海外プロも実践するショートゲームメソッドを教えているレッスンプロ・タッド尾身。アメリカ生活14年の経験を活かし、英語でのレッスンも行っている。「英語×ゴルフレッスン」……面白そう! ということで、初心者ゴルファーのみんゴル編集部員Aが体験してみた。

ピッチエンドランが上手に打てる「2つのポイント」って?

英会話+ゴルフレッスン。ありそうで今まで見たことがなかった組み合わせですよね。これを実際に行っているのが、アメリカ生活14年のタッド尾身プロ。これは面白そう! ということでさっそくレッスンを受けに行きました。

本来は英語がある程度喋れる、もしくは喋れないけどヒアリングはできる方に向けて英語でのレッスンをしているそうです。英語はある程度できるけど、ゴルフに関する表現やイディオムがわからない! という方にはオススメですね。今回は特別に、喋るどころかヒアリングも怪しい僕にも英語でレッスンしていただきました!

が、記事まで英語で書いてしまうと読みづらくなってしまうので、ここでは全編日本語でお届けします。英語でのレッスンは動画があるので、そちらを御覧ください。

というわけで、まずはクラブ選択から教えてもらいましょう。

「グリーン周りのピッチエンドランでは、52度から58度のウェッジを使うことをオススメします。サンドウェッジ、もしくはアプローチウェッジですね。ロフトがないクラブだと球が低くなりすぎるし、ロフトがあると逆に高く上がってうまく転がらなくなってしまいます」

今回のレッスンでは56度のサンドウェッジを使用していきます。初めにタッドさんが教えてくれたのはセットアップ。主な注意点は以下の6つです。もちろん、実際のレッスンではすべて英語です。

・スタンスは広く取りすぎない。両足の間を、大体ボール1個分くらい空けるのがベスト
・オープンスタンスで構える。両足、両ひざ、腰は目標に対して左向きに開く
・足、ひざ、腰は左側に開くが、上半身、肩のラインは目標に対してスクェアを保つ
・ボールの位置はだいたい右足の長さぶんくらい体から離す。体の中心よりも少し右側にセットする
・手元はボールの位置より少し前に出して、ハンドファーストに構える
・体重は左足に6~7割かけるイメージ

画像: 下半身は開いて構えるが、上半身・肩のラインはスクェアに

下半身は開いて構えるが、上半身・肩のラインはスクェアに

これらはすべて「アドレスでインパクトの形を再現する」ためのポイントだとタッドさん。

「アプローチで重要なのは、下半身をオープンにして上体・肩はスクェアに構えること。イメージとしてはアドレスでインパクトの形を再現する感じです。肩はスクェアで、腰がターンして左足体重、そしてハンドファーストに当たるっていうのが一番いいインパクトの形。これをアドレスで作っておくことで、スウィングしたときに余計な動きが必要なくなってコンパクトに振ることができるんです」

実際にやってみると体が固定されているような感覚で、少しキツいくらいです。体を左側に開く、というのは以前から実践していましたが、肩のラインへの意識はまったくなかったです……。

続いては、スウィングについて。

「アプローチを打つときは下半身の動きを極力なくし、体重移動をしすぎないようにしましょう。肩と腕を一体にして、振り子のイメージでテークバックとフォローを左右対称の大きさで振ることが大事です。大げさに言えば体を固定するくらいの感覚でも、実際には動いてしまうので大丈夫。パッティングストロークの感覚と同じですね」

画像: アプローチのスウィングは振り子のイメージで。左右対称を意識しよう

アプローチのスウィングは振り子のイメージで。左右対称を意識しよう

一通り教えてもらったところで、実際にピッチエンドランを打ってみました。すると、ボールは大きく右方向に……。まさか英語だから理解できていない……!? というわけではありません。

画像: 打球は右方向に大きく反れてしまう

打球は右方向に大きく反れてしまう

「テークバックはいいんですが、フォローが大きすぎますね。同じ振り幅になるように意識しましょう」

と、わからないところは日本語で教えてくれます。英語が理解できていないんじゃなくて、スウィングが間違ってるんですね。とほほ。

画像: まっすぐ飛ばないのはフォローが大きすぎるから

まっすぐ飛ばないのはフォローが大きすぎるから

振り幅を意識してもう一度打つと、先ほどよりはいい感じになりました。ここでもうひとつ、タッドさんからアドバイスが。

「ボールを打った後、フォローでクラブを止めてみましょう」

すると今度はまっすぐ飛んでいきました! タッドさんから「Good form!」とお褒めの言葉をいただきました(英語で)。続けて数球打ってみましたが、いずれも安定してまっすぐ打つことができました。フォローでクラブを止める意識で打ってみると、途端に安定しましたね。

画像: フォローでクラブを止める意識で打ってみると、打球はまっすぐ飛んだ

フォローでクラブを止める意識で打ってみると、打球はまっすぐ飛んだ

「フォローが大きくなりすぎてしまうと、インパクト付近への意識がルーズになってしまいます。フォローを止める意識を持つとインパクトにしっかりフォーカスできるので、スウィングが安定しやすいですよ」

わずか10分足らずのレッスンでピッチエンドランがなんとなく様になってきました。今まで体を固定して打つという意識がなかったので、それを意識するだけでこんなに変わったことに驚きです。

「上級者でないと体を大きく使ってアプローチを打つのは難しいんです。ある程度下半身を固定して打つ方が必ず安定するし、僕を含めて、プロゴルファーでも固定して打つ人はたくさんいます。“下半身を固定する”、そして“振り幅を同じにする”。まずはこの2つを意識してみてください」

タッドさん、ありがとうございました! Thank you!

協力/新橋ゴルフスタジオ

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