開幕戦「ダイキンオーキッドレディス 」で見事な勝利を挙げた比嘉真美子。飛ばし屋としても知られる比嘉だが、ドライバーをはじめとしたウッド類を一新して新シーズンへと臨んでいた。そんな比嘉真美子の14本を紹介。

「G410プラス」を手に4日間平均254.375ヤードを記録

強風の吹き荒れた琉球GCで、4日間平均で254.375ヤードという全体の2位となる見事な飛距離を見せた比嘉真美子。その手に握られていたのは、昨年までのエースクラブ「G400」ではなく、その後継機にあたる「G410プラス」だった。

画像: 早くも使い込まれた痕が見られるG410プラス。ロフトは9度で、ウェートはスタンダード位置

早くも使い込まれた痕が見られるG410プラス。ロフトは9度で、ウェートはスタンダード位置

ヘッド体積が445CCだったG400に対し、G410プラスは455CCと大型化。さらに、ヘッド後方には位置を変えることが可能なウェートを配した最新モデルだ。

「ウェートはスタンダードの位置で、(G400から)スムーズに変更できました。初速が出てる感じで、曲がりも少ないし思い切って振り抜いていけます」(比嘉)

女子ツアーも以前に比べて上位に戦うためにはより飛距離が求められるようになっている。その中で、飛んで曲がらない比嘉のドライバーショットは大きな武器だ。

フェアウェイウッド 、ユーティリティも比嘉は一新している。「重心が浅くなったことで球も上がって距離も出るようになりました」と語るフェアウェイウッド。3番ウッドはスピンの減らせるG410LSTを採用。ロフト14.5度とややストロングロフトだが、それでも球が上げられるのだからさすがは飛ばし屋。そこから5番ウッド、4番ユーティリティまで、G410で統一している。

画像: スプーンはG410LST、クリークは通常のG410。低スピンなLSTで飛距離を稼ごうという意図が見える

スプーンはG410LST、クリークは通常のG410。低スピンなLSTで飛距離を稼ごうという意図が見える

女子ツアーでは5本、6本ウッドを入れるのが珍しくないが、比嘉の場合“上の番手”が薄いのも特徴だ。ウッドは1W、3W、5W、UTの4本。その下は5番からウェッジ(他メーカーのPWに相当)まで6本のi210アイアンを入れ、さらに52度、56度、60度と3本の単品ウェッジ、グライドフォージドへとつないでいる。

画像: 52度、56度、60度と揃えられたウェッジ類は男子プロのセッティング的。バックフェースの刻印はピンのトレードマーク「ピンマン(PING MAN)」だ

52度、56度、60度と揃えられたウェッジ類は男子プロのセッティング的。バックフェースの刻印はピンのトレードマーク「ピンマン(PING MAN)」だ

印象としてはPGAツアーの男子プロのような14本の構成で、ロングゲームに自信があるからこそ、クラブセッティングでは小技を補う形になっている。考え抜かれたクラブセッティング。

契約本数は定かではないが、パターまでの14本、すべてを契約先のピンで揃えた14本は統一感抜群。目指すはもちろん、開幕2連勝だろう。

画像: 比嘉真美子の14本

比嘉真美子の14本

【比嘉真美子の14本】
1W:ピン G410プラス(9度、ディアマナDF50、硬さS)
3W:ピン G410LST(14.5度、ツアー173‐65、硬さS)
5W:ピン G410(17.5度、ツアー173‐65、硬さS)
4UT:ピン G410(22度、ツアー173‐85、硬さS)
5~W:ピン i210(NSプロ950GH、硬さR)
52度、56度、60度:ピン グライドフォージド(NSプロ1050GH、硬さR)
PUTTER:ピン VAULT2.0 CRAZ‐E H

撮影/三木崇徳

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