2018年の箱根駅伝では、東京国際大学の30歳のオールドルーキー・渡辺和也さんの挑戦が話題になった。年齢ではその渡辺さんの倍以上。孫までいるという61歳の超オールドルーキーカレッジゴルファーが、アメリカで誕生する。一体どういうこと!?

門限があるって? 8時には眠くなっちゃうから大丈夫さ(笑)

61歳といえばベルンハルト・ランガーやニック・ファルド、グレッグ・ノーマンといった往年の名選手たちと同世代。そんな物語の主人公ドン・バイヤーズさんは2018年春、ネビラスカ州のベルビュー大学ゴルフ部の一員としてカレッジゴルフデビューを飾るというのだ。

嘘のような本当の話の始まりは昨年8月のこと。地元の大会に出場したバイヤーズさんは、ベルビュー大学のゴルフ部コーチであるロブ・ブラウン氏と同組でラウンド。安定したゴルフでアンダーパーをマークしたバイヤーズさんに「できればうち(のゴルフ部)に来て欲しいね」とブラウン氏が声をかけたのが始まりだった。

最初はただの世間話と受け流したが、それから数週間、2人はバイヤーズさんがゴルフチームのメンバーになるための条件を真剣に話し合うことになる。

バイヤーズさんは、190センチ以上ある巨漢で大学時代は野球で奨学金を受けた根っからのアスリート。ところが当時はたまにクラブを握っても120を切るのがやっとだった。

その後自ら保険会社の経営に乗り出して時間ができたこともあり、ゴルフに打ち込むとほどなくスクラッチプレーヤーに。大学ゴルフ部のコーチが惚れ込むほどの腕前になっていた。

2度目の大学生活を送ることを決めたバイヤーズさんは今後コミュニケーションと歴史を学ぶつもりだという。

画像: バイヤーズは孫もいる61歳にしてベルビュー大学ゴルフ部の“ルーキー”に。正確な記録はないそうだが、どうやら米国大学スポーツ史上最年長選手となるようだ(写真は同大のHPより引用) www.bubruins.com

バイヤーズは孫もいる61歳にしてベルビュー大学ゴルフ部の“ルーキー”に。正確な記録はないそうだが、どうやら米国大学スポーツ史上最年長選手となるようだ(写真は同大のHPより引用)

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「大学のアドバイザーは自分の子供たちよりずっと若い」と孫も子もいるバイヤーズさんは苦笑い。

7年前に創設されたばかりの同大のゴルフ部は全米ランキング200位程度。チームのエース、フェルナンド・アーゼイト君は「61歳? 年齢は問題じゃない。ゴルフも上手いし何より人間性が最高。他のチームメイトと変わらずに接していきたい」と歓迎ムードだ。

「若い彼らからいろいろと学びたい。それができるのがゴルフの素晴らしいところ。他のスポーツじゃ絶対味わえない醍醐味だよ」(ブライヤーズさん)

競技があれば国内遠征もある。「門限? 心配ないよ。自分くらいの年になれば8時か9時には眠くなっちゃうからね(笑)」

還暦バンザイ!?

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