4つのメジャーすべてが終わり、PGA(米男子)ツアーは早くもレギュラーツアー最終戦。来季の出場権に大きく影響を及ぼすこの試合で、意外なビッグネームがシード確保のために戦うことに!

ガルシアはマスターズでの「13打」の大叩きが後を引いた?

PGAツアーはレギュラーシーズンの最終戦「ウィンダム選手権」です。この試合が終わった時点でのフェデックスランキング125位までが来週からのプレーオフに進むことが出来ます。

125位に入れば来シーズンの仕事が確保されますし、126位以下になれば多くの選手がWeb.comツアー・ファイナルズ(PGAツアーと下部ツアーの入れ替え戦)にまわることになります。来シーズンのシード権をかけた125位ラインを巡る争いがこの試合の大きな注目点になります。

画像: 2017年のマスターズ覇者、セルヒオ・ガルシア(写真は2018年の全米オープン 撮影/岡沢裕行)

2017年のマスターズ覇者、セルヒオ・ガルシア(写真は2018年の全米オープン 撮影/岡沢裕行)

現在125位圏外にいる1番の大物選手といえばやはりセルヒオ・ガルシアでしょう。

ガルシアは現在131位で今週は少なくとも単独20位以上が必要です。ガルシアは今季は非常に順調なスタートを切りました。1月にシンガポールオープンを勝ち、WGCメキシコ・チャンピオンシップ、バルスパー・チャンピオンシップ、WGCマッチプレーと3戦連続でトップ10に入り、マスターズ連覇へ向けて万全の流れでした。

ところがマスターズ初日15番ホールで悪夢の13打を打ち結局予選落ち。そこからそのショックを引きずってしまってるかのような成績がアメリカでは続いています。マスターズの5年シードがあるので来季の出場権は問題ありません。ヨーロッパの方では6月に好成績も出しています。予選落ちの試合もカットライン付近の惜しい予選落ちが多いので、何か深刻なスランプという感じではないと思います。

今週の奮闘に期待したいと思います。

画像: ここ最近ようやく調子を上げてきたシェーン・ローリー(写真は2016年の全米オープン 撮影/姉崎正)

ここ最近ようやく調子を上げてきたシェーン・ローリー(写真は2016年の全米オープン 撮影/姉崎正)

続いてシェーン・ローリー。

今季は予選を通ってもなかなか上位争いが出来ずランキングも下位に沈んでいました。ただここ3戦は12位タイ、15位タイ、先週の全米プロでも12位タイに入り、フェデックスランキングもようやく139位まで上がってきました。

2015年WGCブリヂストン招待を勝って得た3年間の出場権は今季で切れます。ヨーロピアンツアーの方に仕事場は残されてはいますが、両ツアーを股にかけてという生活をさらに続けたい思いは強いでしょう。昨年ここで7位タイに入っており、セッジフィールドでの戦い方は知っています。

画像: 2010年全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドエルはシード落ちの危機(写真は2018年のジェネシス・オープン 撮影/姉崎正)

2010年全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドエルはシード落ちの危機(写真は2018年のジェネシス・オープン 撮影/姉崎正)

そして2010年全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドエル。

2015-2016シーズンのマヤコバクラシックの優勝で得た2年間の出場権が切れるシーズンでしたが、19試合に出場して7回の予選落ち、トップ10はわずかに1回、ランキングは143位と非常に苦しんでいます。

ローリー同様マクドエルはヨーロピアンツアーの選手でもあるので働き場所は確保されてはいますが、家族もフロリダに住み、レストランも2件経営し、完全に生活はアメリカにあります。

もしこれからヨーロピアンツアー中心に戦っていくとなると単身赴任になるのか、アメリカの生活をやめてヨーロッパに帰るのか、いろいろ厳しい選択をしないといけなくなるかもしれません。

もちろん主催者推薦などもあるので、すぐアメリカでの試合がなくなるわけではありませんが、まさにマクドエルは背水の陣で臨むことになります。

来週から始まる華やかなプレーオフシリーズとは対照的な厳しく過酷な戦い。
今週は優勝争いとともに125位争いからも目が離せません。

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