ほとんどがドライバーを握ってティグランドに上がるアマチュアゴルファーは少なくない。しかしドライバーを忘れたことをきっかけに100切り達成したゴルファーがいるという。その真相を紐解いた。

「刻む」という言葉があります。ティショットでドライバーを持たずに「刻む」。パー5で2オンを狙わずに「刻む」などという風に使われ、その響きにはどことなくネガティブな印象が付きまといます。なんというか、“リスクを取らずに勝負を避けた”というイメージがあるようです。

実際、ゴルファーの中には、同伴者がティショットでドライバーを使わないと“盛り上がらない”と感じる人もいるよう。ティショットはドライバーに決めている、というゴルファーもいると思いますし、スコアより飛ばし! という人もいるでしょう。

さて、あるところにあと一歩で100が切れないゴルファーがいました。ある日のゴルフで、彼は大失敗をしてしまいます。前日に練習場で打ち込んだドライバーを自宅に置き去りにしたままコースに来てしまったんです。レンタルクラブを借りるということも考えましたが、手に馴染まないクラブを使うよりはと仕方なくドライバーなしでティオフ。3番ウッドや5番ウッドは苦手なので、唯一自信のある4番ユーティリティで1日ティショットを行なったそうです。

画像: ティショットでドライバーが“最強のクラブ”とは限らない(撮影/増田保雄)

ティショットでドライバーが“最強のクラブ”とは限らない(撮影/増田保雄)

結果はどうだったかといえば、なんと100切りを通り越して80台のスコアが出たのだというのです。当然、ベストスコア。いうまでもなく、その最大の要因はティショットでのOBや、隣のホールにまで届く大曲がりがなくなったこと。4番ユーティリティの飛距離は180ヤード程度だそうですが、その日のコースが比較的距離が短かったこともあり、とくにセカンドが長くて困った、とも思わなかったそうです。

ドライバーがたまたまなかった、そのことによって、彼は14本のなかでもっともティショットに適したクラブを発見したと言えます。4番ユーティリティが、彼にとってもっとも攻撃力の高い、スコアを減らせるティショット用ギアだったわけです。もちろん、それがドライバーだという人もいるでしょうし、スプーンだという人も、5番アイアンという人もいるでしょう。

かつてタイガー・ウッズはドライバーを一度しか使わずに全英オープンを制したことがあります。最適なティショット戦略を立案する上で、ドライバーは有力な選択肢ですが、常に正解ではないのです。

そうはいっても、ティショットでドライバーを封印するのは心理的難易度が極めて高いのも事実。ならばためしに一度、くだんのゴルファー氏を真似て“意識的に”ドライバーを忘れてコースに行ってみてはどうでしょうか。意外とあっさり、100が切れてしまうかもしれませんよ。

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