なソール形状はすべて同じ「Vソール」である。

狭く・深く・数が多い。この「溝」がスピンを生む

次に注目したいのは、やはりスピン性能だろう。スピンを生み出す要素は色々あるが、中でも重要なのはやはりフェース面だろう。試打者のコメントを聞く前に、まずはそのフェース面をご覧いただこう。

画像: 美しい平面に磨き上げられたフェース面。狭く・深く・より多く刻まれた溝がスピンの秘密だ

美しい平面に磨き上げられたフェース面。狭く・深く・より多く刻まれた溝がスピンの秘密だ

お分かりだろうか? RTX-3のフェースに刻まれた溝は、溝と溝の感覚が通常より狭い。一本一本の溝を“狭く・深く”し、溝の感覚を狭め、溝の“本数”を増やす。これが、RTX-3に仕掛けられたスピンテクノロジー。選手たちは、このフェースの効果を敏感に感じ取った。

「2バウンド目でスピンが入る。きっちり止まってくれますね」というのは神恵聖さん。

画像: 低い球での寄せを得意とする神恵さん。スピンは生命線だけに、RTX-3のスピン性能を納得がいくまで繰り返し確かめていた

低い球での寄せを得意とする神恵さん。スピンは生命線だけに、RTX-3のスピン性能を納得がいくまで繰り返し確かめていた

「私のエースウェッジはクリーブランドの『CG-F1』なのですが、正直それよりもスピンは効いています。約45ヤードの距離から58度のウェッジで打ちましたが、低く出た球がグリーン上でキュキュッと止まってくれました。抜けも良いし、スピンもかかる。申し分ないですね」(神恵さん)

フェースセンターに重心を寄せることで、打感が軟らかい!

そして、ほぼ全員と言っていいほど絶賛していたのが、その打感の良さだ。

「打感がすごく軟らかくて、ボールとフェースがくっついている時間が長いので、コントロールしやすく感じました」という宮城浩克さんの意見が代表的で、前述の佐藤さんも、「ボールを潰してくれる感覚があって、すごく好きな打感だ」とコメントしていた。

画像: ジャストインパクトのこの瞬間、フェースにボールがくっつく唯一無二の打感を存分に味わえる。宮城さんはこの打感を高く評価した

ジャストインパクトのこの瞬間、フェースにボールがくっつく唯一無二の打感を存分に味わえる。宮城さんはこの打感を高く評価した

この打感の良さ、のみならず、飛距離性能にも、スピン性能にも大きく関わっているのが、このウェッジ最大の特徴とも言える構造、“フィール・バランシング・テクノロジー”だ。

RTX-3は、ホーゼルを短くし、同時にホーゼル内部を軽量化することで余剰重量を生み出した。それをヘッドに最適配分したことで重心をフェースセンターに近づけることに成功した。ウェッジの重心はヒール寄りにあることが多く、実打点のセンターから離れているため、よりセンターに近づけることで、ヘッドの挙動を安定させ、スピン性能、コントロール性能、打感に至るまでを向上させている。それがすなわちフィール・バランシング・テクノロジーというわけだ。

画像: ホーゼルを従来比10ミリ短くし、さらに内部を軽量化することで9グラムの余剰重量を生み出した

ホーゼルを従来比10ミリ短くし、さらに内部を軽量化することで9グラムの余剰重量を生み出した

打感は、芯で打った場合にもっとも心地よく感じられるもの。そして、RTX-3は打点と芯が近い場所にあることで打感が軟らかく、同時に、多少芯を外しても心地よい打感が手に残る。

最後に、試打風景をまとめた動画をご覧いただこう。試打者たちが気持ちよさそうにアプローチしている映像を見ると、今すぐにでもウェッジとボールを持って、ゴルフ場へダッシュしたくなるに違いない。

画像: 「このウェッジ、スピンめっちゃ効く!」小技自慢が驚いた、クリーブランド RTX-3徹底試打レポート youtu.be

「このウェッジ、スピンめっちゃ効く!」小技自慢が驚いた、クリーブランド RTX-3徹底試打レポート

youtu.be

ドライバーでぶっ飛ばすのはもちろんゴルフの醍醐味だが、ウェッジで心地よくボールを運び、スピンを効かせてピン手前でキュッと止める、その時の感触もまた、ゴルフ場でしか味わえない、ゴルファーしか味わえない快感。RTX-3は、その快感を得るためのいい相棒になってくれそうだ。

細かいスペックは、下記リンク先でチェックしよう!

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