インパクトでボールをグッと噛み、激スピンがかかってグリーンをギュッと噛む。ジョーズが鋭い歯で獲物に喰らいつくようなキョーレツなスピン性能を備えるキャロウェイの新作「JAWS ウェッジ」。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が発売前のタイミングで“喰い気味”にテストした!

激スピンの秘密はフェースの溝にあり!

プロ・アマを問わず人気を得たウェッジ「マックダディ4(MD4)」の後継モデルとしてリリースされた「JAWS ウェッジ(MD5)」。獰猛な海のモンスターをモデル名に冠したように、この新作ウェッジは“スピンモンスター”と呼んでも差し支えない激スピンを発揮する。

画像: その名の通りしっかりボールに喰い付いて激スピンをかけてくれる「JAWS ウェッジ」(MD5)

その名の通りしっかりボールに喰い付いて激スピンをかけてくれる「JAWS ウェッジ」(MD5)

コースでその性能をテストしたプロゴルファー・中村修は言う。

「ボールの喰いつき感がハンパないです。メッキタイプのウェッジとしては最高クラスのスピン性能と言っていい。フルショットしたときはもちろんですが、30~50ヤードくらいのヘッドスピードを上げて打てないアプローチでも、ボールがフェースにしっかり乗っかってスピンが効きます。こういう中途半端なレンジだと、ヘッドの入り方によってスピン量がバラけて距離感が合いづらくなるもの。でも『JAWS ウェッジ』はイメージした通りのスピンが入るので、ショートやオーバーのミスになりにくいんです。安心してピンに突っ込んでイケますね」(以下、中村)

フルショットではウェッジによるスピンの差はそこまで極端には出ないもの。しかし、30〜50ヤードという中途半端レンジでは差が如実に出る。できればピンに突っ込んでバーディを奪い、あるいはパーをセーブしたい場面で、強烈スピンが“いつでも”出せるのは大きなアドバンテージだ。

画像: プロゴルファー・中村修がコースでJAWS ウェッジを打ち、その性能をたしかめた

プロゴルファー・中村修がコースでJAWS ウェッジを打ち、その性能をたしかめた

「JAWS ウェッジ」の優れたスピン性能のヒミツは、フェースの“ミゾ”(スコアライン)の作りにある。これまでとは発想を逆転させて、ミゾ底面の彫り方をあえて鈍角にすることで、ボールが引っかかるエッジを鋭くできた(37Vグルーブ)のだという。

そしてもちろんルール違反ではない。2010年に導入された新溝ルールに適合しながら、最高レベルのスピン性能を手に入れたところに価値がある。

画像: フェース溝の彫り方を工夫することで、新溝ルールの範囲内でさらなる喰い付き性能を実現

フェース溝の彫り方を工夫することで、新溝ルールの範囲内でさらなる喰い付き性能を実現

また、フェースの表面には、ミゾとミゾの間をCNCミルドで凸状にすることで(NEWマイクロフィーチャー)、ボールとの摩擦係数がアップ。インパクトの“喰いつき感”が高まり、かつてないほどのハイスピンを発揮する。

4種のソール形状で幅広いゴルファーにフィット

さて、試打したクラブは「JAWS ウェッジ」の58度だが、このロフト帯には4タイプのソールバリエーションがある(Sグラインド、Cグラインド、Wグラインド、Xグラインド)。

そのすべてをテストした中村は同じロフトでも球の“飛び方”や“寄せ方”が異なるという。その違いを中村が解説した。まずは「Cグラインド」から。これは、もっともテクニックを駆使しやすいソール形状だ。

画像: Cグラインドは、ソール後方のトウ・ヒールを削り落とすことでフェースの開閉にも柔軟に対応できる、テクニック重視の1本

Cグラインドは、ソール後方のトウ・ヒールを削り落とすことでフェースの開閉にも柔軟に対応できる、テクニック重視の1本

「ソール後方のトウ・ヒール側が削り落とされたCグラインド(バウンス8度)は、フェースを開いて構えてもリーディングエッジが浮きません。そしてソールが地面に跳ねず、刃先をボールの下に潜らせて高い球で止めやすい。薄芝やボールが沈むようなライ、ベアグラウンドといったシビアな状況でも、ソールの接地面が少なくて抜けやすく、クリーンに入れて球を拾いやすいんです。

