プロも使っているレーザー型
「距離計測器は、大きく分けるとレーザー型とGPS型に分けられると思います。前者は、対象にレーザーを当てることで目標までの距離を実測するタイプ。後者は、機器に内蔵されたGPSを使って地図データ上の正確な位置を割り出すことで、目標までの距離などを表示するタイプです。それぞれ一長一短あるので、ご自分のプレースタイルや使い方に合わせて選ぶことが大事だと思います」(藤澤さん)
レーザー型のほとんどは、手に持ってのぞき込む単眼鏡型。倍率のついたレンズでピンなど遠くの対象物を目視し、そこにレーザーを当てることで距離を実測する。高機能商品は目標との高低差を表示できるものもあるが、高低差の表示は競技などでは禁止されていることが多いので、最近では高低差表示をオフにできるものも多い。
「自分が立っている位置から目標までを正確に計測できるので、使い勝手は抜群です。いちいちのぞき込んでレーザーを当てなければならないのが手間ではありますが、ピンだけでなく、木やハザードの縁、グリーンエッジなど視認できるポイントならどこでも計測できるのが便利です。
プロゴルファーやプロキャディなどが使っているのはほとんどがこのタイプで、練習日にこれを使って、ティイングエリアからハザードまでの距離や、目立つ木からグリーンエッジまでの距離などをヤーデージブックに書き込んだりしています。ご購入の際は、実際にのぞき込んで、レーザーを当てやすいモデルを選ぶのがおすすめです」(藤澤さん)
情報量が多くひと目でわかるGPS型
GPS型にはいろいろな種類があるが、いちばんポピュラーなのは画面表示タイプ。その中でもレイアウトが表示できるタイプはスマホサイズの機器に液晶画面がついていて、コース図を表示しながら目標までの距離もわかるので、いろいろな情報を得られるのがメリットだ。
「画面表示タイプの中でも、コースレイアウトが表示される機種は、コース図上でピンまでの距離、ハザードまでの距離などを表示してくれるのでコース全体をイメージしやすく、初めてのコースなどでも戦略を立てやすいのが大きなメリットだと思います。
小型でポケットにしまっておいてもジャマにならないのもうれしいですね。コースレイアウトは国内のほぼすべてのコースが登録されています。また、画面表示タイプにはレイアウトが表示されない簡易タイプもあり、文字サイズが大きく、操作方法が簡単、値段が比較的安価などのメリットがあります。レイアウト表示の有無で機種を選ぶポイントとしては、自身がどこまでの情報を必要としているかや予算等を考慮して検討していただくといいと思います」(藤澤さん)
携帯性の高い「腕時計型」も注目!
GPS型で最近人気上昇中なのは腕時計型。手首につけて携帯できるので画面表示タイプ以上に携帯性が高い。
画面表示タイプ「腕時計型の最大のメリットは携帯性です。軽くてスイングの邪魔にならず、気軽に残り距離の確認ができます。画面表示タイプと比べて画面は小さくなりますが、必要十分な情報を手軽にチェックできるので使い勝手はすごくいいです。
ハイエンド機種だと腕時計型でもレイアウトが表示できたり、スマホと連動して様々なアクティビティに対応する等普段使いできる機種もあります。リストバンドを交換できるなどデザイン性が高いモデルも増えているので、ゴルフ場以外でも使い易いですね」(藤澤さん)
シンプルに声でナビする音声タイプも便利
携帯性を最重視するなら、音声タイプのモデルも便利。キャップやバイザーのツバ部分などに装着しておき、ボタンを押すとターゲットまでの距離を音声で知らせてくれるタイプだ。
「このタイプは手軽さが最大のメリット。とりあえずピンまでの距離がわかればOKという人ならこれで十分かもしれません。アドレスに入るときにポチッと押せばピンまでの距離を音声で教えてくれるので、プレーの速度が遅くなる心配もありません」(藤澤さん)
このようにさまざまな種類がある距離計測器。一般的には高価格のものほど多機能になるが、使わない機能がついているものを買う必要もない。自分がどんな場面で使うか、プレー中に何を知りたいかなどを整理して、最適なものを選ぶことが重要だ。
「ゴルフ5の店員は商品にも詳しいので、まだよくわからないという方は店舗で直接相談してみてください。お客さまとご相談しながら、最適な商品をおすすめできると思いますよ!」