ヘッド内部のフェース後方に2本の柱を装着した「ジェイルブレイクテクノロジー」で話題をさらったキャロウェイの「GBB EPIC(エピック)」。いまだ人気のドライバーだが、最新モデルではなくなった今だからこそ、ぶっちゃけトーク! ゴルフダイジェスト編集部でプロゴルファーの中村修と、ゴルフ5府中店の小野寺光伸クラフトマンが、ヘッドとシャフトとのベストマッチを探った。

GBBエピックには、やさしく飛ばせる「GBBエピック スター」、主に上級者が低スピンで飛ばせる「GBBエピック サブゼロ」、さらには打感にまでこだわった「GBBエピック フォージド」の3タイプがある。もちろんそれぞれに個性があり、それぞれ合うシャフトも異なる。

画像: 左から「フォージド」「スター」「サブゼロ」

左から「フォージド」「スター」「サブゼロ」

最新モデルではなくなった今だからこそ、それぞれのヘッドに最適と思われるシャフトをプロとクラフトマンで見つけ出し、それぞれの黄金の組み合わせ“黄金スペック”を発表してしまおうというのが今回の趣旨だ。果たして3モデルそれぞれに最適のシャフトは!?

画像: ゴルフ5府中店の豊富な在庫を生かし、ありとあらゆるスペックを試打しまくった

ゴルフ5府中店の豊富な在庫を生かし、ありとあらゆるスペックを試打しまくった

STARにはFUBUKIを合わせて最強のつかまるスペックに!

まずはSTARから。ヘッドの特徴はソール後方の可変ウェート「ペリメーター・ウェイティング」による弾道調整が可能で、ヒールからトウ側に移動させることで自分のスウィングにあったつかまり度合いに調整できること、そしてフェースの抜群の弾き感で初速を上げ最大限の飛びを与えてくれる。

画像: STARにはFUBUKIを合わせて最強のつかまるスペックに!

プロゴルファー・中村修は、三菱ケミカルの飛距離特化型シャフト「FUBUKI V」シリーズとの相性の良さを指摘。

「ウェートをソール後方のニュートラルポジションにして、シャフトは『FUBUKI V50』を合わせてみました。ヘッドスピード40m/s程度で試打してみると、ほぼストレートで強さのあるドロー弾道。飛びますよ、これは」(中村)

画像: つかまりの良さが魅力のFUBUKI Vシリーズ。50グラム台のSを合わせた

つかまりの良さが魅力のFUBUKI Vシリーズ。50グラム台のSを合わせた

この組み合わせのメリットは、ヘッド、シャフトともにつかまりの良いモデルで揃えることで、スライサーでも使いやすことだ。

「『FUBUKI』は、インパクトにかけてシャフトがビュンと走って、ヘッドスピードを上げてくれる感覚。球をつかまえて弾き返してくれるから、ヘッドスピードが速くない人、インパクトで減速してしまう人にはとくにおすすめです。しなりとしなり戻りでスウィングのタイミングを教えてくれます。スライサーの人でも普通に振ればつかまるから、無理につかまえなくなってスウィングがよくなります」(中村)

画像: ゴルフ5府中店の小野寺クラフトマン。豊富な経験をもとに、様々なスペックを提案してくれた

ゴルフ5府中店の小野寺クラフトマン。豊富な経験をもとに、様々なスペックを提案してくれた

「ゆっくり振ると、シャフトが返ってくれる。スウィングのテンポが適正になってきます」(小野寺クラフトマン)
ターゲットは、ヘッドスピードが40m/s前後で、スライスからの脱却を目指すゴルファー。「FUBUKI」ならロフト9.5度でも十分に高さは出るが、楽に安定して高弾道を打ちたいなら10.5度がベストだ。

細かくチェックしたい人のために、組み上げたクラブのスペックも付記しておこう。

【組み上げスペック】
ヘッド:GBB EPIC STAR
ロフト:10.5度
シャフト:FUBUKI V50
フレックス:S
重量:302g
バランス:D2
長さ:45.75inch
オススメ:ヘッドスピード40m/s前後でスライスを抑えて飛ばしたいゴルファー

サブゼロ×ディアマナBFならいくら叩いても左が怖くない

続いて「サブゼロ」は構えたときの安心感が魅力だと中村はいう。

「先(トウ)が逃げて見えるから、構えた瞬間に左に行かない、引っかけやチーピンが出ない感じ」(中村)

画像: 左に行かない安心感が見た目にもある

左に行かない安心感が見た目にもある

ハードヒッターが思い切り振れるヘッドが特徴。ならば、組み合わせるシャフトは男子ツアーでも人気の高い三菱ケミカルの「ディアマナBF」がいいと小野寺クラフトマン。なんでも、「飛ばす人はこの組み合わせがいちばん多い」(小野寺)のだとか。中村もヘッドスピードを落とさない本来のスウィングで、中弾道のフェードボールを連発。