もちろん、フェースをスクェアにして打っても、イメージ通りのピッチ&ランで寄せにいける。シチュエーションに応じていろいろなテクニックを使い分けられるソールデザインですね」

画像: これだけフェースを開いても、リーディングエッジは浮かない

これだけフェースを開いても、リーディングエッジは浮かない

そのCグラインドとは対照的なソールがWグラインド(バウンス12度)だという。見るからにソール幅が広くてヘッドの座りがイイ。

画像: Wグラインドはソール幅の広さが特徴

Wグラインドはソール幅の広さが特徴

「ヘッドがボールの手前に落ちても、ワイドなソールが滑ってくれてダフりません。グリーン周りで“ザックリ”のミスに悩んでいる人にもってこいですね。素振りをしたときからソールが地面を滑る手ごたえがあるので、その感覚のまま打てば、ヘッドの入り方がアバウトでもボールにちゃんとコンタクトできます。ソールをよく見ると、バウンスの頂点がソールの後方ではなく真ん中辺りにあることもポイント。ここが先に地面へ当たるので突き刺さりません。

また、今まではワイドソールのウェッジというと、オートマチックなぶんだけ一辺倒な打ち方しかできない印象がありますが、Wグラインドはいろんな打ち方がやりやすですね。フェースを開いても使えます」

やさしさをベースに、応用も効くのがWグラインドのいいところのようだ。

画像: ワイドソールなのでやさしく打てるうえ、柔軟性もある。汎用性の高いWグラインド

ワイドソールなのでやさしく打てるうえ、柔軟性もある。汎用性の高いWグラインド

「JAWSウェッジ」でさらに注目すべきは、CグラインドとWグラインドの“イイとこ取り”をしたソールデザインがあること。ワイドソール&ハイバウンス(12度)でやさしさがありつつ、ソール後方のトウ・ヒール側がカットされてワザも使えるXグラインドだ。

画像: CグラインドとWグラインドの要素を併せ持つ、Xグラインド。ハイバウンスでやさしく、かつ小ワザもしっかり効く

CグラインドとWグラインドの要素を併せ持つ、Xグラインド。ハイバウンスでやさしく、かつ小ワザもしっかり効く

「ワイドソール&ハイバウンスならではのミスに対する寛容性がありながら、接地面が少なくて抜けやすいしフェースを開きやすいんです。実はいまPGAツアーでも、バウンスが大きいウェッジを使用する選手が増えているようです。というのもバウンスが少なくてソールが効かないと、ボールの下をフェースがくぐってしまい、スピンが入りづらくなるもの。バウンスがはたらくことで、ボールがフェースにしっかり乗ってスピンがかかるんです。それでいてXグラインドは、地面に突っかからなくて抜けがイイ。今どきのウェッジという印象ですね」

テクニックも使えて、かつハイバウンス。ウェッジのニュータイプ、それがXグラインドだ。

画像: ワイドソール&ハイバウンスの組み合わせが抜けの良さと激スピンを生んだ

ワイドソール&ハイバウンスの組み合わせが抜けの良さと激スピンを生んだ

そして、もっともオーソドックスなソール形状のSグラインド(バウンス10度)は、抜けの良さがありながら、ライに刺さりづらくてミスへのシビアさが抑えられている。

画像: 4種のソール形状の中で最もオーソドックスなSグラインド

4種のソール形状の中で最もオーソドックスなSグラインド

「フェースを開いても閉じても打ちやすい、万能なタイプです。幅広いゴルファーが違和感なく打てるオールマイティなソールですね」

画像: 抜けが良く、どんなライでも刺さりづらい。万能タイプのSグラインド

抜けが良く、どんなライでも刺さりづらい。万能タイプのSグラインド

万能タイプというと地味な印象を受けるかもしれないが、それだけ完成度の高いソール形状ということでもある。迷ったらコレと自信を持っているのが、このSグラインドだ。

「乗ればOK」ならWやXグラインド。シビアに寄せるならCグラインド

「JAWS ウェッジ」は今回、グリーン周りのグラスバンカーからのテストも行った。ボールが芝に隠れるような深いラフの窪地から、いかに脱出するか、グリーンに乗せるか、ピンに寄せるか……。

