大会の最年長記録を更新し50歳で「日本プロ」を制した谷口徹。「実は谷口プロは地元の先輩で、昔からお世話になっている方。解説させていただくのが光栄です」と言うのはゴルフスタジオ「√d(ルートディー)ゴルフアカデミー」のヘッドコーチ・浦大輔。「クラブの使い方が日本一上手い谷口プロのスウィング、ぜひ真似してほしいところがあります」と言う。それはいったいどこなのか?

真似するべきはクローズスタンス

谷口と言えば、クローズスタンスでそこから左へ振り抜いていく動きが特徴的だが、これこそアマチュアが真似すべきポイントだと浦は言う。

「谷口さんは、超クローズスタンスにもかかわらずフェードを打ちます。これは、トップから“背負い投げ”みたいに右肩を突っ込んで打つことで可能となるわけですが、ボールに対して垂直に力を伝えていく選手が多い中、谷口さんはボールに対して左にエネルギーを働かせている。そのように振りつつ、インパクトの瞬間はフェースを真っすぐにして、フェードを打っているんです」

画像: 谷口がクローズスタンスにもかかわらずフェードを打てるのはボールを目標の左に叩く意識が強いからだと浦は言う(写真は2018年の日本プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

谷口がクローズスタンスにもかかわらずフェードを打てるのはボールを目標の左に叩く意識が強いからだと浦は言う(写真は2018年の日本プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

われわれには難しそうな話だが、いったいどこを真似できるのだろうか?

「クローズスタンスです。オープンスタンスのほうが体が回りやすいと思っている方が多く、そのためかオープンにしたがる人が多いですが、それはフォローの話でありインパクトの後。実は、クローズのほうが、捻転が楽にでき、かつ深く入りやすい。ボールを強く叩けるようになるんです。ボールに力が伝わっていない、という人はぜひクローズにしてみてください」

画像: クローズスタンスのほうが捻転が深く入り、ボールを強く叩ける(写真は2018年の日本ゴルフツアー選手権 撮影/大澤進二)

クローズスタンスのほうが捻転が深く入り、ボールを強く叩ける(写真は2018年の日本ゴルフツアー選手権 撮影/大澤進二)

ただし、クローズにしたときには、左に振り抜くことも忘れはいけないという。というわけで、谷口のスウィングの真似すべきポイントは、独特に見えるあのクローズスタンスのアドレス。さっそく“クローズに構えて左へ振り抜く”を実践してみよう。

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