画像: 叩きたいゴルファーに合うディアマナBF。60グラム台のSをチョイス

叩きたいゴルファーに合うディアマナBF。60グラム台のSをチョイス

「シャフトの先端がすごくしっかりしていて、速いヘッドスピードでもヘッドがブレないし当たり負けもしない。どれだけ振っても左に行く感じがしない。ヘッドスピード50m/sで打っても大丈夫ですから、この組み合わせは思い切り叩きたい上級者にピッタリです」(中村)

と、気持ちよく試打を繰り返す中村。「もともと飛ばす人でも距離はほしいから、叩きたいときに左が怖くないのはいいですよね」と小野寺クラフトマンも同意する。

画像: 上級者には嬉しい弾道調整機能も搭載

上級者には嬉しい弾道調整機能も搭載

「サブゼロ」は、弾道調整機能があり、ロフトやライ角を変えることができる。

「つかまりをよくするように調整しても、シャフトが回転しないのでクラウンの向きが変わらず、視覚的に気になりません。また、調整後もやわらかい打感はそのままで、振り心地も変わらないのがいいですね」(中村)

弾道調整機能も、上級者に人気の機能。あると嬉しいという人は少なくないだろう。ただし、使いこなすには条件がある。左へのミスを気にせず、安心して振りたいパワーヒッターで。ヘッドスピードは、「振れないことはないけど、”生きた球”を出すなら45m/sは必要です」(小野寺)とのことだ。ただし、腕に自信があるのなら、その飛びは強烈だ。

【組み上げスペック】
ヘッド:GBB EPIC Sub Zero
ロフト:9度
シャフト:Diamana BF60
フレックス:S
重量:320g
バランス:D3
長さ:45inch
オススメ:左を怖れず思い切り叩きたい上級者

心地よい打感、打音はさすがフルチタンヘッド

ここまで試打した2モデルは、チタンとカーボンクラウンのコンポジット(複合)モデルだが、最後に登場する「フォージド」はフルチタンヘッド。カーボンコンポジットとどう違うのだろうか? 答えはやはり、打感・打球音というフィーリングの部分にある。

「柔らかさを感じつつもシャキッとした打音はフルチタンならでは。当たった瞬間に、アイアンで感じるようなフェースに食いつくイメージがありますね」(中村)

画像: フォージドならではの打感・打音の良さはプロのお墨付きだ

フォージドならではの打感・打音の良さはプロのお墨付きだ

その性能は、「スター」と「サブゼロ」の中間といったイメージだ。

最適ゴルファーは、ヘッドスピードが40〜45m/s程度あり、STARではつかまりすぎる人。さて、同じように多数のシャフトをテストし、黄金スペックを探ったところ……意外と言うべきか、逆に当然と言うべきか、「フォージドはノーマル(純正)シャフトが一番いい」(小野寺)という結果に!

画像: 他の2モデルと違い、クラウンまでチタンのフルチタンモデルだ

他の2モデルと違い、クラウンまでチタンのフルチタンモデルだ

「純正シャフトの『スピーダー』は適度にしなり戻りがあって、45.5インチの長さを感じないほど振りやすい仕上がりです。先端が走りすぎないからタイミングが取りやすい。つかまりがいいし、スター(45.75インチ)よりやや短いぶん、ミート率が上がります。ヘッドスピード45m/sくらいまでならこのままのスペックでいけます」(中村)

画像: 純正シャフトの「Speeder EVOLUTION for GBB」は適度なしなりを感じつつもタイミングが取りやすく振りやすい

純正シャフトの「Speeder EVOLUTION for GBB」は適度なしなりを感じつつもタイミングが取りやすく振りやすい

ヘッドの形でオーソドックスで構えやすく、打感・打音が良く、450ccとほんのすこし小ぶりで、45.5インチの長さで振りやすい。かゆいところに手が届くのが「フォージド」の魅力だが、純正シャフトとの相性も抜群なのだ。

ヘッド GBB EPIC FORGED
ロフト 9.5度
シャフト Speeder EVOLUTION for GBB
フレックス S
重量 293g
バランス D2
長さ 45.5inch

自分にとってのEPIC黄金スペックを探せ! 打ち比べるならゴルフ5へ

ゴルフ5ではここ府中店をはじめ、全店でEPICの試打モデルを豊富にラインナップ。ドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティまでスペックも多数取り揃えている。

「EPICは飛距離が魅力なだけあって、じゃじゃ馬的なフィーリングもあるクラブ。在庫のあるシャフトがバチッとハマれば、とんでもない飛距離を稼げます。ぜひ、ご自身の“黄金スペック”を探してもらいたいですね」(中村)

※メーカーカスタムオーダーの受注は終了しています

最新作のローグもあるのに、いまさらEPIC? と思うことなかれ。今こそEPICを選ぶべき理由は、ゴルフ5の店舗に足を運べば、きっと理解できるはずだ。

撮影/姉崎正

画像: www.alpen-group.jp
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