高校在学中に米女子ツアーのQシリーズ(予選会)を通過し、今年1年を戦い抜いた山口すず夏。シーズンオフの今日、「久しぶりの日本の試合」だという神奈川女子オープンに参戦した。世代的には2000年度生まれの“プラチナ世代”と同学年の山口に話を聞いた。

同世代の活躍が嬉しいし、刺激になる

高校生で米女子ツアーの予選会を通過し、今年女子高生として全米デビュー。賞金ランクは150位とシード獲得はならなかったものの、昨年通過したQシリーズを今年も通算1アンダーの16位タイで通過し、来年も米女子ツアーを戦うことが決まっている。

神奈川出身という縁もあり、誘われて出場したという「神奈川レディスオープン」ではトップと2打差の3位タイでフィニッシュした彼女に、日本で戦いたいと思うことはないかと尋ねると、こんな答えが帰ってきた。

「そうですね、日本は応援してくれる人も多いですし、やりたいは気持ちはあります。でも、一回向こう(アメリカ)に行ってしまうと、やっぱり向こうはすごいんです。世界トップレベルのプロがいるし、難しいコンディションの中でいいスコア出さないと勝てない、上位にいけないという難しさがって、すごく頭を使う。それを一回経験してしまうと、当分は向こうでやりたいなと思ってしまいます」(山口、以下同)

画像: 来季もアメリカツアーを主戦場として戦う山口すず夏(写真はGetty Images)

来季もアメリカツアーを主戦場として戦う山口すず夏(写真はGetty Images)

タフなコース、タフなセッティング、毎週のように吹く風のなか、それでもアンダーパーでラウンドしないと予選を通れない。その厳しい環境に身を置くことが、自分自身を成長させてくれると山口は感じているようだ。

そんな彼女は2000年生まれ。今年アマチュアでツアー優勝を果たした古江彩佳、プロテストに合格し、来シーズン前半戦の出場権もすでに獲得している安田祐香、西村優菜、吉田優利らと同じ“プラチナ世代”と同学年だ。アメリカで戦った山口の目に、同世代の活躍は「嬉しいし、
すごく刺激になる」という。

そしてもちろん、渋野日向子ら2学年上の“黄金世代”の活躍にも刺激を受けているという。

「(日本ツアーは)若い世代の人たちが出てきて、みんなで切磋琢磨して上に行ってる。私より下の学年はゴルフ人口が減っているんですが、黄金世代の活躍を見て、ちっちゃい子たちがゴルフを初めてくれればいいと思いますし、自分もそうなりたいと思います」

そのために、山口が目標としているのは、「まず1勝」。そして、オリンピックに出場することも諦めていないし、全米女子オープンに勝ちたい、最終的には夢は大きく岡本綾子、樋口久子らが入る世界ゴルフ殿堂に入りたいという。

「(2020年シーズンは)必ず1勝はしたい。そこでとどまらず、賞金ランク20位以内には入りたいです」

来シーズン二十歳を迎える、米女子ツアープレーヤー・山口すず夏に注目だ。

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