ピンのクラブの誕生は1950年代にさかのぼる。パッティングが苦手だった創業者カーステン・ソルハイムが、打つとピーンと音を奏でる「1-A」というパターを開発したのがそのきっかけだ。以来半世紀以上、ゴルフをやさしくプレーするためのクラブを開発し続けているというピンには、モノづくりにおける「3つの哲学」があるという。それは一体なんなのか。ジョン・K・ソルハイム社長(以下ジョン)にクラブ開発について聞いてみた。

ツアーでもやさしいドライバーに操作性の高いアイアン

ーー最近はイノベーティブ(革新的)なクラブが市場を席巻する傾向があります。ピンの場合はいかがでしょうか?

ジョン:そうですね、他社においてイノベーションが採用され革新的なクラブが発売されているのは事実ですが、ピンの場合は革新的というだけでは発売することはありません。あくまでも結果を重要視して開発に取り組んでいますからね。

イノベーションという単独の言葉だけではなく、“パフォーマンスイノベーション”、ゴルフクラブとして、プレーヤーが打ったときに本当にブレずに真っすぐに遠くへ飛ばせるかどうか、そこを重視しています。

画像: ピンのモノ作りについて、社長自ら語ってくれた

ピンのモノ作りについて、社長自ら語ってくれた

ーーそれはアマチュアにとっても、プロゴルファーにとっても?

ジョン:そうです。米ツアーではドライバーはやさしく、アイアンはブレード形状や操作性が高いものを使用する傾向にあると思います。例えば、K・J・チョイはやさしいG400アイアンを試しましたが結局それよりは操作性の高いi200アイアンに戻しましたし、バッバ・ワトソンでいえば、球を曲げて操るというスタイルなので、やさしいアイアンというよりは曲げやすい、操作性の高いモデルをいつも選びます。

ーーアマチュアとプロでは求める機能が違うわけですね。

ジョン:プロは、ストレートからフェードの球筋で狙いたいという人が多いのですが、プロアマ問わず、どんな球筋を求めるか、攻め方のスタイルも含めてカスタムフィッティングでクラブを見つけていくということが重要であると考えています。

画像: バッバ・ワトソンもピンのクラブを愛用する一人(写真は2017年全米プロゴルフ選手権)

バッバ・ワトソンもピンのクラブを愛用する一人(写真は2017年全米プロゴルフ選手権)

ーーちなみにジョンさんのドライバーはどのモデルを使っていますか?

ジョン:今はG400のLST(ロースピンモデル)からG400マックスにスイッチしたところです。そうしたら72のパープレーで回ることができましたよ(笑)。

ーーそれはすごい(笑)。さて、最後に核心部分です。ピンにはモノづくりにおける「3つの哲学」があると聞きましたが、それはどのようなものでしょうか。

ジョン:【1】革新的な製品開発力(エンジニアリング)、【2】カスタムフィッティング(フィット)、【3】最高品質の国内組立(ビルト)の3つです。

画像: アイアンのシャフトを固定する台。こんなありふれた風景の中にも、ピンの「哲学」が詰まっている

アイアンのシャフトを固定する台。こんなありふれた風景の中にも、ピンの「哲学」が詰まっている

ジョン:たとえば、組み立て中のクラブにグリップを装着するというありふれた作業にしても、グリップの下巻きテープを巻くためにシャフトを固定する台はピンのオリジナルです。これは【1】のエンジニアリング、すなわち必要なものは自分たちで作ってしまうという精神の表れ。そうして作られたプロダクトを、【2】最適なカスタムフィッティングを行ったゴルファーに、【3】最高品質の組み付け(ビルト)で届ける。それがピンの「3つの哲学」なんです。

PINGの最新技術が味わえる!? キャラバンイベント開催決定!

さて実は、インタビューの中でジョン社長が語っていた、ピン社の“3つの哲学”を体験できるキャラバンイベントが実施されることに。3月23日から25日までパシフィコ横浜で開催される「JAPAN GOLF FAIR 2018」を皮切りに、11月まで全国の10会場にて展開していく予定だ。

キャラバンイベントでは、最先端テクノロジー搭載の最新クラブ・G400シリーズの試打会や、最適ライ角のアドバイスなどPINGフィッティングの一部を体験できる。また、PINGのクラブの組み立て現場の見学やデジタルロフト&ライゲージを使用した組み立て体験、また5名限定でPINGのアイアンのロフト角&ライ角無料調整サービス(PINGアイアンユーザーのみ)と内容盛りだくさんなイベントだ。10分間のワンポイントレッスン会などもあるので、ぜひ足を運んでほしい。

これだけ内容の濃いイベントにも関わらず参加費は“無料”。こういったところにもPINGのゴルファーに対する哲学が受け継がれているのだ。

【開催地・スケジュール】

神奈川会場 3月23日(金)~25日(日)10:00~19:00 パシフィコ横浜 JGF2018 PINGブース ゲスト/【23日】永野竜太郎、大槻智春、吉川桃、他【24日】鶴見辰吾(俳優)、山本隆弘(元バレーボール日本代表)【25日】堀尾研仁、小野寺誠、鶴見功樹、勝又優美

福岡会場 4月1日(日)10:00~16:00 博多金の隈ゴルフヒルズ ゲスト/勝又優美

大阪会場 4月15日(日)10:00~16:00 江坂ゴルフセンター ゲスト/小野寺誠

埼玉会場 5月19日(土)10:00~16:00 PING本社 ゲスト/鶴見功樹

兵庫会場 6月3日(日)10:00~16:00 尼崎テクノランド ゲスト/鶴見功樹

岐阜会場 7月22日(日)10:00~16:00 ニッケゴルフ倶楽部 岐阜センター ゲスト/堀尾研仁

北海道会場 8月19日(日)10:00~16:00 ニュー真駒内ゴルフセンター ゲスト/勝又優美

宮城会場 9月16日(日)10:00~16:00 杜の都ゴルフサロン仙台 ゲスト/堀尾研仁

広島会場 10月21日(日)10:00~16:00 ウッディゴルフスクエア吉島 ゲスト/小野寺誠

埼玉会場 11月3日(土)10:00~16:00 PING本社 ゲスト/鶴見功樹

徳島会場 11月11日(日)10:00~16:00 紅葉ゴルフクラブ ゲスト/亀代順哉

ピンユーザーならずとも足を運びたいこのイベント、お近くで開催されるようなら、チャンスだ!

写真/姉崎正

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