キャロウェイのニューアイアン「X フォージド スター」は、1ピースの軟鉄鍛造ヘッドのツアーモデルありながら“飛び系”だというありそうでなかった新種アイアン。みんなのゴルフダイジェスト編集部員のプロゴルファー・中村修がコースで試打したら……驚くほどちょうどいい性能を持っていた!

「X フォージド アイアン」が大きく、やさしくなった

「ヘッドは大きくなってるけど、仕上げのサテンフィニッシュとか、バウンスの作り方とか、見た感じはX フォージドそのものという感じですね」

そう話すのはみんなのゴルフダイジェスト編集部員のプロゴルファー・中村修。「X フォージド スター アイアン」は現行の「X フォージド アイアン」の雰囲気を踏襲しつつ、ソール幅で約12%、トップブレードで約16%、ヒール高さで約13%、ヘッドサイズが大型化。

しかし、それによってシャープさが失われておらず、見た目はまず“合格”。

画像: X フォージド アイアンの雰囲気はそのままにヘッドサイズが大型化している。写真は7番アイアン

X フォージド アイアンの雰囲気はそのままにヘッドサイズが大型化している。写真は7番アイアン

さて、そんなシャープなプロモデル形状でありながら、「X フォージド スター アイアン」は7番で「X フォージド」よりも4度、ちょうど1番手分もロフトが立ったストロングロフト設計だ。

キャロウェイが調査したところ、一般ゴルファーから「軟鉄鍛造アイアンでも飛距離がほしい」との声が多く、それに応えたモデル。たしかに、ツアーモデルの形状で、明確に飛びをうたったアイアンはありそうで意外とない。

ただ、飛び系アイアンの多くがなぜ大型ヘッドかといえば、ストロングロフトにした分ソールを大きくして低重心化し、ボールを上げやすくする必要があるから。シャープな形状だと、パワーヒッターでなければボールを上げるのに苦労しそうな気がするが……

画像: 構えたときの見た目もシャープな印象

構えたときの見た目もシャープな印象

「フェースの高さはある程度あるけど、X フォージドよりかなり短くなったネックや、バックフェースの工夫などで低重心になっているのでしょう。ただ、他の飛び系として特段シャフトを長くしたりもしていないので、たしかに上がってくれるのかなと思わないでもないですね(笑)」(中村)

長さはX フォージドと同じ37インチ。大きさは1割ちょっとアップ。それでいて、ロフトは4度ストロング。果たしてボールは上がるのか? 実際に打ってみた。

フィーリングは軟鉄鍛造そのもの、なのに飛ぶ!

試打には7番アイアンを使用。太平洋クラブ成田コース1番パー4のフェアウェイに弾道計測器「フライトスコープ」を設置し、正確なデータを計測した。中村がバシッと打ったボールは、打つ前の心配もどこへやら、成田の空に高々と舞い上がり、170ヤード先に消えた。

使用クラブ:
X FORGED STAR アイアン #7
長さ 37.0インチ 
ロフト 29度 
シャフト N.S.PRO MODUS3 Tour 105(S)

試打した中村の第一声は、しかし飛距離ではなく「打感の良さ」だった。

「X フォージドと比べても打感のよさは遜色ありません。ビシャッとくっつくような感触はフォージドならでは。球がしっかり食いついてくる感覚がすごくあります」(中村)

画像: フェード・ドローの打ち分けもしっかりと可能

フェード・ドローの打ち分けもしっかりと可能

「X フォージド アイアン」同様、ボディもフェースも軟鉄(S20C)鍛造を用い、ツアープロや上級者が重視するフィーリングを実現している。そして、その上でボールが上がって飛ぶのだ。

「球、上がりますね。飛び系とは違う、フォージドらしい球の高さが出ます。しかも、球の高さが出ながら、スピン量が確保されています」(中村)

画像: ボディもフェースも軟鉄鍛造でフィーリングは抜群

ボディもフェースも軟鉄鍛造でフィーリングは抜群

弾道の高さもクリア。やはり、シャープなデザインと低重心構造は両立されていた。

「抜けのよさも申し分ないですね。X フォージドの流れを汲んでいるので、フェード・ドローの操作もしやすい。球をつかんで押していってくれるので、番手間の距離のライン出しもやりやすいですね」(中村)

気になる飛距離はMAX178.1ヤードを記録。キャリーが172.4ヤードだから、しっかりグリーンで止まってくれそうだ。

画像: 十分に飛距離も出ており、操作性を重視するゴルファーにも合っている

十分に飛距離も出ており、操作性を重視するゴルファーにも合っている

「普段、7番はキャリー163ヤードくらいのイメージですから、9ヤードくらい飛んでいますね。さすがに(同じくニューモデルで、激飛び系の)エピック フォージド スター アイアンほどは飛ばないけど、9ヤード飛んでこの打感で打てるなら最高でしょう」(中村)

ヘッドスピードも腕前も幅広く対応できる

ストロングロフトの軟鉄鍛造ということは、飛距離を求める上級者がターゲットなのだろうか?

「上級者にも使ってもらいたいクラブですが、100切りレベルの人にこそ、ぜひ試してもらいたいですね。ネックの長さやフェースの大きさ、低重心によってX フォージドよりかなりやさしくなっています。ツアープロが使うクラブでゴルフを覚えて、構えた感じや打感、操作性のよさを感じてもらいたいですね。ヘッドスピードもそうですが、腕前も幅広く対応していて、シングルでも十分に使えます。いろんな層が使って恩恵を受けられるモデルです」(中村)

画像: 球がしっかり食いつく感覚もあり、初心者から上級者まで幅広いゴルファーの強い味方になりそうだ

球がしっかり食いつく感覚もあり、初心者から上級者まで幅広いゴルファーの強い味方になりそうだ

今使っているクラブより何十ヤードも飛ぶ必要はないけれど、10ヤードくらい飛んでくれたらゴルフはラクになる。ただし、形状はシャープじゃないと嫌で、打感もこだわりたい。このように考えるゴルファーは多いはず。

そういう欲張りでワガママなゴルファーにとって、これほど“ちょうどいい”アイアンはない。パー3で人より小さい番手を持ちたい! とかそういうニーズではなく、あくまでも自分のベストスコアを更新したい、もっと上手くなりたいという欲求に応えてくれるギアだ。

試打データ:
ヘッドスピード 37.2m/s 
ボールスピード 51.4m/s 
打ち出し角 17.2度 
最高到達点(弾道高さ) 24.4m 
スピン量 4508rpm 
キャリー 172.4ヤード 
トータル飛距離 178.1ヤード

初心者から上級者まであらゆるレベルで、強弾道と高い操作性、優れた直進性を実現した「X フォージド スター アイアン」。秋の新作の中でもひときわ注目されるモデルとなるのは間違いない。

This article is a sponsored article by
''.