欧州ツアーのシーズン最終戦DPワールドツアー選手権ドバイが終了。最終ホールでバーディを決めたジョン・ラームが優勝を手繰り寄せ初の年間王者に輝いた。

ラームは今月25歳になったばかり

優勝賞金300万ドル(約3億2千万円!)に加え年間王者のボーナス200万ドル(2億円強)を手にしたのは今月25歳になったばかりのラームだった。

最終日は一時6打のリードを貰いながら、トミー・フリートウッドがバック9でパットを入れまくり「65」の猛攻でラームを追撃。通算18アンダーで先にホールアウトしたため最終ホールでラーム
は何がなんでもバーディを獲らなければ勝てない状況に追い込まれた。

しかし土壇場でバーディを奪い返しフリートウッドを一蹴。

「浮き沈みのある1日だった。6打もリードしていたのに最後はバーディを獲らなきゃ勝てない展開。でもバーディを決めてトロフィーを掲げるのはゴルファーなら誰もが夢見る最高の結末。震えました!」

画像: 欧州ツアー年間王者に輝いたのはジョン・ラーム(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

欧州ツアー年間王者に輝いたのはジョン・ラーム(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

スペイン勢が年間王者に輝いたのは80年代に活躍したカリスマ、セベ・バレステロス以来の快挙。「セベはずっと我々のアイドルだった。そんな彼の名が刻まれたトロフィーを目の前にして信じられない気持ちでいっぱいです」と興奮醒めやらぬ新・スペインの星。

10月の同ツアー、スペインオープンで連覇を飾って以来の欧州ツアーシーズン3勝目。前週4位だった世界ランクもトップ3圏内に浮上すること間違いなし。

いまから6年前(2013年)、52年ぶりに日本で開催された世界アマチュアゴルフ選手権で来日したラームはゴルファーというよりラグビー選手のような立派な体躯ながらグリーン周りの球さばきが滅法器用で驚かされた。

スペインチームの監督やコーチが「彼はいずれ世界ナンバー1になる逸材だよ。取材しておいたほうがいい」と口を揃え、実際アプローチのレッスンを即興でしてもらったもの。監督やコーチが予言した世界ナンバー1の座に向け25歳の若者は着々と歩を進めているようだ。

ちなみに世界ランク2位のローリー・マキロイは最終戦で4位に終わり欧米両ツアーでの年間王者を逃している。

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