今年たくさん出たギアは何もクラブだけじゃない。注目のシャフトも多いのだが、シャフトって正直どうやって選べばいいのかわからないというゴルファーのために堀越良和プロが打って打って打ちまくる! 実際に打ち比べた堀越プロのコメントで目に見えない感覚的な部分を的確に表現。ニューモデルならではの新たな世界。それはあなたのゴルフをまた一歩、前進させるぞ!

ヘッドの機能を引き出す強いしなり戻りとインパクトに向かう加速感

最初に紹介するのはグラファイトデザイン「TOUR AD XC」だ。現代のドライバーの主流として、飛距離追求型のフェース構造が際立ってきている。グラファイトデザインでは、そういったフェース構造を最大限に活かせる新モデル「ツアーAD XC」を開発した。新素材カーボン「トレカ®M40X」を先端から中間部にかけて使用し、先端部には「トレカ® T1100G」を使用することでインパクト時のパワーロスを極限まで軽減した。

画像: 素直な挙動の中元調子。フレックスの割に切り返しのしなりやすさでタイミングがとりやすい

素直な挙動の中元調子。フレックスの割に切り返しのしなりやすさでタイミングがとりやすい

先端挙動が安定することから、打点のバラツキを抑えることに成功。その結果、ボール初速の向上も実現している。元調子系シャフト特有の、中間部から手元部のしなりが切り返しでの操作性を向上させ、ダウンでのしなり戻りが強まり、加速感の高い走りを生みつつ、安定した挙動をキープし、インパクトでヘッド性能をダイレクトにボールに伝えることができるという。あらゆるゴルファーに対応できるようラインナップは40グラム台から80グラム台まで用意されている。

画像: 各シャフトのスペックはコチラ

各シャフトのスペックはコチラ

「試打したのはXC-6のSシャフトです。絶妙な走り感で吹き上がらず振り心地が良いですね。切り返しのしなりのマイルド感がすごく気持ちいい。SRぐらいに感じます。急激にしなり戻らないのに、インパクトにはしっかり戻ります。走るんだけど、走りすぎない。つかまる高弾道が打ちやすいのに、つかまりすぎて左に行くような巻き込むミスは出ません。スピン量も適量ですごく安定しています。ロフトが少なめでもビッグボールが期待できますね」(堀越プロ)

なんと80グラム台も完成!〝DG〟テイストは新な重量のステージへ

続いてはトゥルーテンパー「ダイナミックゴールドEXツアーイシュー」「ダイナミックゴールド85」だ。

多くのツアープロやトップアスリートゴルファーに愛用され、ロングセラーを続けているトゥルーテンパーのスチールシャフト「ダイナミックゴールド」。以前よりベテラン層からの軽量化の要望はあったが、単に軽量化しただけでは「DG」に求められる、最高のパフォーマンスは実現できない。積み重ねられた実績とプロの舞台で養われたノウハウによって、80グラム台のシャフトにおいて最大のボール初速、打ち出し角、飛距離を実現させることに成功し、誕生したのが『ダイナミックゴールド85』だ。

画像: 85は先が走る中調子。つかまり過ぎずラクに高さを出せる。EXは元調子。切り返しで操作性を感じられ安定性が高い

85は先が走る中調子。つかまり過ぎずラクに高さを出せる。EXは元調子。切り返しで操作性を感じられ安定性が高い

太くないバット部はインパクトのフィーリングを向上させ、軟らかいティップ部は高弾道を生み出してくれる。「ダイナミックゴールドツアーイシュー」は、さらに重量管理を徹底した「EX ツアーイシュー」として生まれ変わって新登場。内部に適切な「ウェイトロック」を装着し、全シャフトを同じ重量帯に揃えたことで、全プレーヤーが同じパフォーマンスを得られるようになったという。

画像1: 各シャフトのスペックはこちら

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「試打したのはダイナミックゴールド85のS200とEXのS200です。『85』は軽量とはいえ、しなりで重さ感が感じられ、タイミングを取りやすい。スムーズに振り抜けて、ラクに高さを出せます。『EX』は普通に『DG』のフィーリングと同じ。重さを生かしてダウンしやすい、粘り感があります。やはりそれぞれの良さがありますね。弾道の高さでチョイスすると良いと思います」(堀越プロ)

軽量スチールの大定番が飛び系アイアン対応で進化。高く飛んで、止まる!

