今シーズンは6試合の出場ながら「フジサンケイレディス」の5位タイと「資生堂アネッサレディス」の9位タイでリランキング29位に食い込み、賞金シード復活を目指す藤田光里。復活への道を着々と歩む藤田のスウィングに、プロゴルファー・中村修が注目した。

限られたチャンスを生かして出場資格をつかんだ

ひじのケガから、手術を経て復帰した今シーズンの藤田光里選手。過去の優勝者の資格で出場した4月末の「フジサンケイレディス」で5位タイに入り復活をアピールすると、6月のステップアップツアー「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」で見事に優勝。7月の「資生堂アネッサレディス」で9位タイに入ってリランキングの順位を上げ、見事後半戦への出場資格をゲットしました。

画像: 昨年1月、左ヒジの手術をした藤田光里。今シーズンは6試合出場し、後半戦への出場資格を得た

昨年1月、左ヒジの手術をした藤田光里。今シーズンは6試合出場し、後半戦への出場資格を得た

昨年は11試合に出場して10試合で予選落ち。獲得賞金はわずか26万4000円でしたが、今年は6試合ですでに賞金560万円以上を積み上げており、鮮やかに復活の道を歩んでいます。

もともと飛距離の出るタイプのプレーヤーで、「資生堂アネッサレディス」のときの飛距離は231ヤードで全体の18位。さらに3日間の平均パット数は全体の3位タイとショット力もさることながらパットも安定しています。復活シードも十分見えてきているのではないでしょうか。

スウィングを見てみると一番の特徴は地面からの反力を多く使う左足の伸びです。以前聞いた話では、ジュニア時代のスウィング写真を見ると、インパクトで両脚とも地面から浮いていることもあったとか。バッバ・ワトソンやドラコン選手などの飛ばし屋に多い使い方です。

画像: インパクトで左脚がピーんと伸び、地面反力を生かして飛ばす藤田光里。それでいて、頭の位置は変わらない(写真は2019年のリゾートトラストレディス 撮影/小林司)

インパクトで左脚がピーんと伸び、地面反力を生かして飛ばす藤田光里。それでいて、頭の位置は変わらない(写真は2019年のリゾートトラストレディス 撮影/小林司)

ここで大切なポイントは、左ひざを伸ばしながら地面からの反力を使っていますが、頭の高さは変わっていない点です。そのことでインパクトゾーンでクラブヘッドが下がるトウダウンを防ぎ、芯に当たる確率が高くなるのです。これにより、飛んで、かつ正確なショットを放っています。

少ないチャンスをものにしてつかんだ後半戦の出場資格。「フジサンケイレディス」で話を聞いた際にはケガの状態は心配なく、どこまでプレーできるかが楽しみと話していました。そこで5位タイの結果を残し自信を深めたことでしょう。後半戦の藤田光里にもぜひ注目してみてください。

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