ツアーキャディたちが主催し、毎年この時期に開催される「キャディパーティ」という催しがある。キャディ間の投票により、ベスト・キャディ・オブ・ザ・イヤーとダメキャディ・オブ・ザ・イヤーが選ばれるというイベントだが、そこで昨年“ダメキャディ認定”されてしまったのが、今平周吾のエースキャディである柏木一了だ。

昨年は日本と中国の“時差”に泣いたが……

画像: 男子国内ツアーは残り3試合、賞金ランクトップを快走する今平は今季2勝目を挙げることができるか(写真は2018年全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

男子国内ツアーは残り3試合、賞金ランクトップを快走する今平は今季2勝目を挙げることができるか(写真は2018年全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

事件が起きたのは「WGC HSBCチャンピオンズ」の3日目。開催地・上海と日本との1時間の時差を考慮にいれず、JGTO(日本ゴルフツアー機構)の公式サイトでスタート時間を確認していたため、練習場に向かった時にはすでにスタート時間が過ぎていた。

気付いたときにはまさしく時すでに遅し。今平は競技委員に失格を告げられた。柏木は言い訳せず「すべて自分の責任」と宣言。それによってダメキャディ・オブ・ザ・イヤーとなったのだ。

谷口徹らのキャディも担いだ名キャディであり、今平の成長を支えた功労者でありながら、柏木は今平の初優勝に立ち会っていない。今は今平の婚約者となった若松菜々恵さんがバッグを担ぎ、美人キャディとメディアを騒がせたのは記憶に新しいところだろう。

画像: ブリヂストンオープンでの勝利は、エースキャディの柏木にとっても嬉しい一勝となった(写真は2018年のブリヂストンオープン 撮影/姉崎正)

ブリヂストンオープンでの勝利は、エースキャディの柏木にとっても嬉しい一勝となった(写真は2018年のブリヂストンオープン 撮影/姉崎正)

「今度は自分が担いで優勝を分かち合いたいですね」昨年の年末、今平が主催した謝恩会で、柏木はそう語っていた。そして迎えた今季、今平周吾はブリヂストンオープンで勝利を挙げ、賞金ランキングトップを快走。もちろんそれを柏木さんがサポートしていることから、晴れてキャディ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。一年でダメキャディからベストキャディへの華麗なる転身だ。

「昨年は、自分のせいで失態を犯し頭を坊主に丸めてけじめをつけました。そしたら谷口徹さんが、『オレより長いやないか、もっと短くせい』と。いやいやあなたのは短いのと違うでしょ。と思ったんですけど(笑)」(柏木)

画像: ベスト・キャディ・オブ・ザ・イヤー受賞後、居酒屋で取材陣と偶然出くわした柏木。記念の写真を手に笑顔

ベスト・キャディ・オブ・ザ・イヤー受賞後、居酒屋で取材陣と偶然出くわした柏木。記念の写真を手に笑顔

「ダンロップフェニックス」、「カシオワールドオープン」、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と3試合を残す男子国内ツアー。賞金王と世界ランキング50位以内を目指す今平周吾と、そのバッグを担ぐ柏木に、注目だ。

ちなみに、今年のダメキャディ・オブ・ザ・イヤーは「該当者なし」だったとか。

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