HONMAのニュードライバー「T//WORLD XP-1」が発表された。アスリートゴルファー向けという印象が強いHONMAが送り出す“アマチュアのためのドライバー”、その実力をアマチュア(40歳・平均スコア90・ヘッドスピード40m/s前後)がテストした!

なぜ普通に振るだけで芯に当たってしまうのか?

今までどこかアスリート気質なゴルファー向けというイメージがあったHONMA「T//WORLD」シリーズに、アマチュア向けとなる新シリーズ「XP-1」が新たに加わることとなった。

昨今のドライバーが飛距離性能を大きく伸ばしているのは周知の通りだが、ともすれば「プロが芯で打った場合に飛ばせる」性能に特化し、そもそも芯に当てるのが難しい一般的なアマチュアゴルファーにとってはその恩恵を存分に受けられないというきらいがあった。

画像: アマチュア向けドライバー「T//WORLD XP-1」をコースでテストした

アマチュア向けドライバー「T//WORLD XP-1」をコースでテストした

HONMAが着目したのはその点で、XP-1のコンセプトは、“高ミート率ドライバー”。いわば「芯に当たれば飛ぶ」のではなく「芯に当たるから飛ぶ」というコンセプトは大賛成。ただ、それも本当に実現していればという注釈がつく。

というわけで、みんなのゴルフダイジェスト編集部員のプロゴルファー・中村修の立会いのもと、アマチュアゴルファー・臣司政夫(しんじ・まさお)さん(40歳、ゴルフ歴10年。平均スコアは90)にコースでXP-1を試打し、「本当に芯を喰うのか」をたしかめた。

画像: アマチュアゴルファー・臣司さんにXP-1を試打してもらった

アマチュアゴルファー・臣司さんにXP-1を試打してもらった

方法はシンプルそのもの。臣司さんのエースドライバーとXP-1のフェース面にインパクトマーカーを貼り付け、それぞれ3球ずつ打ってもらい違いを検証。

もちろん、このテストはXP-1が圧倒的に不利だ。ギア好きゴルファーの臣司さんは、ヘッドも選び抜き、さらには自分に合わせてリシャフトまでしている、カスタマイズ仕様。一方、XP-1はその日の朝の練習場で申し訳程度に数発打っただけ、という状況である。

だが、結果は驚くべきものだった。XP-1が圧勝してしまったのだ。下の写真をご覧いただこう。

画像: 使い慣れたクラブ(左)より、XP-1(右)で打った方が芯でボールを捉えることができていた

使い慣れたクラブ(左)より、XP-1(右)で打った方が芯でボールを捉えることができていた

見ての通り、私物ドライバーでは打点が芯よりも下目でバラついているのに対し、XP-1は3球とも芯でボールを捉えていることがわかる。まるでプロの打点だ。当然ながら、平均飛距離はXP-1のほうが上。

「こんなに芯に当たるなんて、ないですよ! それも3球連続でド真ん中なんて、自分でもビックリです。これはクラブの恩恵ですね」(臣司さん)

計測データを見てみると、エースドライバーのヘッドスピードは平均41.8m/s。XP-1は43.9m/sと、2.1m/sもヘッドスピードがアップ。トータル269.3ヤードというビッグショットも出た。弾道を見比べると、私物ドライバーではドローを打とうとしても右に反れてしまっていたが、XP-1ではしっかりと球をつかまえていて、弾道も高めだ。

画像: 私物ドライバー(左)とXP-1(右)の弾道比較(計測はフライトスコープによる)

私物ドライバー(左)とXP-1(右)の弾道比較(計測はフライトスコープによる)

「まず、まっすぐ見えるので向いた方向に構えやすい。打感は吸い付くというより、ポーンと弾く感じで球離れが速く、意識せずにスッと振るだけで勝手につかまえてくれますね」と臣司さんはこのドライバーを評価。

実際、芯を喰うのは単純に飛距離が伸びるということだけでなく、曲がらずにボールをつかまえられるということともイコールとなる。ドラコン賞がとれるだけでなく、しっかりとスコアも出せるクラブだということだ。

画像: XP-1は見た目もシャープで、構えやすい

XP-1は見た目もシャープで、構えやすい

試打の様子を見ていた中村も、この結果に驚きを見せる。

「ぶっつけ本番の3球勝負でこれほど素晴らしい結果が出るというのはすごいことですよ。XP-1の“高ミート率”は間違いありません。設計意図がしっかりと実現していますね」(中村)

