タイトリストから突如として発表されたニューモデル「TS1」。謎めいたこのドライバーには一体どんな秘密が隠されているのか、専門家に前情報なしで分析してもらったら……驚きの結果となった!

スペックは秘密。まずは打ってみてください!

通常、試打企画はクラブの特徴やスペックなどを明らかにして行われる。しかし、今回の「TS1」は先入観なしで打ったときに驚きのパフォーマンスを発揮するモデルだという。そこで、ギアの専門家である“QP”ことプロゴルファーの関雅史に、前情報一切なしの試打を依頼した。

画像: 関雅史がTS1(9.5度、純正ディアマナシャフト・S)をテストした。結果は……!?

関雅史がTS1(9.5度、純正ディアマナシャフト・S)をテストした。結果は……!?

関が営むゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」で、まずはTS1を手渡すと「TS“1”とは意外ですね!」と驚きの声が挙がる。

「タイトリストのドライバーは、前の9シリーズから“D2”と“D3”がラインナップされ、新しいTSシリーズでもTS2、TS3がリリースされています。あえて使ってこなかった『1』という数字を使ってきたところに、並々ならぬ意気込みを感じますね」(関、以下同)

画像: 近年ドライバーの名前に使ってこなかった「1」という数字から、関は「TS1」への並々ならぬ意気込みを感じるという

近年ドライバーの名前に使ってこなかった「1」という数字から、関は「TS1」への並々ならぬ意気込みを感じるという

さて、毎年大量のニューモデルを試打する専門家である関は、初めてクラブを手にすると、まずは見た目の印象から性能を推察する。「TS1」は果たしてどんなクラブに“見える”か?

見た目の印象は「カッコよくて、やさしい」

「ヘッドシェープはシャロー。アドレスすると投影面積が大きく、ソール側を見ると後方にウェートがあります。これらの特徴から、TS3よりはTS2の方向性……つまり、つかまる、上がる、直進性が高いといった性能が予想されますね。それでいて非常にシャープで、構えやすい。このあたりは、さすがタイトリストという印象です」

画像: バッグに入れたときのカッコ良さはもちろん、アドレスしたときの見た目も非常にオーソドックスで、構えやすい

バッグに入れたときのカッコ良さはもちろん、アドレスしたときの見た目も非常にオーソドックスで、構えやすい

さて、ここまできたらあとは打つだけ。1球、2球とボールを打ってもらうと、「これは……かなりのスピード感がありますね」と関は言う。

「ボールはかなり上がりやすいです。そしてつかまりもいい。特筆すべきはスピード感で、しなやかに振り切れるから初速感を感じられる。ヘッドスピード的には……僕が打たせてもらった純正のディアマナのSシャフト装着のモデルで、40m/s前後の人がドンズバでハマりそうですが、ヘッドスピード48m/s前後の僕が打ってもまったく問題ないですね。っていうか、そろそろスペック教えてください(笑)」

画像: 「上がる」「つかまる」「高初速」の三拍子が揃っている試打結果に。イメージは糸を引くような中高弾道ライナードローだ

「上がる」「つかまる」「高初速」の三拍子が揃っている試打結果に。イメージは糸を引くような中高弾道ライナードローだ

実は、普段ヘッドスピード48m/s前後の関だが、TS1を試打したときはナチュラルに49m/sを超え、50m/sに迫るヘッドスピードを出していた。ロフト9.5度のヘッドから放たれるボール初速は71m/sとかなりの高初速。打ち出し角13.5度前後、スピン量2500〜2600回転、軽めのドロー回転という試打データからは、ランも含めてどこまでも飛んでいく中弾道ライナードローを予感させる。

「ヘッドスピードが自然に上がるということは、ある程度軽量ですよね。とはいえしっかり感もあるから、290グラム台かな……?」と関は予想。ここで種明かしをしよう。関が打ったスペックは、275グラム。スピード=飛びをタイトリストが極限まで追求したなかで、弾き出されたのがこのスペックなのだ。

画像: ハカリの上にクラブをそっと横たえ……出た結果に驚きを隠せない「えっ……頼りなさ、一切ないんですけど!」

ハカリの上にクラブをそっと横たえ……出た結果に驚きを隠せない「えっ……頼りなさ、一切ないんですけど!」

275グラムでもタイトリストのイメージからするとかなりの軽量だが、実は、エアスピーダーシャフト装着モデルを選べば、268グラムという数字になる。この結果に、「信じられない……当たり負け感も、振り遅れ感もまったくない!」と関は驚きを隠せない。

