「スタジオアリス女子オープン」で4位タイに入った熊谷かほ。QTランキング15位の資格でレギュラーツアーにフル参戦するも4戦連続の予選落ちからつかんだ初の上位進出。プロゴルファー・中村修がそのスウィングを分析した。

開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」の練習日、スピード感あるスウィングを見て注目していた熊谷選手。しばらくは予選落ちが続きましたが、「スタジオアリス」で上位に食い込んできました。

バックスウィングはコンパクトながらフォローは大きい躍動感溢れるスウィングは見ていて気持ちのいいものがあります。スタッツを見てみると飛距離は232.78ヤードで34位ですがフェアウェイキープ率59.7%で68位なのでこの数値が上がってくると飛距離もさらに伸びてくるはずです。

画像: スタジオアリス女子オープンで4位タイという成績を残した熊谷かほ(写真は2019年のスタジオアリス女子オープン 撮影/岡沢裕行)

スタジオアリス女子オープンで4位タイという成績を残した熊谷かほ(写真は2019年のスタジオアリス女子オープン 撮影/岡沢裕行)

4位タイになったスタジオアリスではフェアウェイキープ率が69%、パーオン率75%と高く、1ラウンド当たりの平均パット数も直前の2試合は34.5打だったのが29.33打に改善されています。予選落ちが続いてはいましたがその中で成長してきている証拠だと思います。

画像: 画像A:切り返しはバックスウィング方向に動きながら切り返しているため、早い段階でボールをつかまえられる体制になっている(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

画像A:切り返しはバックスウィング方向に動きながら切り返しているため、早い段階でボールをつかまえられる体制になっている(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

そのスウィングですが、まずは画像Aをご覧ください。スクェアなグリップで握りトップではフェースの向きが空を向くシャットフェース。早い段階でボールをつかまえられる体勢を整えています。画像ではわかりにくいですが、上体はバックスウィング方向に動きながら下半身はダウンスウィングに入り躍動感のある切り返しです。

続いては画像B。インパクトの画像(写真左)と一コマ先の画像ではフェースのターンは少なくフェースのターンをおさえていることが見てとれます。欲を言えばもう少しハンドファーストで打てると飛距離は伸びると思いますので伸びしろはまだまだあります。

画像: 画像B:インパクトでのフェースターンを抑えているのがわかる(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

画像B:インパクトでのフェースターンを抑えているのがわかる(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

そして彼女の特徴である柔軟性がよく見える大きなフォローです(画像C)。小さいころに新体操やフィギュアスケートをやっていたということでバランスがよく伸びやかなフォローはスウィングアークを大きくし方向性のよさにも結び付いています。

画像: 柔軟性を活かした大きなフォローで方向性のよさと結びついているという(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

柔軟性を活かした大きなフォローで方向性のよさと結びついているという(写真は2019年のダイキンオーキッドレディス 撮影/姉崎正)

実は「ヤマハレディースオープン葛城」で注目プロとしてインタビューをお願いしたところ、まだ予選通過していないので後日にしてほしいと言われていました。次回取材に行った際には話を聞けるかもとちょっと期待しています。

4位タイという実績が自信になり、今シーズンは大きく成長する可能性を秘めています。熊谷かほの名前を憶えておいてください。

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