【アッタス クール × MPタイプ2】幅広いゴルファーが平均飛距離を伸ばせる!
シリーズ9代目となる「クール」は、アッタス史上もっとも“走る”“飛ぶ”を追求した飛び系シャフト。試打をした関プロはまず、このシャフトの特性について熱く語り出した。
「手元側がしっかりしていて、中間~先にかけてシャープにしなって戻ります。ヘッドが走るのでボール初速が稼げるし、球を上げてつかまえてくれるんです。最大の魅力は“振り抜きの良さ”で、振っていてキモチいいし爽快感があります。それでいて、振りにいっても球が引っかからないし、当たり負けしません」(以下、関プロ)
さて、そんなアッタス クール。いずれ劣らぬ人気モデル4つと組み合わせることで、いったいどんな弾道が打てるようになるのだろうか。
まずは、ツアー優勝にも貢献するなど評価の高いミズノのプロモデル「MP タイプ2」のヘッドにアッタス クールの「6S」を挿して、弾道データを計測しながらテストをした。
「大型ヘッド(460cc)の『タイプ2』は、小ぶり(435cc)な『タイプ1』に比べて安定感があるモデルで、スウィートエリアが広くてミスの許容性があります。しかも、ソールにスリットができたこともあって、球の弾き出しが強くて初速感がある。それでいて『MP』ならではの操作性も備わっています。そのヘッドに、クセがなくて振りやすく走り感がある『クール』を挿すことで、安定感はそのままに、より初速を出しながら飛ばせるようになるんです。幅広いゴルファーが平均飛距離を伸ばせるような、オールラウンドな組み合わせといえます」(関)

「MP タイプ2」の許容性をそのままに平均飛距離を伸ばすことができるコンビネーションだと関プロ
実際に弾道データを見ると、ボール初速が出ているし、あえて芯を外して打ってもキャリーが安定するし方向がバラつかなかった。また、このように弾き感があるとボールが滑りそうに感じるかもしれないが、大型のわりに操作しやすくて返しやすいヘッドとつかまるシャフトによって、球が右へすっぽ抜けることもない。
まさに使い手を選ばず、真っすぐに飛ばせる“万能型ドライバー”に仕上がるということだ。
【弾道データ】
キャリー 打ち出し角 ボール初速 スピン量
238.5Y 11.9度 64.0m/s 2230rpm
※HS43m/s、※3球の平均値
【アッタス クール × G400】相性抜群! つかまえてドローが打てる組み合わせ
続いて、ピンの「G400 スタンダードタイプ」と「クール」のコンビを検証した。G400といえば、2017年の男女賞金王が使用したことでも知られるドライバー。
「前作よりもコンパクトになり(445cc)、タービュレーターの効果で空気抵抗を抑えて鋭く振り抜けるヘッドと、シャープに走るこのシャフトのイメージがピッタリ。構えたときに『コレはいいぞ!』と思える、テンションが上がる組み合わせですね」

445ccと小ぶりなヘッドには“走り系”の「アッタス クール」がマッチする
そのドライバーを打ってみると、スピンを抑えたドロー系の高弾道。飛んで、かつランも伸ばした。
「ヘッドの特性としては重心が深くて低いので、球が上がりやすくてロースピンで飛んでいきます。こういう重心が深いヘッドはインパクトで“お尻”が下がってロフトが寝るような動きをしますが、それはシャフトの“逆しなり”(しなり戻り)によって球を上げて飛ばすという『クール』の動きとマッチしているので、とても好相性です。クラブが上からカット気味に入っても、ヘッドがスピン量を抑えてシャフトが球を持ち上げてくれるし、小ぶりなヘッドと走るシャフトでボールをつかまえやすい。スライサーや球が上がらなくて悩んでいる人が、やさしく飛ばせるヘッド&シャフトですね」
【弾道データ】
キャリー 打ち出し角 ボール初速 スピン量
236.3Y 9.7度 63.0m/s 2167rpm
※HS43m/s、※3球の平均
【アッタス クール × 917 D2】低スピンのストレート弾道を打つならコレ
関プロが1球目からビッグキャリー&ストレートボールを連発したのが、タイトリストのアスリートモデル「917 D2」との組み合わせだ。
「ナイスコンビで打ちやすいですね。そもそもタイトリストというと、操作するイメージがあったりブランド名にプレッシャーを感じる人もいますが、大型ヘッド(460cc)の『D2』はとてもオートマチックにストレートボールが飛ばせます。さらにソールの“ミゾ”によって、弾き感がありながらスピン量を抑える効果もある。ただし、ツアー向けのモデルなので球の高さがやや抑えめ。そこをシャフトの『クール』が上手くカバーしてくれます。打ち出し高さをしっかりと出せるんです」

