「デサントレディース東海クラシック」の2日目終了後に日本女子プロゴルフ協会公認で行われたドラコン大会。そこで、穴井詩、葭葉ルミに次いで3位に入った三浦桃香。飛ばしのポテンシャルの高さを見せてくれたスウィングを、プロゴルファー・中村修が分析!

昨年に続き、2年連続260ヤード超えで3位

今年3位の三浦桃香選手は昨年も266.6ヤードで3位入賞していますが、2014年にアマチュアで参加した際の記録も269ヤードと飛ばせるポテンシャルは元々持っていました。169センチの恵まれた手足の長さを生かし大きなアークで飛ばすスウィングを見てみましょう。

画像: 264ヤードを飛ばし、飛ばし自慢ばかりが集った14名中3位に入賞した三浦桃香

264ヤードを飛ばし、飛ばし自慢ばかりが集った14名中3位に入賞した三浦桃香

左腕を伸ばしたままワイド(手元を遠く)に上げていきます。骨盤の回転にブレーキをかけずに背中をターゲットに向けるように深くねじります(写真A)。ドラコン選手のように腕のはりをゆるめることで大きなトップを作ることはせず、体のねじりとねじり戻しで飛ばすスウィングです。

画像: 写真A:左腕を伸ばしワイドに手元を遠くに上げ体をしっかりねじる

写真A:左腕を伸ばしワイドに手元を遠くに上げ体をしっかりねじる

注目すべきポイントは背中と太ももで作る前傾角がキープされているところ。力むと腰が伸びたように起き上がる動作が入りやすいのですが、三浦選手の場合は、ダウンスウィングでお腹をへこませるように腹筋がグッと縮まることで、骨盤の回転に上半身がしっかりと追従していきます。

画像: 写真B:骨盤の前傾角をキープし下半身の回転を上半身に伝え、ヘッドスピードを最大にする

写真B:骨盤の前傾角をキープし下半身の回転を上半身に伝え、ヘッドスピードを最大にする

そして骨盤を一気に回し切るところまで振り抜くことでインパクトでは最大のヘッドスピードを得ることができます。三浦選手のスウィングは、当てにいかずに振り切るのが魅力ですが、振り抜きが非常にスムーズでスピード感があふれています。

そして、自分の最大のスピードでスウィングしながら正確なインパクトをつくれるところが、高校時代マラソン大会で1位になったという彼女の身体能力の高さを表しています。まさに、全力で駆け抜けるようなスウィングです。

身体能力の高さとキレのあるスウィングがあるのですから、1年間戦うための体力や集中力を身につければ必ずシード圏内に上ってくるプレーヤーです。またハタチのプレーヤー。今は苦戦していますが、近い将来必ず活躍する姿を見せてくれるはずです。

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