ダイキンオーキッドレディス3日目の3月9日、琉球ゴルフ倶楽部では最大瞬間風速18.7メートルを記録した。最大瞬間風速20メートルで身体を60度くらいに傾けないと立っていられないという目安になると考えれば、いかに強い風が吹きすさんでいたかがわかるだろう。そんな女子ゴルフツアー開幕戦3日目を現地からレポート。

上位プロでさえ頭を抱える沖縄の風

女子ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスは3日目を終え、沖縄出身の比嘉真美子が通算9アンダーで、2位に7打差をつけ首位を独走している。

この日は最大瞬間風速18.7メートルの風が選手を苦しめた。アンダーパーで回ったのは、比嘉と山内日菜子のふたりだけ。そして、選手をもっとも苦しめたのは10番ホール(平均スコアは4.685で難易度ナンバー1)。390ヤードと、ただでさえ距離が長いうえに、アゲンストの風をもろに受けるからだ。

画像: 地元沖縄出身の比嘉真美子でさえ風に悩まされた

地元沖縄出身の比嘉真美子でさえ風に悩まされた

なんと、出場54人中35人がボギー以上(バーディは葭葉ルミただひとり)という、まさに「モンスターホール」と化した。

首位を走る比嘉は次のように話す

「昨日は9番アイアンで打ちました。今日は……残り176ヤードで4UT。それでも右手前のバンカーに入ってしまいました。でも、パーでしのげたのでよかったです。今日は10番が一番難しかったですね」(比嘉)

沖縄出身の比嘉でさえ、これほどまでの風は数えるくらいしか経験がないという。上位にいる選手もこの風に手を焼いていた。

画像: 最大瞬間風速は18.7メートル。子供は飛ばされそうになる風速だ

最大瞬間風速は18.7メートル。子供は飛ばされそうになる風速だ

「昨日の距離は覚えていませんが、昨日はUTで打ちました。今日は197ヤードをスプーン。それでも届きませんでした」(原江里菜)

「170ヤードを5番アイアンで打ちました。昨日は130ヤードでPW。まるで別のホールみたいでえぐかったです」(松田鈴英)

明日の沖縄も強い風が予想されている。2位と7打差あるとはいえ、決して安心できる差ではない。

撮影/岡沢裕行

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