ラウンド時に目標スコアを設定するゴルファーは多いだろう。しかし、「目標パット数」を決めている人は少ないのではないだろうか。パット研究家の星谷孝幸氏は、パット数を意識することでゴルフの戦術が変わり、大きくスコアを崩すことがなくなるという。著書「入っちゃう!パットの法則」から、目標パット数を意識するメリットをご紹介。

目標スコアより目標パット数がスコアを上げる

「今日は100を切るぞ」「どちらかで30台を出そう」など、ラウンド前に目標スコアを掲げる人は多いかと思います。もちろん、目標を持たなければやることも決まりませんから、それ自体は必要なことです。しかし、目標スコアは掲げても、目標パット数を設定する人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

私の場合、目標パット数は「24」。ハーフで12パットずつ、ということはハーフで6ホール1パットが必要になります。こう言うと、非常に難しいことのような気がするかもしれませんが、パット数を意識することでゴルフの戦術が変わり、意外とクリアできてしまうものです。

たとえば、ピンの近くに乗っても難しいラインなら無理に狙いにいかない、グリーンを外したときは次にどこへ寄せれば1パットの確率が高いか、さらには2打目を狙うときにもどこに外したら1パット圏内に寄せやすいのかを考えるようになり、漠然と目標スコアを意識しているよりも、やるべきことが明確になります。

画像: 目標パット数を決めることで、グリーン周りでやるべきことが整理できる

目標パット数を決めることで、グリーン周りでやるべきことが整理できる

目標パット数をクリアするには、パットの技術や考え方はもちろん、ある程度計算できるぐらいのアプローチの力量も必要になります。もし、目標パット数をクリアできないなら、アプローチに難があるのかもしれない。そうやって明確に気付けるのも目標パット数を意識するメリットです。

私はパットの専門家ですから、スコアが悪くなってきたときに「なんとか目標パット数だけは死守しよう!」と考えることがしばしばありますが、こう考えることによって、リスクを回避するようなゴルフになり、大きくスコアを崩すことはありません。

崩れかかったときでも、パット数を意識することで、せっかくのゴルフを台無しにすることは圧倒的に少なくなります。ぜひ、皆さんも次のラウンドで試してみてください。

「入っちゃう! パットの法則」(ゴルフダイジェスト新書)より

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