形状はシャープ! なのに打つと飛ぶ
エピック フォージド スター アイアンは、いわゆる“飛び系”に分類されるアイアンだ。そして、飛び系でありながら軟鉄鍛造ボディを採用し、ソフトな打感、打音を実現しているというのがこのアイアンのウリ。

試打者中村もエピック フォージド スター アイアンのテクノロジーに興味津々
もう一つの特徴が、飛び系と思えないシャープな形状だ。
「構えた感じがすっきりしてて、意外とコンパクトに見える。操作性がよさそうで、打ってみたいと思わせてくれます」(中村)

飛び系だがバックフェースの出っ張り感はなく、コンパクトな見た目
飛び系といえばソール幅が広く、時にアドレス時にトップブレードの横からチラリと見えたりするもの。しかし、エピック フォージド スターはそのような構えたときの違和感は皆無だ。
しかし、それでボールはしっかりと上がってくれるのか? そして飛距離はしっかりと出るのか? そのあたりを、試打でたしかめていった。
7番で185.5ヤード! モーレツ飛距離……だけじゃない
それではお待ちかねの試打に移ろう。太平洋クラブ成田コース2番パー4のフェアウェイに弾道計測器「フライトスコープ」を設置。正確なデータを計測した。

プロゴルファー・中村修がコースに出てエピック フォージド スター アイアンを試打、その模様をフライトスコープで計測した
結論から言えば、飛んだ。しかも、7番アイアンのキャリーで178.7ヤード、トータル飛距離185.5ヤードという強烈な飛び。キャロウェイのキャッチコピーを借りればモーレツな飛びだ。「普段、7番は163ヤードとかそんなイメージなんですけど……」という中村だが、まず評価したのは打感や抜けといったフィーリング面。
「打音がいいですね。ヘッドの内部が詰まっている感じを受けます。打感も、弾き感だけじゃなくて、しっかり球が乗っている、食いついているという感触があります。またソールが滑るようにできているので、打った後の芝を見ても、リーディングエッジがささる感じじゃなく、抜けもいいです」

タングステン・インナーウェイトを、TPU(熱可塑性ウレタン)に包み込んでヘッド内部に搭載した「サスペンデッド・エナジー・コア・テクノロジー」によって最適な重心配分を行い、驚くほどの高打ち出しと適正スピンを実現した
「見た目がシャープ」「飛ぶ」「フィーリングが良い」という部分はクリアした。では、肝心カナメのグリーンをとらえる精度はどうなのだろう。
「試打したシャフトは軽量スチールのゼロス7ですが、全体のバランスが重めなので、重さとしなりを生かして方向性を出していけます。飛び系の中には、飛ぶけどどこを向いているのかわからない、っていうクラブもないわけじゃなくて、それではアイアンとしての操作性がない。これは飛ぶだけじゃなく、ピンの左を狙う、右を狙うといった操作性がきちんと担保されています」

7番で185.5ヤード、センターに向かってまっすぐ飛んだ。打ち出し角16.8度としっかり球も上がっている
飛距離性能に優れているということは、往年の飛びを取り戻したいシニア層がターゲットなのだろうか。
「そんなことはないですね。若くてもヘッドスピードが速くない人、アマチュアの平均値と言われるヘッドスピード40m/sくらいの人が使うと、7番で150ヤードをしっかり飛ばせるし、ネックが短くて低重心だからある程度高さが出て、グリーンで止められます。十分にスコアに結びつく、気持ちいいアイアンショットが打てます」

飛距離性能だけでなく、操作性も兼ね備えていると中村
最後に、スウィング面で気をつけるべきポイントを聞いた。
「ハンドファーストのインパクトはいりません。重心深度は浅いですが、ユーティリティくらいの低重心になっているので、後ろ(右サイド)にやや体重を残す感じで、払うように打ちましょう」

UTのように払い打つのがおすすめだ
シャープでアイアンらしい形状に、ユーティリティ並みのやさしさが加わったエピックフォージドスターアイアン。カッコ良くて飛ぶアイアンを探している人にとって、極めて有力な選択肢が登場した。