女子ツアーのメジャー初戦「ワールドレディス サロンパスカップ」で、ロングパットを立て続けに沈めてプロ初優勝をゲットした渋野日向子。あれだけのパッティングを見せられたら試さずにはいられない。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が徹底テスト!

ショートパットでの「くっつく打感」がまずはいい

女子ツアーに現れた超新星・渋野日向子。彼女の今シーズンのスタッツを見ると、パーオンをしたホールの平均パット数でトップに立っている。その好調なパットを支えているパターが、ピンの「シグマ2」(アンサー)なのだ。

渋野はこのパターについて「やわらかな打感が好きで、ボールがくっついている感じがして、ショートパットもコワくありません。優勝したサロンパスカップでは、4日間を通してパットが良かったですね」とコメントしている。

画像: 渋野日向子の優勝を支えたピンの「シグマ2」パター

渋野日向子の優勝を支えたピンの「シグマ2」パター

実際に、中村がコースのグリーンで試打をすると「とくにショートパットでは打感がソフトです」とのこと。

「ショートパットで球離れが速くて弾いてしまうと、デリケートなタッチが出せないしオーバーがコワくて打てなくなってしまうもの。でも『シグマ2』は、フィーリングがやや硬めのボールを打っても、ショートパットでくっついて球を押す手ごたえがします。プレッシャーがかかる場面や不調なときにありがちな“ノーカンパットの大オーバー”の心配がないから、ショートパットが苦手な人でも、オーバーを気にせずしっかり打てるはずです」(以下、中村)

これなんで!? 10メートルを打つと打感が「しっかり」に

短いパットを打つときにソフトなフィーリングで球がゆっくり出るのは、たしかに安心できる。しかし気になるのは、打感がやわらかいフェースインサートのパターというと、ロングパットのときにインパクトのエネルギーが吸収されてしまい、手ごたえがなさすぎて距離感が出しづらいことだ。そこで、10メートルの距離でテストをしたが……。

画像: 「1メートルなら1メートルの、10メートルなら10メートルの打感になる。これは距離感が合わせやすいですね」(中村)

「1メートルなら1メートルの、10メートルなら10メートルの打感になる。これは距離感が合わせやすいですね」(中村)

「アレッ!? 1メートルのときはソフトな感触だったのに、10メートルを打つとしっかりした手ごたえでインパクト音が高めになりましたた。これは距離感が出しやすい。単に硬くて無機質な感じじゃなくて、ボールを厚く押すようなフィーリングもあるんです。しかし、打つ距離によってフィーリングが変わるなんて、まるで魔法のようですね」

テスターの中村が「魔法のフェース」と評した、驚きの構造を解剖してみよう。タネ明かしをすると「シグマ2」は、2重構造のインサートになっていることが大きなポイントだ。ボールにコンタクトする表面の黒い素材は「ソフトPEBAX」を採用。心地よいソフトフィーリングが得られて、短い距離でもしっかり打てるし繊細なタッチでカップを狙える。

画像: 二重構造のフェースインサートが、ショートパット時、ロングパット時のフィーリングに変化をつけている(写真はシグマ2 アンサー)

二重構造のフェースインサートが、ショートパット時、ロングパット時のフィーリングに変化をつけている(写真はシグマ2 アンサー)

その内側には、もう一層の青い「ハードPEBAX」をインサート。長い距離を打つときに、しっかりしたインパクト音と打感が得られる硬質素材で、打音のフィードバックによって距離感が出しやすい。

「打感がやわらかいフェースインサートのパターと、しっかりした打ちごたえで距離感が出しやすい一体削り出しパターの“イイとこ取り”をしたモデルが『シグマ2』ですね。たとえるなら、ドライバーを打つときはコアが作用して初速が上がり、アプローチのときはカバーが作用してスピン性能がアップするという、ヘッドスピードやインパクトの衝撃に応じて性能が“可変”する多層構造のボール。形状は昔ながらでも、たしかな進化を感じられます」

