発売前から「飛ぶらしい」という噂がまことしやかに囁かれるタイトリストのニューモデル「TS1」。7月5日の発売を前に、都内の練習場で行われている試打会で打てるということで、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオが体験してきた!

「タイトリスト史上最強のぶっ飛びらしい」街のウワサは本当か?

画像: 7月5日に発売予定のタイトリストのニューモデル「TS1」。その実力は?

7月5日に発売予定のタイトリストのニューモデル「TS1」。その実力は?

「TS1」には、純正スペックで三菱ケミカルの「タイトリスト ディアマナ50」と「タイトリスト エアスピーダー」の2種類のシャフトがあるが、最初に手にしたのは「ディアマナ」のほう。ワッグルをしながら感触を確かめる。

「漏れ伝わってくる情報では『軽量モデル』だってウワサだったんですが、それほど軽くないですよね? TS2やTS3よりは若干軽そうだけど、意外にしっかりしていて……」

そう言いながら第1球をスウィング。しっかりつかまってやや左に打ち出したボールは、高めの弾道で薄くフェードし、奥のネットまで届いた。

画像: 1発目から、つかまりのいい高弾道で、気持ちのいいフェードが出た

1発目から、つかまりのいい高弾道で、気持ちのいいフェードが出た

「すごく振りやすくて、気持ちよくフィニッシュまで振り抜けますね。つかまりは悪くないけど引っかかる感じもなくて、高弾道のビッグキャリーボールって感じ。いい球だったなあ。これ、総重量は290グラムくらいですか?」

そう尋ねた野村に、フィッターの宇田川望さんが返した答えは「野村さんが打たれたSシャフトで275グラムなんですよ」という驚きの数値だった。

「えーっ、ホントに? 振った感じは全然しっかりしているし、球も強くて、そんなに軽いとは思えない。でもたしかに、ヘッドスピードは出ている感じがします。不思議だなあ」

画像: 実際の重量ほどに軽く感じないのに、振るとスピードが出る不思議な設計

実際の重量ほどに軽く感じないのに、振るとスピードが出る不思議な設計

実はこの「軽いのにしっかりしている」という独特の振り心地の最大の秘密は、グリップにある。「TS1」は、通常よりも20グラムも軽い30グラムのグリップを装着しているため、ヘッドの重さを感じながら総重量を軽くすることに成功しているのだ。

「グリップの違いは、言われるまでわかりませんでした。ほとんどの軽量グリップって、ちょっとペラペラだったりスカスカだったりするんですけど、これは普通のグリップと感触がほとんど同じでまったく違和感がない。シャフトも軽いのに頼りなさはなくて、すごくシャープに振り抜けます」

画像: 「秘密」のあるグリップは、通常のグリップと感触がほとんど同じで違和感ゼロ

「秘密」のあるグリップは、通常のグリップと感触がほとんど同じで違和感ゼロ

今度は、「ディアマナ」よりもさらに5グラムほど軽い「エアスピーダー」装着モデルを試打。

「こっちはシャフトが走って、さらにヘッドスピードが上がりそう。僕の個人的な好みとしてはディアマナのほうがタイミングが取りやすいですが、こっちはあまりインパクトを強くせずにスムーズに振り抜くスウィンガータイプの人に合いそうですね」

そう言いながら、叩くのではなく振り抜くイメージで振ってみると、さらにバックスピンが減って気持ちのいい球が出た。

画像: 強くヒットするタイプよりは、シャープに振り抜くスウィンガーに合いそうなクラブ

強くヒットするタイプよりは、シャープに振り抜くスウィンガーに合いそうなクラブ

「この感覚はちょっと新しいですね。スペックを聞くとアベレージゴルファー向けの“やさしい”クラブなのかと思ってしまいますが、ヘッドのフィーリングや弾道を見ると、明らかにTS2やTS3の流れをくんでいるのがわかります。慣性モーメントが大きくてミスヒットに強いし、物理的に重量が軽い点や、ややシャローフェースで球が上がりやすいぶん、低ヘッドスピードの人でも扱いやすいのは確かですが、シニア向けとか初心者向けとかではない。基本的には、軽めのものをシャープに振ってヘッドスピードを上げて飛ばしたい人に適したドライバーであって、パワーがある人でも十分使えるドライバーだと思います」

と野村。自身もシングルの腕前だが、自分が使うクラブとしても十分候補に入る、と俄然試打をする目が真剣味を帯びてくる。

画像: 芯を外しても球が曲がらないし、飛距離ロスも小さい。

芯を外しても球が曲がらないし、飛距離ロスも小さい。

純正シャフトでも十分飛んでいたが、競技などで使うことを考えると、もう少し低めで強い弾道が打てたら……という野村に、宇田川さんがカスタムシャフトを提案してくれた。

三菱ケミカルの「TENSEI CKプロ オレンジ」やグラファイトデザインの「VR-6」など少し重めのシャフトを試してみると、よりタイミングが取りやすい。さらに、ヘッド後方のウェートを重めのものに交換すると、打ち出し角が抑えられ、理想的な弾道を連発。

画像: カスタムシャフトもテスト。ヘッド後方のウェートも、ノーマルよりも最大6グラム重いものに交換可能

カスタムシャフトもテスト。ヘッド後方のウェートも、ノーマルよりも最大6グラム重いものに交換可能

「純正もすごくいいシャフトでしたが、カスタムシャフトの選択肢もありますし、ウェートを交換したりネックの“カチャカチャ”を活用すれば、かなりのハードヒッターでも十分使えますね。TS1は、軽さでスピードアップを図るアスリートモデルという、従来のドライバーにあまりなかったカテゴリーのクラブですよね。実際に打ってみると、ハマる人が意外に多そうです。僕もほしくなっちゃいました!」

実際、この日の試打会では一般ユーザーも多数試打をしていたが、多くのゴルファーがそのスピード性能に驚いていた。軽いのに頼りなさがない。曲がりが少なく、ボール初速も速い……他に類のない“新種”だけに、皆最初は少し戸惑うが、やがて「これは飛ぶ!」という表情に変化していくのが印象的だった。

画像: とにかくまずは試打! 重量などのスペックで食わず嫌いをするのはあまりにももったいない

とにかくまずは試打! 重量などのスペックで食わず嫌いをするのはあまりにももったいない

取材協力/アコーディア・ガーデン調布

TS1ドライバーは7月5日の発売。すでに全国で行われている試打会で打つことができるので、早速チェックしてみよう!

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