5月3日(木)から開幕した国内女子メジャー初戦「ワールドレディス サロンパスカップ」に出場する韓国女子ツアーの賞金王・イ・ジョンウン6。この数字の「6」は打ち間違いではなく、正式な登録名。一体、どうして最後に6を入れているのだろう? 月刊ゴルフダイジェスト編集部・ツアー担当のケンジロウが真相に迫った。

韓国の強カワ女子「イ・ジョンウン6」来日! 最後の“6”ってナニ!?

こんにちはケンジロウです。茨城ゴルフ倶楽部よりお届けしております。女子ツアーのメジャー第1戦「ワールドレディス サロンパスカップ」が今日より開幕しました。サロンパスと言えば、毎年、海外の大物選手が参戦することで有名です。

最近で言えば、レキシー・トンプソンやチョン・インジあたりですかね。2人ともこの大会で大暴れしていたのが記憶に新しいです。さて今年の大物選手はと言うと……、2017年の韓国女子ツアーの賞金女王「イ・ジョンウン6」です。

「イ・ジョンウン」と聞いて、ピンとくる方はなかなかの韓国女子プロ通。2016年に新人王に輝き、昨年は年間平均ストローク69.80という驚異的なスタッツを残して賞金女王になりました。今回は「世界ランキング上位50名」の資格で出場しています。

画像: 今回、ワールドレディス サロンパスカップに出場するイ・ジョンウン6。キャディバッグに大きく6の刺繍が施されている

今回、ワールドレディス サロンパスカップに出場するイ・ジョンウン6。キャディバッグに大きく6の刺繍が施されている

へぇ、「イ・ジョンウン6」ね凄い選手が現れましたね。ほんと韓国女子プロ界にはどんどんと将来有望な大型新人が現れますよね。ん、ところでちょっと待てよ……、名前の最後の6ってなんだ?

大会側から送られてきたリリースを確認しても、名前の最後にはしっかりと「6」の数字が入っています。打ち間違えの誤植かなとも思いましたが、調べていくとそうじゃないみたいなんです。サロンパスの大会ホームページもLPGAのホームページにも名前の最後に「6」がついています。

なぜ名前の最後に6がつくのか? イ・ミニョンなどの韓国女子プロのマネージャー業を行っている韓国ツアー事情に詳しい尹(ユン)さんに聞いてみました。

「実はイ・ジョンウンというプロは同姓同名で6人いて、登録順で最初登録したのがイ・ジョンウン1、次が2になって、だんだんと数字が上乗せされていくんです。今、アメリカで戦っているのがイ・ジョンウン5で、今回来日したのがその次の『イ・ジョンウン6』なんです。韓国ではよくある話で、キム・ミンソンも5までいますよ」(尹さん)

なるほど~。そういうことか。でも名前がつくとシリーズものみたいでなんかカッコいいですよね。好きな数字を選べたらいいですけどね。

そういえば、男子ツアーの話ですが、渡辺司プロは東と西がいましたよね。いまシニアで活躍されているのは「渡辺司(東)」さんですよね。「渡辺司(西)」さんは見なくなりましたが……。

東と西の表記だったら区別している感じが出てわかりやすいですが、文章の中に数字があると少し違和感を覚えるのは確かですよね。新聞社や通信社などは「スコアの表記と間違いやすいから」という理由で彼女の名前に「6」の表記をつけないというところもあるみたいです。

一方で本人は、名前に「6」が入ることを意外と気に入っている様子なんです。キャディバッグに「6」の数字を入れていれるなど6をアピールしています。今回のペアリングシートからは「6」の表記が抜けていたのですが、本人の意向でわざわざ6を付け加えてもらったほどです。

画像: ペアリングシートに手書きで「6」を書き足すほど気に入っているようだ

ペアリングシートに手書きで「6」を書き足すほど気に入っているようだ

韓国ではその実力から“ホット6”と呼ばれて人気があるそうです。何よりショットの精度が高くとても21歳とは思えない完成されたスウィングでしたよ。

昨日の練習後の会見では「もし今回の大会で優勝出来たら日本のツアーに参戦して頑張りたいです」と話していたイ・ジョンウン6。

“ホット6”が日本で活躍する日も近いかな!?

写真/有原裕晶

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