2018年1月22日に4年ぶりの大雪に見舞われた関東地方。ゴルフコースも一面の銀世界、スキー場のごとしだった。いきなりだが、みなさんは雪の上からゴルフボールを打ったことがあるだろうか? 今回のように降雪があればコースがクローズとなるコースが多いため、実際はなかなか体験することができない。それが雪上ゴルフなのではないだろうか。今回は、クローズ中のショートコースで、雪上アプローチを試してみたので、その模様をレポートしてみたい。

雪上ショットは、ツンツン夏ラフの抵抗がないバージョン!?

雪上にあるボールを打とうとした時、感覚的にはバンカーと同じでいいだろうな、と考えるのが普通。実際、ヘッドをボールの手前に落とし、雪をエクスプロージョンする感じで、結構、簡単にボールを前に飛ばすことができた。

実は最初、今回の積雪(約5センチ)程度では、通常のバンカーほど鋭角にヘッドを入れるとヘッドが地面に当たってはじかれそうな気がしたので、まずは雪を薄く削ぐようなイメージでやってみたのだが、そうするとかなりの確率で“だるま落とし”になった。ヘッドがボールの下をスッとくぐり、1ミリもボールが飛ばない。これを3回続けた(汗)。ボールが沈んでいるようにみえて、結構浮いているのである。状態としては夏場の短めに刈られたツンツン花道。それのインパクトでの抵抗がまったくないバージョン。そんな印象がした。ボールの下をヘッドがスムースに抜けてしまうのだ。

画像: バウンスとはソールの出っ張り部分のこと。写真の数字はロフトが58度でバウンス角が12度を表す(写真のクラブはキャロウェイMD4)

バウンスとはソールの出っ張り部分のこと。写真の数字はロフトが58度でバウンス角が12度を表す(写真のクラブはキャロウェイMD4)

うまくボールを飛ばすコツは、しっかりとソール(バウンス)を地面にあてること。そうすると雪がうまく爆発してふわっとボールが上がるようになった。結局、ウェッジのお助け機能であるバウンスをしっかり使うことで、砂だけではなく、雪も攻略できるのだ。

画像: 雪はルール上、カジュアルウオーターを適用するかルースインペディメントとして処理することが可能だが、あえてあるがままでトライするとした場合、サンドウェッジのバウンスを使うことで砂だけでなく雪でもちゃんと脱出できる

雪はルール上、カジュアルウオーターを適用するかルースインペディメントとして処理することが可能だが、あえてあるがままでトライするとした場合、サンドウェッジのバウンスを使うことで砂だけでなく雪でもちゃんと脱出できる

懸命な除雪作業によって、この週末は再びラウンドを楽しめそうだが、林の中、木陰には雪が残っていることもある。万一、雪上にボールが乗ってしまった場合は、無理せず小さなバンカーに入ったつもりで脱出を優先させた方が賢明かもしれない。雪、霜柱、堆積した枯葉……、冬のゴルフ場には薄そうにみえてボールが浮いている状況が結構ある。よくわからないライの時ほど、ウェッジのお助け機能、バウンスに頼りたいものだ。

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