「こういうイヤな状況で、とにかく球を上げて出したい、グリーンに乗ればOKという人は、WグラインドやXグラインドが明らかにやさしい。バンカーショットのようにボールの手前にヘッドを入れれば、オートマチックに球を拾って上げてくれるし前へ飛ばしてくれます。ラフにあるボールはある程度、浮いているもの。幅広でバウンスが大きいソールだとヘッドがボールの下をくぐらずに、ソールが滑りながら球をヒットできるんです」

画像: 深いラフからでもやさしく出せるのはW、Xグラインドだと中村

深いラフからでもやさしく出せるのはW、Xグラインドだと中村

それでは、バウンスが小さくて接地面が少ないCグラインドは、どういう人にマッチするのか?

「ヘッドの入れ方や入射角をコントロールできる技術と精度がある人は、Cグラインドなら“出すだけ”ではなく“寄せる”ことまでイメージできるでしょう。ただし、そういうテクニックがない人が打つと“だるま落とし”のようになって球が上がってしまい、タテ距離がバラつきやすい。そのCグラインドよりもソールが効くSグラインドは、球を低めに出して前へ飛ばしやすいですね」

「Xグラインド」なら距離のあるバンカーでもへっちゃらだ!

続いては、身長よりも高いアゴがそびえるガードバンカーへ。しかもこの日は、前日からの雨の影響で砂が硬く締まっている。そういうハードな状況で、中村がベタピンを決めたのはXグラインドだった。

画像: アゴ高バンカーからでも、Xグラインドでベタピン!

アゴ高バンカーからでも、Xグラインドでベタピン!

「フェースを開いたときにソールが効きすぎなくて、バウンスが程よく使えるという絶妙なさじ加減。これなら球の高さや距離をコントロールしやすくて、30ヤードくらいの距離があるバンカーショットでも安心して打てます。砂が硬くてもソールが弾かれないSグラインドも、球の高さはそこそこですが“ボン”とラクに脱出できました。Wグラインドはこのように下が硬いと跳ねやすいですが、通常のコンディションのバンカーでバウンスが使えなくて刺さってしまう人にオススメ。逆に、バンカーでバウンスが効きすぎて球が飛んでしまう人には、ソールが跳ね返らなくて抜けがいいCグラインドがうってつけです」

画像: ペンキを塗った板の上をショットしてバウンスの効き具合をテスト。ソールが滑る「W」は全体にべったり。逆に「X」は接地面が少ない。Sがややトウ寄りのバウンスが効いているのに対し、Cはトウヒールを落とした効果が見て取れる

ペンキを塗った板の上をショットしてバウンスの効き具合をテスト。ソールが滑る「W」は全体にべったり。逆に「X」は接地面が少ない。Sがややトウ寄りのバウンスが効いているのに対し、Cはトウヒールを落とした効果が見て取れる

このように「JAWS ウェッジ」は、グリーン周りの厄介なバンカーをどう攻略したいかやミスの傾向に合わせて、ソール形状を選ぶのもアリなのだ。

ここまでのテストでわかったように「JAWS ウェッジ」のソール形状は、4タイプいずれもコンセプトがハッキリしている。だからこそ、ソールの個性と打ち方がマッチすれば強力な武器になると中村は断言する。

画像: 自分の苦手項目に合わせて最適なソール形状を選ぼう!

自分の苦手項目に合わせて最適なソール形状を選ぼう!

“新生マックダディ”こと「JAWS ウェッジ」は、キャロウェイが培ってきた高度なテクノロジーによってかつてないハイスピン性能を手に入れた。それだけでなく、フルショットからイレギュラーな場面までさまざまなシーンに対応できるよう、打ち手の技量やプレースタイルに合わせてソールデザインが工夫されている。

このウェッジなら、テクニシャンからビギナーまであらゆるゴルファーのショートゲームが“じょうず”になっちゃうかも!?

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