1ラウンド10キロを歩き、時に雨が降り、時に過酷な暑さの中、時に傾斜地からのショットを強いられるゴルフ。だからこそ、ゴルファーを支えるシューズはもっとも重要なゴルフギアといっても過言ではなく。上級者ほど足元にはこだわりを持つもの。そして、最近彼らの間で評判がいいのが「エコー」のシューズだ。なにが上級者から評価されるのか? プロゴルファーの中村修が、最新モデル「BIOM G3」を1ラウンド履いてみて、検証した。

「エコー」はデンマークのシューズメーカーで、原材料である皮革の開発・製造から、シューズのデザイン・製造に至るまでを自社で一括管理していることで有名。「一度履いたらその履き心地の虜になる」とも言われるほど、その快適性の高さは広く知られている。

画像: エコーの「BIOM G3」。高級シューズの顔を持つ、超・高機能シューズだ

エコーの「BIOM G3」。高級シューズの顔を持つ、超・高機能シューズだ

そのゴルフシューズのクオリティは、フレッド・カプルス、トーマス・ビヨン、リディア・コ、ミンジー・リー、シン・ジエ、永井花奈、小祝さくらなど国内外のプロたちがツアーで使用し、実証し続けている。

北欧メーカーならではのデザイン性の高さ、良質素材に裏打ちされた高級感などが、他メーカーとは一味違う“バイブス”を醸し出すエコーのシューズ。しかし、今回テストするのはタウンシューズではなくゴルフシューズであり、当然のことだがもっとも大事なのは、その機能性だ。

コースに持ち込み、ロッカールームで「BIOM G3」に履き替える。その瞬間、「履いた瞬間に、アッパー素材の柔らかさを感じます」と中村。紐を結んだときに、足に合わないシューズは締め付けるような不快感を感じるが、素材が柔らかいことで、包み込むようなフィット感を感じるようだ。このあたり、流行りのダイアル式では出せない良さがある。

画像: 「第二の肌」とも呼ばれる高品質素材、YAKを使用

「第二の肌」とも呼ばれる高品質素材、YAKを使用

アッパー素材「ECCO LEATHER」の原材料が「YAK(ヤク)」。ヤクはヒマラヤ高原などに棲息するウシ科の動物だが、標高4000~6000メートルの過酷な環境下で棲息しているため、その皮革は一般的な牛の3倍以上の強さを持つと言われる。この強靭さがあるため、極限まで薄く加工しても充分な強度を維持でき、「第二の肌」と言われるほどのフィット感を生んでいる。

「コースを歩いてみると、かかとのホールド感に対してソールの母指球のあたりが硬すぎないから、かかとからつま先に体重が移るときの足裏の動きを靴底がピッタリとフォローしてくれます。地面の凹凸を感じられるし、実に歩きやすい。歩きやすさは花マルですね」(中村)

この歩きやすさは、素材もさることながら、設計の良さが要因。この『BIOM G3』のソールの母指球あたりのミドルゾーンは、中心部に向かって素材の密度を薄くすることにより柔軟性を高め、しなやかな足の返りを実現している。

画像: ソールの構造により、足が自然に返っていく。スウィングしやすさ、歩きやすさは抜群だ

ソールの構造により、足が自然に返っていく。スウィングしやすさ、歩きやすさは抜群だ

これは、快適な歩行はもちろん、ショット時の地面の蹴りやすさ、足裏の粘りといった技術面でのサポートもしてくれる。

ショット時のパフォーマンスに関していえば、中村が指摘したのは斜面での性能。 

「まず傾斜地の地面をつかむグリップ力の高さが出色です。そして、それにも増して驚いたのは足とスパイクのズレをまったく感じなかったことですね。アッパー素材と足、そしてソールが一体化してるというか……足裏がねじれる方向に負荷がかかってもソールとアッパーのズレが発生しません。だから、非常にバランスが取りやすいんです」

画像: 傾斜地で靴の中で「ズルッ」がこない。これはナイスショットの必須条件だ

傾斜地で靴の中で「ズルッ」がこない。これはナイスショットの必須条件だ

「BIOM G3」は一体成型製法「FLUIDFORM™テクノロジー」を採用している。これはポリウレタンを型に流し込み、ソールとアッパーを一体成型する製法。これによりアッパーとソールのイヤなズレをなくしている。さらに、8つのスパイクに加え、アウトソールに配置された突起が、斜面でもズルっとならないグリップ力をサポートしてくれていたのだ。

斜面ではしっかりと足をホールドしてくれる堅牢性を持つ一方、足裏からなるべく多くの情報を得たいグリーン上では、また違う顔を見せてくれる。

画像: ショット時のグリップ力、足裏の繊細な情報収集能力、疲れにくさ……ゴルファーの求める機能を高いレベルで実現し、その上で柔らかく、上質さを感じられる

ショット時のグリップ力、足裏の繊細な情報収集能力、疲れにくさ……ゴルファーの求める機能を高いレベルで実現し、その上で柔らかく、上質さを感じられる

「グリーン面と足の裏の距離が近いからなのでしょうか。ソールの硬いタイプの中で、ここまでグリーン面の状態を感じやすいシューズは今まで出会ったことがないですね。エコーのシューズはよくそう言われると聞きましたが、まさに“手袋のようなフィット感”です」

それくらいダイレクトにグリーン面を感じられるらしいことは中村修のインプレッションでも良く分かる。

画像: "地面に近いソール"が足裏を通じてゴルファーに情報をフィードバック。もちろん、多少の雨粒ではビクともしない

"地面に近いソール"が足裏を通じてゴルファーに情報をフィードバック。もちろん、多少の雨粒ではビクともしない

このグリーン上で手袋のようなフィット感を実現するテクノロジーは2つある。ひとつは、約2500人のアスリートの足を計測してつくられた解剖学的形状のラスト(足型)。これにより人本来の足の動きをサポートし、ショットやパットにおける微妙な傾斜を感知して、その後の高いパフォーマンスにつなげることができる。

2つ目が、「LOW TO GROUND」という地面に“近い”ソール構造で、足が地面により近いことにより素足に近い感覚で地面を感じることができるのだ。中村によれば、このエコーシューズの足裏の鋭い感知機能は「足場を固める時に、砂質を感じられるくらいのフィードバックがあった」と、バンカーでも威力を発揮したことを付記しておこう。

また、アッパー素材はYAKレザーに防水性と透湿性の備わったGORE-TEX素材がコンポジットされていて、シューズ内を常に快適に保ってくれるので、これから迎える梅雨のプレーでも安心だ。

画像: GORE-TEX素材は透湿性と防水性を兼ね備える

GORE-TEX素材は透湿性と防水性を兼ね備える

「一言でいえば、柔らかくて上質。今回、試した『BIOM G3』は、非常に機能的でありながら見た目も履き心地も上質で、そして疲れにくい。ゴルフシューズに高い要望を求める意識の高いゴルファーであれば高い満足度を得られると思います」(中村修)

ここ数年、Hygge=ヒュッゲという言葉が世界中で密かに流行している。「温かく居心地の良い雰囲気」を指すデンマークの言葉だが、このエコー「BIOM G3」は、プロが使っても納得の機能性を備えながらも、その手触りは無機質ではなくあくまでも“ヒュッゲ”だ。

温もりがありながら、機能的。居心地の良さと上質さの共存。つまりヒュッゲなゴルフシューズ。それが、エコーのシューズなのだ。

撮影協力/太平洋クラブ市原コース

画像: josawa.co.jp
josawa.co.jp

This article is a sponsored article by
''.