最近はSNSがプロゴルファーの認知拡大に少なくない影響を与えるが、米国から新たなインスタクイーンが誕生した。その名は19歳のへ・ムニ。ビジュアルと実力を兼ね備えているという米女子ツアーのルーキーの登場を、在米ゴルフアナリストのアンディ和田がレポート!

ビジュアルで魅了するだけじゃない! 実力も伴った19歳

2019年度米女子ツアーでは現役高校生として予選会を突破した山口すず夏(18歳)を含め計26人がツアールーキーとして参戦します。 そんな中、SNSで人気急上昇、注目を集めているLPGAゴルファーがへ・ムニ(Muni He、漢字名:何沐妮)です。

現在19歳のへ・ムニは「リリー」というニックネームで親しまれていて、写真投稿SNSインスタグラム(@Lilymhe) では既に約17万人からフォローされています。

女子プロゴルファーの中でこの17万人という数字は ミッシェル・ウィー(52万人)、レキシー・トンプソン(39万人)には届きませんが、ポーラ・クリーマー(16万人)、ダニエル・カン(11万)やブルック・ヘンダーソン(6万7000人)などのメジャー優勝者を上回る数字です。

画像: SNS界で人気急上昇! “リリー”ことへ・ムニ(写真/LPGAtour)

SNS界で人気急上昇! “リリー”ことへ・ムニ(写真/LPGAtour)

1999年6月、中国生まれのリリーは9歳のときカナダ・バンクーバーに移り、その数年後アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴの高校に通いジュニアゴルフの試合で活躍し始めます。

2015年、16歳の時に予選会を突破して参戦した全米女子オープンでは初日「68」、4位タイと好スタート。ピンポイントで攻めるアイアンショットと絶妙なパッティングを武器に健闘を見せました(最終順位は53位)。

私はその試合の解説担当をしていたのですが、優れたプロポーションに加えて比較的露出度の高いウェアーを身にまとう16歳になったばかりのジュニアゴルファーを紹介するのにどのような表現がいいかな? と言葉を選ぶのに苦労しました。「お色気たっぷり」という言葉を使った記憶があります(苦笑)。

Lily on Instagram: “won't keep posting these forever. last one, I promises.”

www.instagram.com

リリーはその後 アメリカのジュニア最高峰AJGAツアーで優勝を挙げるなど着実にレベルアップをし、多くのツアープロを輩出するUSC(南カリフォルニア大学)に半年早く入学します。大学では全国大会団体ベスト4に貢献する活躍を見せましたが、翌シーズンの秋学期に受験したLPGAツアー予選会で2部ツアーを資格取得。 プロ転向を決意し大学は中退します。

昨年はシメトラツアーという米女子ツアーの下部ツアーで21試合に参戦。その10戦目となる「プラスコチャリティ選手権」で3日間連続60台のスコアで回り通算15アンダーで優勝を果たしています。

画像: 昨年6月、下部ツアーで優勝を果たしたへ・ムニ(写真/LPGAtour)

昨年6月、下部ツアーで優勝を果たしたへ・ムニ(写真/LPGAtour)

年間ランキングは24位、米女子ツアーへ自動昇格できる上位10名の枠には入ることができませんでしたが、11月にツアーの最終予選・Qシリーズで8日間の長丁場を見事27位で突破し、今シーズンはツアーメンバーとして初年度を迎えます。

マネージメントは業界大手のIMG、ウェアはナイキ、クラブはテーラーメイドからサポートを受けるリリー。 技術的な面は現在リディア・コを教える韓国系米国人テッド・オー氏に指導を仰いでいて、飛距離アップやショートゲームの向上をしています。

「昨年秋(下部ツアー)の6試合連続出場のときはスタミナ切れで良いパフォーマンスをすることができなかった」と振り返り、「今年はフルシーズンをしっかり戦えるようにトレーニングも充実していく」と話すリリー。多くのスポーツアスリートと契約を交わすナイキもリリーのことを次世代アスリートとしてトレーニングしている動画などをアップして積極的に紹介しています。

実際に会って話を聞いたり、プレー振りはどちらかというとシャイで控えめなリリー。 芝のフィールド上で活躍するリリーとSNS発信でファンを魅了するリリー……ニューフェースは、プレーとSNS、両方でドキドキさせてくれる予感ありです

※一部訂正致しました(2019.02.08 18:07)

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