秘密は“軽いのにブレず、短いのに速い”シャフトにあり

はじめてXP-1を手にしたアマチュアゴルファーがいきなり3発連続で芯を喰えた秘密、それがVIZARD 43シャフトに隠されている。

実はXP-1は45.25インチと最近の基準からすると短尺。短いクラブは芯に当てやすいのは当然のことで、これが芯を喰う大きな理由となっている。

画像: HONMAが生み出した新発想シャフト「VIZARD43」は“軽いのにブレず、短いのに速い”

HONMAが生み出した新発想シャフト「VIZARD43」は“軽いのにブレず、短いのに速い”

一方、短いクラブはヘッドスピードを上げられないのが常識。だが、臣司さんは事実45.5インチのエースドライバーよりも、0.25インチ短いXP-1のほうが2m/sもヘッドスピードが上がっている。

その理由はふたつある。ひとつは42.5グラムという軽さ。そして、シャフトの復元速度の高さだ。復元速度とは、いわゆるしなり戻りのこと。これが速ければ速いほどヘッドスピードを上げられるというわけだ。

さらに、従来は復元速度が高い=硬いシャフトというのが常識だったが、VIZARD43は高強度・高弾性の炭素繊維と高復元の炭素繊維を複合することで、しなり戻りが速いのに、トルクが大きく、フェースの開閉の度合いを一定にしやすいという性能を実現している。軽いのにブレない。そして、軽いから速い。相反する性能を併せ持った、しっかりとコストをかけた高性能純正シャフトが、ミスヒットの出にくいXP-1の性能を支えているのは間違いない。

画像: XP-1のシャフト「VIZARD43」は45.25インチ、42.5グラム(R)の軽量・短尺設計

XP-1のシャフト「VIZARD43」は45.25インチ、42.5グラム(R)の軽量・短尺設計

「軽量でヘッドスピードを上げてくれるのにブレがない。今回の試打結果は、VIZARD43シャフトのいいところが全部出ています」と中村はコメント。

ただでさえ芯を喰うのに多少芯を外してもオッケー

そしてもちろんヘッドの性能も見逃せない。カーボンクラウンにすることで重心設計を最適化することでつかまりを良くし、芯でボールをとらえやすくしているのはもちろん、HONMAらしい顔の良さ、打感の良さも併せ持つのがいいところ。ソールに配された大きな溝は、それでもなお芯を外したときのブレを最小限に抑えてくれる。至れり尽くせりなのだ。

画像: 「Wスリット」のよってミスヒットでもボール初速をキープできる

「Wスリット」のよってミスヒットでもボール初速をキープできる

「やっぱりまだ見栄を張りたいものですから、ある程度要求スペックの高いドライバーを選んじゃうんですけど、実際に飛んで結果が出る方がやっぱり気持ち良いですよね」と試打した臣司さんはしみじみ言う。

プロと同じヘッドに、重くて硬いカスタムシャフトはたしかに所有欲を満たしてくれるものだが、それでもやっぱり芯を喰った弾道が遠くフェアウェイをとらえる快感のほうが気持ち良さは上。しかも、XP-1はジャスティン・ローズが使う「T//WORLD」ブランド。見た目もカッコよく、バッグに入ってる姿が実にいい。

画像: ただでさえ芯を喰うのに多少芯を外してもオッケー

「自分で芯を喰えるというならば、このクラブは必要ないかもしれません。しかし、一般的なアマチュアの人にとっては、そもそも芯を喰うことが重要。それをクラブで実現してくれるXP-1は、多くのゴルファーの飛距離を大きく伸ばしてくれる可能性を秘めています」(中村)

画像: シャフトスパインを固定したまま角度調整ができる「P-SAT」を搭載。調整機能もついて、まさに鬼に金棒

シャフトスパインを固定したまま角度調整ができる「P-SAT」を搭載。調整機能もついて、まさに鬼に金棒

7月23日に発表となった芯を喰う“高ミート率”クラブ、HONMAの「XP-1」。ドライバーの他にFW・UT・アイアンをラインナップ。試すべき価値のあるシリーズがまたひとつ、誕生した。

撮影/三木崇徳 協力/太平洋クラブ成田コース

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