米女子ツアー「キングスミル選手権」でプレーオフの末惜しくも敗れた畑岡奈紗。敗れはしたものの、米ツアーでもその実力が十分に通用することを証明してくれた。そんな畑岡の2年目の現状を、親交の深い米国在住のプロゴルファー・レックス倉本に聞いた。

昨年は苦しんだ米ツアーで、あわや優勝の活躍を見せてくれた畑岡奈紗。2年目のシーズンで躍動しているきっかけは、昨年の日本での連勝にあったようだ。

「(米女子ツアー参戦初年度の)昨年はいかんせんすべてが初めてで、体調もうまくベストにできず、その中で成績を残さなければなりませんでした。すべてが負のスパイラルに陥っていたんだと思います。しかし、後半に日本で成績を出せたことで、実力さえ出せばやれる、ということがわかったようです」(レックス)

画像: プレーオフの末に敗れたが初優勝がそう遠くないことを感じさせた(写真/2018年のダイキンオーキッドレディス、撮影/岡沢裕行)

プレーオフの末に敗れたが初優勝がそう遠くないことを感じさせた(写真/2018年のダイキンオーキッドレディス、撮影/岡沢裕行)

2017年の米女子ツアーのルーキーイヤーは、畑岡にとって苦しいシーズンとなった。18歳で親元を離れての慣れない米ツアー転戦の環境は、成績が出ないだけでなく、肉体的にも精神的にも苦しいものだったという。しかし、米ツアーでは賞金シードが獲得できない中、帰国した9月の宮城テレビ杯、そして翌週の日本女子オープンで、畑岡は2連勝を達成する。

レックスいわく、「技術的に悪くなっているわけではない」ことが、その勝利によって分かった。そして畑岡は、昨年末に開催された翌年の出場権をかけた米女子ツアーの最終予選会を首位で通過。自信を取り戻し、ツアーにも慣れた状態で2年目を迎えることができた。

そして、今回のプレーオフ進出。しかも、出場2試合連続でのトップ10入りだ。レックスは、それを「出るべくして出た結果」だという。

「(今回の結果は)今の(いい)調子そのもの。普通のパフォーマンスで、この結果になったと思います。技術的には数試合前にバックスウィングをコンパクトにしたことで、切り返し以降クラブが素早くプレーンに乗り、今までは小さめだったフォローが大きくなっています。実は昨年もバックスウィングをコンパクトにしていて、そのときは調子を崩してしまったのですが、今回はスウィングの微調整もしっかりと結果につなげることができています」(レックス)

画像: バックスウィングをコンパクトにしたというレックス倉本氏(写真/2018年のワールドレディス サロンパスカップ、撮影/大澤進二)

バックスウィングをコンパクトにしたというレックス倉本氏(写真/2018年のワールドレディス サロンパスカップ、撮影/大澤進二)

レックスは、畑岡の米女子ツアー初優勝は決して遠くないという。

「(今回の活躍は)一過性のものではないと思います。調子が悪くなければいつでも優勝争いに絡んでいける実力がありますし、米ツアー初優勝も近いと思います」(レックス)

“その日”は近づいている。

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