「軽量=シニア向け」は過去。今の常識は「軽量=高初速=高性能」

「270グラム台というと、シャフトの頼りなさやヘッドの当たり負けを感じるのが当たり前ですが、TS1にはそれがまったくありません。重心の深さを感じ、それの効果で当たり負けしないどころか、ボールを押していける。ゴルフクラブの軽量化は世界的な流れですが……見た目の良さも含め、このスペックでこれだけの性能を持つクラブはなかなかない。技術力を感じます」

画像: 後方に配置されたウェートの効果もあり「当たり負け」は一切しない。むしろボールをしっかりと押してくれるヘッドに仕上がっている

後方に配置されたウェートの効果もあり「当たり負け」は一切しない。むしろボールをしっかりと押してくれるヘッドに仕上がっている

最近では、ヘッドスピードが50m/sを楽々超えるPGAツアーの選手たちが50グラム台、60グラム台のシャフトを選んだりと、軽い=速い=飛ぶことの恩恵を存分に味わうゴルファーが増えている。日本では軽量というとシニア向けというイメージが持たれがちだが、世界の潮流は軽量=高性能なのだ。

その背景にあるのは、ヘッドが高慣性モーメント化したことでボールが曲がらなくなったこと。曲がらないのだから、あとは思い切り振って飛ばしたほうがいいのは当然。そして、飛ばすためには軽いシャフトのほうが都合がいい。カーボン技術の進化によって、軽くても頼りなさのないシャフトも開発できる。

クルマでも、パソコンでもそうだが、進化をすれば軽くなる。軽い=高性能という図式が、ついにドライバーにも当てはまるようになった。

もちろん、ただ軽ければいいのではない。ヘッドを軽くし、シャフトを軽くし、グリップを軽くすれば軽量ドライバーは完成するし、軽いからヘッドスピードは上がる。ただし、それではボールスピードは上がらない。シャフトが振り遅れてしまうし、ヘッドが当たり負けしてしまうからだ。

画像: ロフト、シャフト、フレックスを選べば、驚くほど幅広い層が使えるのがTS1。間違っても「軽量? はいはい、シニア向けね」と思ってはもったいない!

ロフト、シャフト、フレックスを選べば、驚くほど幅広い層が使えるのがTS1。間違っても「軽量? はいはい、シニア向けね」と思ってはもったいない!

ハイスピードで、しなやかに、当たり負けせず、気持ちよく振り切れる。これを実現するのはまったく簡単ではない。TS1は、世界に先駆けれそれを実現した「叩ける軽量ドライバー」である点が特筆すべき点なのだ。

「たしかに、スペックを知らずに先入観なしで試打できて良かったです。最初に270グラム台って聞いていたら、つい軽めに振っているところでした。もし純正シャフトにXフレックスがあったら、即購入してバッグに入れたいくらいです(笑)。」

画像: インパクトでの「当たり負けのなさ」、フォローでの「振り抜きの良さ」は特筆モノだと関は評価

インパクトでの「当たり負けのなさ」、フォローでの「振り抜きの良さ」は特筆モノだと関は評価

残念ながらXシャフトはないが、少なくともヘッドスピードが45m/sくらいまでのアマチュアゴルファーにとっては、Sシャフトが最高のパフォーマンスをもたらしてくれると関。そして、40m/s前後のゴルファーならばSRやRシャフトを選べば、誰もが驚きの“スピードアップ”を体験できる。

飛ばなければドライバーにあらず。ドライバーの飛距離競争が激しさを増すなかで、TS1は小手先の技術に頼るのではなく、ドライバーの「飛ばし方」そのものを根本的に変えてしまう可能性を秘めている。

画像: プロが「マジかよ!」と驚くこの飛び、次はあなたが体感する番だ

プロが「マジかよ!」と驚くこの飛び、次はあなたが体感する番だ

1ヤードでも遠くへ。そう思うすべてのゴルファーはTS1を一度手にしてもらいたい。「1ヤード」どころか、人生最大レベルの飛距離が得られるかもしれないからだ。

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