VSプロボール、ドライバー対決は中弾道の伸びる球でJGRに軍配!
まずは、TOUR B JGRボールとプロ用ボールであるTOUR B XSをドライバーで“飛び比べ”してみた。
試打に使用したクラブはTOUR B JGR(10.5度)、TG1-5シャフト(SR)。里祐太郎プロの本来のヘッドスピードは50m/sだが、JGRボールの推奨ヘッドスピード帯に合わせて、ヘッドスピード42~43 m/sでテスト。ちなみに、普段の使用球は対決に使用したTOUR B XSとのこと。
早速、JGRボールを打ち抜いた里プロは、打った瞬間その“弾き”に驚いたという。

より弾き感を感じたと里プロ
「どちらもしっかり弾きますが、XSはフェースに吸いつく打感が伝わるのに対して、JGRのほうが『弾いている感じ』が圧倒的に伝わってきます。我々(プロ)のような押し込む打ち方をしなくても、楽に弾いて飛ばせるはず。JGRは高さを抑えた中弾道で前へ伸び、それがキャリー平均4ヤードの差に出ました」(里プロ)
計測値を見てみると、JGRボールはボール初速が64.2m/sと高く、キャリーで244.5ヤードを計測。一方のXSは初速63.7m/sでキャリーは240.2ヤードだった。両ボールともにミート率148以上の5球を選び、そのうち上下を省いた3球の平均でこれだから、その飛距離性能には驚きの一言だ。
8番アイアン対決はスピン量が増えすぎず飛んだ!
8番アイアン対決も、ドライバーのヘッドスピード42~43m/sの力感で、里プロがフェアウェイから比較。試打モデルはJGR HF1アイアン、シャフトはAiR Speeder G for Ironだ。

アイアンでもその弾き感は健在!
「JGRはアイアンも低スピンぎみで、素早い初速を維持して飛ぶので風に強そう。フェースにしっかりくっついて8番アイアンらしいスピンが掛かるXSに対して、JGRは球がつぶれて弾き出る(球離れの)速さも感じます。そういった意味でサイドスピンも減るので、フェースの向きどおりに真っすぐ飛ばしやすい。鍛造アイアンはもちろん、このHF1のような飛び系アイアンとの相性も良いです」(里プロ)
8番アイアンではJGRが168.8ヤード、XSが164.0ヤードを記録。飛距離差は約5ヤードだった。
JGRボールはなぜ飛ぶの?
ドライバーでもアイアンでも、たしかな飛距離性能を見せつけたTOUR B JGRボール。その内部構造を見てみると、コアだけなくボール全体が「内軟外硬」構造で、HS40~45m/sの人が打ったときに、しっかり潰れて強い弾きを生む設計となっている。ブリヂストンの特許技術を使った技術力の結晶だ。

ディンプルの輪郭が従来のものと違うのが分かる
また、ディンプル輪郭がデルタウィング形状をしているのも大きな特徴。ディンプル自体の占有面積が広がると、ディンプル間隔の均一性も上がる。さらに、サイドスピンによる曲がり幅が減り、落ち際でもうひと伸びさせることでバツグンの弾道直進性能になっているのだ。
球の強い弾きを感じやすいのはJGR
JGRを打って、まず感じたのが「球の強い弾き感」だと里プロ。同じツアーBシリーズのXSと対決した感想をこうまとめた。

8番アイアンでのキャリー差は約5ヤードもあった
「ヘッドスピード40~45m/sで比べると、JGRの弾く感触が引き立ちました。この速さでXSを打つとフェースに吸いつく打感のぶん球の重さも伝わり、押し返す強さが必要ですが、JGRは大きく潰れて自ら反発するので楽に飛ばせます。かといってインパクトは軽くなく、芯のある弾き感。それが初速となって飛ぶので中高弾道です。高弾道のXSよりも、強いライナーで前にいきます(平均キャリー4ヤード差)。ランも稼げるので、実際はもっと大きな差になるでしょう!」(里プロ)
ヘッドスピード40~45m/sのアマチュアが最大飛距離を出すために開発されたこの「TOUR B JGRボール」。飛ばしたいと思うなら、ぜひ一度お試しあれ。