2020年1月22日、ミズノは世界戦略モデルST200/ST200Xを発表した。これまで世界の主要市場ごとに独立したブランディングを展開してきた同社が、満を持して登場させる新しい“飛ばしの基準”。その全貌をお伝えしよう。

欧米では“ぶっ飛びドライバー”として認知。ミズノSTシリーズが日本凱旋!

ミズノSTシリーズは、ミズノ フォージドアイアンが高い支持を受けている欧米市場に向けて、2018年から展開している飛ばし追求のメタルシリーズ。

STとはSpeed Technologyの頭文字。反発上限に迫る高いボール初速を背景とした驚きの飛距離性能で、2018年モデルのST180、2019年モデルのST190とモデルチェンジのたびに性能アップを果たし、その評価を驚きから信頼へと変えてきた。ST190ドライバーは、若手のキース・ミッチェルが使用、2019年ホンダクラシックのウイニングドライバーにも輝いている。

そんなミズノSTメタルが、ST200シリーズとしてついに日本でも展開される。これは日本だけでなく、欧米、アジア市場に向けたグローバル戦略モデルである。ここではまず、前モデルST190ドライバーが、なぜぶっ飛びモデルとして欧米で高い評価を受けたのか。その秘密について紹介しておきたい。

ST190ドライバーでホンダクラシックを制した、キース・ミッチェルのドライバーの打球データに注目すると、他ブランドドライバー(181.5mph/81.13m/s)と比べても、極めて高いボール初速(182.9mph/81.76m/s)を誇っていることがわかる。

ミズノはSTシリーズの開発において、飛距離性能の約7割を支配するボール初速の向上に注力してきたのだ。その高い初速性能に飛距離決定要素の2割を占めるバックスピンの軽減をプラスすることを目指して開発が始まったのが、今回発表されたミズノST200シリーズである。

高初速βチタンフェースでさらに高初速!低スピンで未知なる飛距離へ! ミズノ ST200ドライバー

ミズノの開発チームが定評あるST190ドライバーの初速性能を超えていくために採用したのが、禁断のフェース素材“βチタン”である。

ミズノは日本市場モデルのGXドライバーでもα-β系チタン合金(SP700)をフェースに採用していたが、今回はグローバルモデルにこの抜群のたわみ性能と強靭さを兼ね備えた“βチタン”を搭載。世界にミズノの誇る限界超えの飛距離を示すことになる。禁断のフェース素材と書いたのは“βチタン”が高価であり、世界統一モデルに採用されることは稀であるためだ。

画像: フェースには希少なβチタンを搭載

フェースには希少なβチタンを搭載

ST200ドライバーでは、これに加え飛距離構成要素の2割を占めるバックスピンの軽減(適正化)にも取り組んでいる。その開発ポイントは低重心化の促進である。ST200ドライバーはカーボンクラウンを採用し、ヘッド上部の軽量化とその余剰重量をソールに集中させることで前モデルを大きく上回る低重心化を達成している。

ミズノST200ドライバーは、2019年秋からすでに米ツアーへの供給が始まっており、次のような使用コメントが開発チームにフィードバックされている。

「飛距離性能はもちろんだけど、ST200は形状がさらに構えやすく、打感もすごく良くなった。最高だね」(キース・ミッチェル)

「まだテストの段階だが今使っているドライバーよりも、ST200で8.1ヤード飛距離が伸びた。驚いたよ」(アダム・シャンク)

「嘘みたいですがST200ドライバーにしたらいきなりエースドライバーより14ヤードも飛んでしまったんです!」(小鯛竜也)

画像: 使用プロからも続々と驚きの声が届いた「ST200ドライバー」

使用プロからも続々と驚きの声が届いた「ST200ドライバー」

2018年の誕生以来、欧米で着実にぶっ飛び神話を築いてきたミズノSTシリーズがパワーアップを果たし、いよいよ日本凱旋を果たす。

STシリーズの飛びをすべてのゴルファーへ!軽くてつかまりの良いモデル“X”がある!ミズノST200X ドライバー

ミズノが日本・欧米・アジアと展開地域によって異なるブランドを開発して勝負してきたのは、もちろん、使用するゴルファーのパワーレベルやプレー環境、そして年齢構成比などに大きな地域性があったからである。「新時代! グローバル化! 世界統一モデル!」といっても、こうしたゴルファーの地域的特徴が急に一律となるわけではなく、やはりターゲットゴルファーを想定したモノ作りは不可欠である。

そこでミズノは、ST200の開発コンセプト(高初速・低スピンの追求)を基本としたアマチュア向けの特別なシリーズ「ST200X」を開発した。ミズノST200Xドライバーは、軽くて、つかまりのよい機能をST200の高初速・低スピンにプラスしたシリーズだと考えてもらえばいいだろう。

ヘッドの特性は、ST200よりも重心距離が短く、ハイロフト、そしてアップライトにすることで上がりやすく、つかまりやすい性能にコントロールされている。そして振りやすさを高め、ヘッドスピードを最大限に引き出すために専用のMFUSIONシャフトを開発、採用しているところがST200Xの特別感である。

ドライバーシャフトの軽量化を進めていけば、ヘッドスピードはアップしていくが、同時にスウィング中にヘッドが暴れてしまうデメリットも出てきてしまう。これが一般的な軽量カーボンシャフトが抱えている宿命である。しかし、ミズノは国立研究開発法人NEDOと共同開発を行い、軽量・高強度の新素材MFUSION Dシャフトを2018年から開発している。

画像: より軽量市場で受け入れられやすいようにシャフトにもこだわった。

より軽量市場で受け入れられやすいようにシャフトにもこだわった。

今回、そのMFUSION Dシャフトのバージョンアップモデルを、ST 200Xに搭載。さらに軽快に振れ、ヘッドスピードが上がり、ヘッド挙動が安定することでインパクト効率を最大化。かつてない大きな飛距離を獲得するに成功したのである。

世界共通のぶっ飛びヘッド設計(高初速・低スピン)に、やさしさを求めるゴルファーに対する特別な振りやすさ、つかまりやすさを加味したミズノST 200X。飛距離アップはもう諦めた、そんなゴルファーにもぜひ一度試打してもらいたい話題作である。

プロ・上級者に高い評価を受ける構えやすいヘッド形状、そしてフィーリング抜群の“ミズノ打感”。そして精悍なブラック基調としたソールデザインは使用者を選ばない。2020年、海外ブランドに押され気味といわれる日本ブランドの逆襲がミズノ ST 200/ST 200Xドライバーから始まる予感だ。

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