続いては日本シャフトの「N.S.PRO 950GH neo」だ。1999年に誕生した、日本シャフトの『NS プロ950GH』。100gを切った軽量スチールの雄として、20年以上のロングセラーを続けている。

しかし、近年のアイアンヘッドは飛距離性能を重視し、低重心化・ストロングロフト化・大型化が進んできている。アベレージゴルファーのヘッドスピードではスピンレスなライナー弾道になりやすく、グリーンで止まらない場面が増えている。

画像: 先が走る中調子。しなり戻りの挙動が良く、左に巻き込まずに高さを生む。中間部の剛性が高く、しっかり感があり、気持ちよく叩ける

先が走る中調子。しなり戻りの挙動が良く、左に巻き込まずに高さを生む。中間部の剛性が高く、しっかり感があり、気持ちよく叩ける

「NSプロ 950GH neo」は、この課題をクリアする「時代が求める新軽量」として開発された。「950GH」の特性を踏襲しながら、「モーダス3」の開発で培った最新の熱処理技術や肉厚調整加工技術を最大限に活用し、飛び系アイアンにマッチする最適な剛性特性のシャフトを作り上げることができたという。「950GH」より中間剛性を高め、先端部のしなり戻りを強調。適正スピン量を確保しながら、打ち出しを高くできることで、飛び系アイアンでも狙って止まる弾道を実現している。

画像2: 各シャフトのスペックはこちら

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「フレックスSとRを打ち比べてみました。中間部のしっかり感が、全体的に感じられて叩いていけるイメージになります。Rはすごく上がりますね。でも、スピンが増えすぎる感じではない。高さとスピン量のバランスで止められる感じです。SだとRほどではないけど、やはり高弾道。強い感じで伸びていきます。飛び系アイアンで高さが出ずグリーンで止まらない人におすすめです」(堀越)

最先端のテクノロジーとマテリアルを採用! 〝叩けるスピーダー〟誕生

続いてはフジクラ「スピーダーエボリューションⅥ(シックス)」。

2017年に発売した「スピーダーエボリューションⅣ」をベースに、最先端の技術と素材による改良を加えたシリーズ6代目が「エボリューションⅥ」だ。

新たに、超高弾性炭素繊維平織シート「70tカーボンクロス」を採用。層間のズレが極めて少ないため、インパクト時のブレを抑えるとともに、距離や方向の安定性が高まるなど多くのメリットがあるという。また、エネルギーロスが小さく伝達効率に優れているため、出力を自在にコントロールできるシャフトになっている。

画像: 全体にしなる感じの中調子。切り返しでのしなやかさ、落ち着いたインパクトエリアでのしなり戻りと、叩いても左に行かない挙動を実現

全体にしなる感じの中調子。切り返しでのしなやかさ、落ち着いたインパクトエリアでのしなり戻りと、叩いても左に行かない挙動を実現

また、潰れや曲げの強度を高める「マルチフーププライ積層設計」、高性能中弾性炭素繊維「〝パイロフィル〟MR70」、そしてフジクラ独自の「MCTⓇ(メタルコンポジットテクノロジー)」により、しなりを適正に抑え、中調子らしい“叩ける”フィーリングを実現している。バリエーションは30グラム台から用意。老若男女問わず試してみてほしい。

画像3: 各シャフトのスペックはこちら

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「60グラム台『661』のSと50グラム台『569』のSRを試打しました。特性がわかりやすいのは『569』。ヘッドスピード42m/s前後で、SRでちょうどいい感じ。プレーンに乗る感じで走りすぎず、叩いても左に行かない。大型ヘッドと相性が良く、押し込める感じで曲がらない。スピン量も増えすぎない。かなり叩きたい人でも『661』で十分だと思います。つかまりすぎない加速感を求める人に良いと思います」(堀越)

第4世代ディアマナの集大成。「飛んで曲がらない」のその先への挑戦

最後は三菱ケミカル「ディアマナZF」。三菱ケミカルの人気ブランド「ディアマナ」シリーズの第4世代モデル「BF」、「RF」、「DF」の開発で得られたノウハウを集約し、さらに高次元の「飛んで曲がらない」を実現した4つめの新モデルが「ZF」だ。

“最終”や“最高”を意味するアルファベットを冠した「ZF」は、第4世代を締めくくる集大成として、より幅広いゴルファー層に抜群の方向安定性と、さらなる飛びの可能性を高めてくれるという。

画像: ディアマナ初の40グラム台追加。R2はシニアにも。S・Xは叩ける「軽硬」スペックだ

ディアマナ初の40グラム台追加。R2はシニアにも。S・Xは叩ける「軽硬」スペックだ

弾道のバラツキを抑える先端の強さと、しなり戻りのレスポンスの良さを両立。中間部から先の走りがあり、インパクトでフェースが開きにくく直進性の高い球を打てるが、戻りすぎて左に行くことがないので、しっかりと叩くことができる。新たな試みとして、「ディアマナ」初の40グラム台をラインナップ。シャープに振り抜けるしっかり感を備えた軽量スペックの追加で、プロツアーのトレンドである〝軽硬〟のメリットを、幅広いユーザーが享受できるようになっている。

画像4: 各シャフトのスペックはこちら

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「『ZF60』のSと『ZF40』のRを試打しました。前作の『DF』と同様に元調子っぽくて、切り返しでしなりの挙動がマイルド。それでいてしなり戻りの反応が良いから、しっかり叩いても左へ行きません。特に40のRは高く打ち出せて、ヘッドスピードが落ちてきたシニア層でも、往年の飛距離を取り戻せそうなワクワク感があります。軽いタイプでもしっかり叩きたい人にいいですね」(堀越)

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