AI(人工知能)を生かしたクラブ作りで話題の新作ドライバー「エピック フラッシュ」シリーズ(キャロウェイ)。「このドライバーをどうしても打ってみたい」と言うアマチュア2人が「スター」と「サブ ゼロ」の2モデルをテスト! ギアに詳しい“ノリー”こと堀口宜篤が解説した。

「AIが設計したフェース」はダテじゃなかった

まずは「エピック フラッシュ」シリーズのスゴさから述べていこう。この新作は「GBB エピック」の進化版としてリニューアルされて、クラブの開発において初めてAIを導入した先進的かつ画期的なモデルだ。

画像: ボール初速を高めるため、AIが自己学習の末たどり着いた「フラッシュ フェース」

ボール初速を高めるため、AIが自己学習の末たどり着いた「フラッシュ フェース」

クラブを開発するときに、今までのように「試作品を作る→テストをする→修正する」という工程は、人間の手で行うと8~10回しかできなかった。ところがAIは、同じ工程の“ヴァーチャルプロトタイプ”を15,000回も作ってスーパーコンピュータで解析することで「ボール初速の最大化」という“最適解”に行き着いた。

その上、クラウンにはカーボンの編み込みがさらに細かい素材を用いるなど、多くのフリーウェートを生み出してヘッドの慣性モーメントを最大化。打点がバラついても球が散らばりにくくて、飛距離のロスを抑えられるようになった。

画像: キャロウェイ「エピック フラッシュ サブ ゼロ」(左)と「エピック フラッシュ スター」(右)

キャロウェイ「エピック フラッシュ サブ ゼロ」(左)と「エピック フラッシュ スター」(右)

このように極めて画期的な「エピック フラッシュ」シリーズのドライバー。さっそく「スター」「サブ ゼロ」という兄弟モデルを、アマチュア2人が打ちまくってもらおう。

エピック フラッシュ スターのつかまり性能がフェードをドローに変えた

まず「スター」(10.5度)を手にした大熊友康さん(50歳・HC10)は、話題の新作ドライバーを手にして高揚感が収まらない様子。そして打ち始めると、キモチ良さそうにハイドローを連発した。聞くところによると、持ち球はストレート~フェード系で、ミスが出るときは右(スライス系)だと言う。

「コースではドローなんてほとんど打てないのに、このクラブはボールがつかまるんです。ヘッドとシャフトで球をつかまえてくれる感じ。自然にドローが打てたし、右へのミスが出ません。しかも、曲がり幅が少ないからフェアウェイをキープできそうだし、朝イチでも安心して振れます。何よりも、ちょっと甲高いハジくような打球音で、とにかく初速が出る。普段はドライバーで230~240ヤードなのに、まさか260ヤード台まで飛ぶとは……」

画像: 弾道測定器「フライトスコープ」で詳細なデータ・弾道を計測しながら試打。普段はドローが出ないという大熊さんだが、スターを打つとしっかりとつかまりのあるボールに

弾道測定器「フライトスコープ」で詳細なデータ・弾道を計測しながら試打。普段はドローが出ないという大熊さんだが、スターを打つとしっかりとつかまりのあるボールに

このシーンを見ていたドローヒッターの荒川直樹さん(49歳・HC9)は、居ても立ってもいられなくなり「スター」を試打。コンスタントに270ヤード台をマークした。

「たしかにハジきが強くて、明らかに初速が速いですね。インパクトでフェースがたわむ感じが伝わってくるんです。それでいて面白いのが、前作(GBB エピック)よりも打感がやわらかいこと。ボールがフェースに吸いついてからハジき出す感じです。そして、つかまりが良くてスピンが少ない。ドライバーは平均で250~260ヤードですが、このモデルはいつもより飛びました」

画像: 「フラッシュ フェースは高初速なのに打感が軟らかい!」と荒川さん

「フラッシュ フェースは高初速なのに打感が軟らかい!」と荒川さん

2人の弾道を見ると「エピック フラッシュ スター」は“高初速&つかまり”で飛距離を伸ばしていた。

[ エピック フラッシュ スター ]( 大熊 さん )
ヘッドスピード43.1m/s 
ボール初速63.7m/s  
打ち出し角14.7度  
スピン量2391rpm 
飛距離264ヤード

[ エピック フラッシュ スター ]( 荒川 さん )

ヘッドスピード45.2m/s
ボール初速65.3m/s
打ち出し角15.1度
スピン量 2246rpm
飛距離 275ヤード

飛距離280ヤード! サブ ゼロの“一発の飛び”はホンモノだ

続けざまに荒川さんは「サブ ゼロ」(10.5度)をテスト。するとトータル280Yという“一発”をかました。

画像: ドローヒッターかつハードヒッターの大熊さんが思いっ切りつかまえに行っても、「サブ ゼロ」で左へのミスはなかった

ドローヒッターかつハードヒッターの大熊さんが思いっ切りつかまえに行っても、「サブ ゼロ」で左へのミスはなかった

「このモデルは、打っていて『あっ、左へ行った!』と思っても、球が引っかかりません。だからドロー打ちのボクも安心して振り切れるんです。よりハジきが強くて初速が上がるし、スピンが少ないから“重い球”でランが稼げる。ロフト10.5度でも球が吹き上がらないし、むしろ出球がやさしく上がります。

