フェアウェイウッドとロングアイアンの“ギャップを埋める”というコンセプトで作られた、テーラーメイドのアイアン型ユーティリティ「ギャッパー」。ロー、ミッド、ハイの3種類を、プロゴルファーの中村修と堀口宜篤の2人が試打。それぞれの特徴を解説してもらった!

ティショット向きの「ハイ」

今年の全英オープンでデビューし、タイガー・ウッズが手にとったことで話題となったテーラーメイドのギャッパーが、10月5日に発売(テーラーメイドカスタムクラブでの受付)を迎える。

日本ではこれからが風に負けないアイアン型ユーティリティの活躍する季節ということもあり、注目度は依然として高いが、その性能はいかがなものか。

全英では「ロー」が人気を集めたが、堀口はまずもっともいわゆるユーティリティに近い形状の「ハイ」の3番(ロフト19度)を試打。「非常に球が強いです」と言う通り、出球は力強く左右へのブレはほとんどない。計測結果では259ヤードというちょっと驚くような数値が出た。

画像: 「ギャッパー ハイ」の3番。ティショット向きの力強い球が打てる

「ギャッパー ハイ」の3番。ティショット向きの力強い球が打てる

ハイボールで飛ばせるというよりも、中弾道のライナーボールで勢いよく飛び出し、ランも含めて飛ばせる弾道。もう一人の試打者、中村はこの結果をこう分析する。

「キャリーは238ヤードで、中弾道でランが20ヤードくらい出ています。短めのパー4や左右が狭いホールのティショットで使うと非常に良いですね。武器になります」(中村)

形はユーティリティ的だが、ボールが上がりやすいというよりは、強いボールでライン出しショットをするのに長けたクラブのようだ。

アイアンの延長線で打てる「ミッド」

続いては「ミッド」を試打。構えた見た目は「ボテッとしてないですね。アイアンの延長線のイメージでいけそうです」と堀口。

「ちょっとフェースが厚くなっていて構えた時に後ろ側が見えるんですけど、見え方があんまり嫌じゃない。高さが出るタイプではないけど左右への曲がりが少ないです」(中村)

画像: 「ギャッパー ミッド」の3番。フェースが厚くなっているが嫌な感じはしない

「ギャッパー ミッド」の3番。フェースが厚くなっているが嫌な感じはしない

堀口が打ったミッドの飛距離は245ヤード。ハイと同様に左右のブレが少ない真っすぐな弾道となった。

「打感が気持ちいいですね。ピシッという音もいい」(堀口)

ギャッパーシリーズはいずれもヘッド内部が中空になっているのだが、充填剤を入れることで弾き感や打音も損なっていない。飛距離性能だけでなく、打感にもこだわっているようだ。

このミッドは、従来のアイアン型ユーティリティのイメージに形状的にはもっとも近い。性能的にも「やさしいロングアイアン」という印象だ。

P790を思わせる見た目の薄さ「ロー」

最後は「ロー」。全英オープンでタイガー・ウッズがローの2番をキャディバッグに入れたことでも話題になったモデル。ちなみにプロたちが使用したのはネック調整機能のないプロトタイプで、ネック周りの重量をより軽くし、低重心化を図っているそうだ。

今回試打したのはネック調整機能搭載の3番。試打した堀口の感想を聞いてみよう。

「(見た目が)薄い感じで、同じテーラーメイドの中空ヘッドアイアン『P790』をイメージさせる見た目ですね。実際に打ってみると、飛距離は243ヤード。やっぱり曲がらないですね。(ハイ、ミッドよりも)さらにボールに吸い付いてる感がありました」(堀口)

画像: 「ギャッパー ロー」の3番。形状はアイアンそのものだ

「ギャッパー ロー」の3番。形状はアイアンそのものだ

今回試打した3種を打感の良さで並べてみると、ロー、ミッド、ハイの順。ハイにいくにつれ、弾きがだんだん強くなってくると、試打した2人のプロは言う。

最後に、バッグに入れるとしたらどれ? という質問を堀口にぶつけてみた。

「優しい感じで選ぶなら、ミッドを3番……飛距離を考えると4番でもいいかもしれませんね。コースのセッティングに合わせて入れ替えてもいいかなっていう感じがします」(堀口)

それぞれの形状ごとに3番手が用意され、ハイは19〜25度、ミッドは18〜24度、ローは17〜22度となっている。飛距離性能はハイ、打感の良さ、アイアン的なライン出しのしやすさはローが長け、ミッドはその中間のバランス型といったイメージだ。

動画では実際の試打の様子や、打球ごとの計測データを詳しく見ることができる。ぜひチェックしよう!

協力/PGST

画像: タイガーも使った新作ユーティリティ「ギャッパー」をプロゴルファーが試打! youtu.be

タイガーも使った新作ユーティリティ「ギャッパー」をプロゴルファーが試打!

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