左右への打点ブレをフェースが補ってくれる

また「打点のミスへの強さも特筆モノ」と中村。とくに大型マレットタイプのモデルは、慣性モーメントが大きくて芯を外しても距離が落ちない。さらに、ピンが独自に設計した「TR溝」による効果も見逃せない。

画像: ミスヒットへの強さも特筆モノ。とくに大型のモデルを選べば、その効果は誰もが実感できる

ミスヒットへの強さも特筆モノ。とくに大型のモデルを選べば、その効果は誰もが実感できる

フェースの表面にカーブ状の細かいミーリング(溝)が彫り込まれているが、この深さを中心部は最も深く、周辺部は浅くすることで、スウィートスポットを外してもコロがる距離が安定するというもの。

画像: ミスヒットへの強さを求める人に自信を持って勧められるのが「シグマ2 タイン」。高慣性モーメントで、オートマチックに打てる

ミスヒットへの強さを求める人に自信を持って勧められるのが「シグマ2 タイン」。高慣性モーメントで、オートマチックに打てる

開発当初は画期的だった「トウ・ヒールバランス」に始まる、ピン創業以来の「ミスヒットに強い=スウィートエリアが広い」というコンセプトを受け継ぎ、現代のテクノロジーをいかんなく投入した進化型フェースなのだ。

どの形状を選べばいい?

タッチによって変化する打感、TR溝によるミスヒットへの強さと、機能面に優れるシグマ2だが、実は大きな問題を抱えている。ヘッド形状やネック形状のバリエーションが豊富で、仕上げの違い(プラチナム仕上げ、ステルス仕上げ)もあることで、「どれを選べばいいのか、非常に悩ましい」という嬉しい問題だ。

画像: どの形状を選べばいい?

中村は「好みで選べば、それが一番正解に近い」と言いつつ、こうアドバイス。

「それぞれのヘッドに、マッチするストローク軌道(アーク、セミアーク、ストレート)が明記されているので、その人の打ち方にフィットするヘッドが選べます。『シグマ2』は、どのヘッドにも2重構造のインサートやTR溝が搭載されているので、機能面から見たらどれを選んでも正解です。迷ったら、PINGのパターフィッティングで受けてみるのも良いでしょう。」

長さ調節も嬉しい

「打つ人に合わせる」という意味で、ピン独自の「長さ調整機能付きシャフト」も見逃せない。付属の専用レンチをグリップエンドに挿し込んでクルクル回すだけで、手軽に32~36インチまで0.25インチ刻みでシャフト長を変えられるスグレモノ。グリップエンドを回してもフェースの向きは変わらないし、シャフトに目盛りが刻まれているので好みの長さにセルフチューンができるのだ。

「身長182センチで前傾浅めに構える僕にとっては、34〜34.25インチくらいがちょうどいいのですが、それを調整できるのは大きなメリット。プロは長さを調整するメリットを知っていますが、アマチュアの方は一回買ったらそれっきりという人がほとんどのはず。長さを合わせるメリットは、ぜひ体感してもらいたいですね」

渋野プロも33インチと自分に合った長さをシャフトカットして使用。ストロークも良くなり、平均パット数も向上している。

画像: 長身で前傾も浅めの中村には「34.5インチ」がフィット。長さを調整できるシャフトを選べるのもメリット(写真は調整機能のないもの)

長身で前傾も浅めの中村には「34.5インチ」がフィット。長さを調整できるシャフトを選べるのもメリット(写真は調整機能のないもの)

PINGが行うパターフィッティングでは、自分に合ったヘッドの選択、シャフト長に関してもアドバイスをしてくれる。体格、構え方、ストローク……パターの最適長さは人によってそれぞれ。それを知ることができるのは、大きなメリットだ。

女子プロ・渋野日向子の勝利を支えた「シグマ2 ANSER」。その正体は、打感と打音の良さ、ミスヒットへの強さ、そして高い調整機能……機能モリモリの進化型パターだった!

This article is a sponsored article by
''.