それにしても、この純正シャフトはしっかりしてますね。振りにいけるからHSが上がるし、タイミングが取りやすい。クラブが振り遅れず、体と同調させて振っていけます。純正シャフトのSでゼンゼンOKです」(荒川さん)

この「サブ ゼロ」は、振りにいっても球がフケたり左に行ったりしないし、アゲンストや横風にも強いということ。安定した弾道で飛ばしていた。

大熊さんも「サブ ゼロ」を打つと同じ意見。ストレート系の弾道で250~260Yを飛ばした。

「球が左に行きづらいわりに、コスってもフケたスライスになりません。ハジき感が強くて出だしのスピードが上がるし、『スター』よりも見た目が小ぶりでスピンが少ない印象。それにしても『サブ ゼロ』『スター』ともにスウィートエリアが広くて、ミスヒットをしても“大ケガ”にならないし、トウ寄りに当たっても打感がそんなに変わりません」

画像: 「『サブ ゼロ』も『スター』も、ミスヒットしたときに“大ケガ”しないのがいいね!」と大熊さん

「『サブ ゼロ』も『スター』も、ミスヒットしたときに“大ケガ”しないのがいいね!」と大熊さん

こちらの「エピック フラッシュ サブ ゼロ」は高初速&低スピン”の突き抜けるような強弾道で、2人のテスターが飛ばしていた。

[ エピック フラッシュ サブ ゼロ ]( 大熊 さん )

HS43.4m/s 
ボール初速63.8m/s  
打ち出し角14.2度  
スピン量2158rpm 
飛距離264ヤード

[ エピック フラッシュ サブ ゼロ ]( 荒川 さん )

HS46.2m/s 
ボール初速66.2m/s  
打ち出し角14.9度  
スピン量1872rpm 
飛距離281ヤード

このボール初速は「使ったもん勝ち」

2人の試打シーンを見つめていた堀口は「新作『エピック フラッシュ』シリーズのドライバーは、今シーズンのモデルでボール初速がもっとも出そうですね」と期待を寄せつつ「スター」と「サブ ゼロ」の違いを分析しながらこう話した。

「『スター』のほうが、投影面積が大きくて安心感があります。そして重心角が大きいし、ヒール後方に膨らみがあるのでヘッドが自然にターンしやすくて、シャフトのしなり戻りもあって球がつかまります。ヘッドスピードが速くない人も飛ばせるでしょう。持ち球がフェード系でやや逃げる傾向がある大熊さんには、つかまりがイイ『スター』がオススメです」

画像: スター(左)のほうが重心角が大きく、その分だけつかまりがいい

スター(左)のほうが重心角が大きく、その分だけつかまりがいい

さらにソール後方の「ペリメーター・ウェイティング」(スライド式ウェート調整システム)で球筋をアジャストできること。さらに“カチカチなし”のノーマルホーゼルによる軽量ヘッドなので、クラブの長さやバランスなどを調整しやすくて幅広いゴルファーに合わせられる。

「レベル~アッパー軌道のドローヒッターでもともと打ち出し角が高い荒川さんには、球が左に行きづらくてスピンが少ない『サブ ゼロ』のほうが飛距離をより伸ばせます。このモデルは構えたときに締まって見えるし、ソールのフェース寄りにスクリューウェート(約2g)が入っていて、スピンを抑えた強い球が出る。そして、フェースがターンしすぎないので、コントロールしやすくて球筋の打ち分けやすさがあります。HSがある程度あって振れる人は『サブ ゼロ』のほうが合うでしょう」

画像: 前モデルのサブ ゼロにはなかった可変ウェートが、エピック フラッシュ サブ ゼロには搭載されているのも嬉しい

前モデルのサブ ゼロにはなかった可変ウェートが、エピック フラッシュ サブ ゼロには搭載されているのも嬉しい

こちらは“カチカチつき”のアジャスタブルホーゼルに加えて、「サブ ゼロ」としては初めて「ペリメーター・ウェイティング」を搭載。打ち手の好みやニーズ、その日の調子やコースコンディションに合わせて、キメ細かな“弾道カスタマイズ”ができるドライバーだ。

画像: 「ドローヒッターの荒川さんにはサブ ゼロ、ミスの方向が右の大熊さんにはスターがピッタリですね!」(堀口)

「ドローヒッターの荒川さんにはサブ ゼロ、ミスの方向が右の大熊さんにはスターがピッタリですね!」(堀口)

総じて「エピック フラッシュ」シリーズの2モデルは、前作(GBB エピック)よりもボール初速が上がり、球がつかまりやすくてスピン量が抑えられるようになったし、打点ミスの許容性が広がったと堀口は言う。

新作は“AI効果”によってボール初速がUPしただけではなかった。やさしくなってトータルパフォーマンスが向上し、ディスタンス性能が高まったということ。その上で「つかまり」や「低スピン」といったキーワードで2モデルから自分に合うタイプを選ぶことで、ムリなく飛距離が伸ばせるのだ。

AIと最新テクノロジーによって、今まで以上の“飛んで曲がらない”を手に入れた「エピック フラッシュ」シリーズのドライバー。これはもはや“使ったもん勝ち”だ!

撮影/有原裕晶 協力/PGST

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