嚆矢(こうし)とは、物事の始まりを告げて飛ぶ矢のことだが、本間ゴルフの「TR20」はドライバー新時代の嚆矢となるかもしれない。ボディの60%をカーボンで覆った革新的な構造。それでいてシャープで美しい形状。そして、打てばわかる世界基準のパフォーマンス……Made in JAPANのものづくりと最先端のテクノロジーから生まれた革新的ドライバーの全貌に迫った。

本間ゴルフのものづくりと最先端テクノロジーの融合

本間ゴルフが変わろうとしている。いや、もう変化は完了しているのかもしれない。

本間ゴルフといえば、自社酒田工場でのMade in JAPANのものづくりに徹底的にこだわるメーカーだ。そのクラブづくりはトラディショナルでクラフトマンシップに溢れるものではあるが、必ずしもイノベーティブという印象はこれまでなかった。しかし、本間ゴルフのニューモデル「TR20」を見れば、その印象は一瞬で覆る。

画像: 本間ゴルフのニューモデル「TR20」。ヘッド体積はふたつで、460ccの「TR20 460」(右)と「TR20 440」(左)の2機種がラインナップされている

本間ゴルフのニューモデル「TR20」。ヘッド体積はふたつで、460ccの「TR20 460」(右)と「TR20 440」(左)の2機種がラインナップされている

HONMAのドライバーは、これまで操作性の良さ、パーシモンライクなヘッドシェイプ、打点を感触としてフィードバックしてくれる絶妙な打感といった点で評価されてきた。しかし、世界の流れは大慣性モーメントで叩いても曲げずに飛ばせるドライバーが主流となりつつあり、本間ゴルフは、それとは違うものづくりの道を選んでいるように見えた。

その世界の流れに対する本間ゴルフからの回答が「TR20」だ。北米の本間ゴルフの開発チームと本間ゴルフが誇る酒田工場のチームが共同でクラブを構想。従来の本間ゴルフのブランドイメージにとらわれない北米チームの自由な発想を、酒田工場が精密極まるものづくりで応えるという至上のマッチングによって、それは生まれたことになる。

カーボン100%のヘッドも試作。たどり着いたのは「60%がカーボン」の黄金比

海外ブランドの得意技といえば、複合ヘッドだ。カーボンやチタンといった素材を組みわせて重心を最適に配置。それにより高慣性モーメントヘッドを実現している。カーボンはチタンに比べて軽いため、カーボンを使うことで余剰重量が得られるわけだが、TR20の場合ヘッドのカーボン比率はなんと60%に達するのだという。

努力に努力を重ねて60%を実現した、というわけでもない。試作段階ではカーボン比率100%のヘッド、すなわちフェース面もネックもすべてカーボンというドライバーを作ってもいる。そこから現在の素材や製造技術でベストの比率を模索し、たどりついたのが60%という数字。高い製造技術を持つ酒田工場がなければ、このような贅沢なヘッド開発はできないだろう。

画像: ヘッドの全体の60%がカーボンで構成されている。ボディ部は極めて薄く強靭なチタンで、構造により高初速かつワイドなスウィートエリアを実現している

ヘッドの全体の60%がカーボンで構成されている。ボディ部は極めて薄く強靭なチタンで、構造により高初速かつワイドなスウィートエリアを実現している

全体の60%を占めるカーボンに、薄く強靭なチタンのフレーム。そして高強度のチタンフェースと、最適に配置されたウェート。これらによってTR20が実現したのは、「飛ぶだけ」ではない。

慣性モーメントを高めると、ヘッドは動きにくくなる。だからこそミスに強くもなるのだが、そもそもフェースをスクェアに保つという技術が必要となる。それができれば曲がらない。曲がらないから叩ける。叩くためには強靭な肉体が必要というわけで、世界のトップ選手は激しいトレーニングを積んでいる。

画像: 薄く軽量なチタンフレームの要所にウェートが配置されたTR20のソール面。ウェートの位置を変えることで、より個人に合わせたカスタマイズが可能だ

薄く軽量なチタンフレームの要所にウェートが配置されたTR20のソール面。ウェートの位置を変えることで、より個人に合わせたカスタマイズが可能だ

TR20のアプローチは少し異なる。そもそもインパクトでフェースをスクェアに戻す必要があるわけだから、それがやりやすいほうがいい。そして、過度な低スピンは飛んだり飛ばなかったりという結果を生みやすいんだから、つねに安定して飛ばせるよう適度にスピンが入るほうがコースが攻略しやすい。「飛ぶ」という条件を満たしつつ、道具としての扱いやすさも追求している。そんな、考えてみると当たり前な工夫がされているのが「TR20飛ぶだけ」ではないという意味だ。

プロが飛ばせる。僕らも飛ばせる。それがTR20の真価

TR20は、本間ゴルフの多くの代表的なモデルがそうであったように、プロゴルファーの使用が想定されるモデルだ。ただ、だからといって“プロ専用”とか“上級者モデル”といった印象はTR20には不思議なほどにない。

たとえばヘッドサイズが460ccのTR20 460は、460ccでありながらコントロール性があり、460ccだからこその飛距離性能を秘めている。それはもちろんプロが求める性能であるだろう。とくに「飛ぶけどコントロール性がイマイチだなぁ」と感じるプロにとっては、欠けていたパズルの最後のピースのように、ピタリとハマるはずだ。

そういったプロたちは、きっとこのTR20を使ってティショットで弾道を自在に操り、コースを攻略するのだろう。そして、そのつかまり性能、フェースコントロールのしやすさは、我々アマチュアゴルファーにとっては、インパクトでしっかりとスクェアに戻ってくれる安心感に直結するはずだ。

一部の選ばれた人だけが飛ばせるクラブではない。みんなが飛ばせるドライバー。プレーを楽しむことができるギア。本間ゴルフは、それを実現するために、ヘッドの60%をカーボンで覆い、さらにクラウンとソールのカーボンの硬さを変えることで反発性能を高め、フェースに縦に溝を入れることで反発エリアを広げ……と惜しみなく最新のテクノロジーを投入している。その上、ウェートの位置やシャフトの向きを調節すれば、さらに自分にピッタリにカスタマイズすることも容易にできる。

また、TR20には「TR20 460」に加え、ヘッドサイズが440ccの「TR20 440」もラインナップされている。こちらは、従来の本間ゴルフユーザーがよりすんなり移行できそうな、トラディショナルな顔立ちが魅力のモデルだ。もちろん、操作性はさらに高い。

「飛ぶだけ」の時代から、誰もが「飛ばせる」時代へ。TR20は、ドライバーの新たな歴史の幕開けを告げるドライバーなのかもしれない。

This article is a sponsored article by
''.