アスリート向けの「917 D2」は球の高さが出づらいがシャフトが上手くカバーしてくれる
計測データを見ると、まさに“高打ち出し&低スピン”の飛ぶ弾道。しかも「球が左に行かないので思い切って叩ける」と言う。フッカーが叩きにいっても、球が引っかからずに高く真っすぐ飛ばせるセッティングなのだ。と同時に「トッププロがバッグに入れている『917』に憧れているけれど、もう少しやさしくして使いたいという人に『クール』とのコンビがハマるでしょう」と言う。
[917 D2](タイトリスト)×[アッタス クール〕(6S)
キャリー 打ち出し角 ボール初速 スピン量
240.1Y 13.1度 63.9m/s 2257rpm
※HS43m/s、※3球の平均値
【アッタス クール × EPIC サブゼロ】一撃の飛びはやっぱりこれ!
ヘッド内部に設けた“2本の柱”がボール初速を上げることで話題になった「GBBエピック」シリーズの「サブゼロ」(キャロウェイ)。まずはこのヘッド特性について話す。
「『サブゼロ』の際立った特徴は、スピン量が少ないことです。また、重心が前のほう(フェース側)にあるので、ヘッドが前のめるように動いて強い球を打ち出す。そういう低スピンのヘッドに『クール』を挿すことで、シャフトが打ち出し高さを作ります。ドラコン選手がよくやる、アッパーにあおるような打ち方をしなくても、クラブがそういう動きをしてくれるんです。いわゆる“飛ばせるヘッド軌道”を自然に作ってくれて“高弾道&低スピン”でドーンと飛んでいく。飛ばしたいならこの組み合わせですね」

「アッタス クール」が自然に飛ばしに最適な軌道を作ってくれる
弾道データを見ると、スピン量の少なさは一目瞭然。もともとライナー系の球が出やすいヘッドだが、シャフトの鋭いキックによって打ち出し角が補正され、いっそう飛ぶ弾道に。データは表記していないもののランの多さは随一であり、重い球質で風の影響を受けにくいことが容易に想像できる。
「アスリートはもちろん、とにかく飛距離が欲しい人、スピンが多くて球の吹き上がりに悩んでいる人にもオススメです!」
[GBBエピック サブゼロ](キャロウェイ)×[アッタス クール〕(6S)
キャリー 打ち出し角 ボール初速 スピン量
235.9Y 11.7度 62.4m/s 2201rpm
※HS43m/s、※3球の平均値
4タイプのヘッド違いをテストした関プロは「アッタス クール」について、こういう感想を話す。
「個性や主張が強すぎて、ヘッドによって“合う・合わない”がハッキリするシャフトもありますが、この『クール』はクセがなくて振りやすいので、打ち手を選ばないし、どういうタイプのヘッドにも合うことがわかりました。ヘッドの特性を生かしながら、クラブとしてやさしさがプラスされますね。ボクは、もっともクセがないシャフトは先調子だと思っています。なぜならシャフトは、手元側が太くて先端にかけて細くなっていく。その形状通りにしなるのが、自然で素直な動きだと思うからです。個人的にも、手元がしっかりした先調子のシャフトが好きなんです。その意味で、『クール』はすごく評価したいシャフトです」
いま使っているドライバーの純正シャフトだと、どこか頼りない、振り遅れる、球が散らばる……といった不安を抱えている人、人気のカスタムシャフトを挿したはいいが、ハードで使いこなせない、当たらない、振りづらいと感じている人は「アッタス クール」をぜひ試してみよう。
今回紹介した4モデル以外にも、クールの性能をバッチリ引き出す「運命のスペック」はまだまだたくさんあるはずだ!