タイトリストの「ボーケイ SM8」、キャロウェイの「ジョーズ」、テーラーメイドの「ミルドグラインド2」、ピンの「グライド3.0」。これら人気ウェッジには多くのソールやロフトの設定が存在するが……なかでもアマチュアが使いやすい“やさしいモデル”をピックアップ!

ジョーズ、グライド3.0、ミルドグラインド2の“もっともやさしい”スペックは?

最近のウェッジは、使い手に合わせて多くのロフトやバウンス、ソール形状の設定があるケースが多い。たとえばタイトリストの最新モデル「ボーケイ SM8」ならば、ソールの形状だけで6種類があり、そこからさらにロフト、あるいはバウンスを選ぶ必要がある。

それだけどんなゴルファーにも合うモデルが見つけやすいことを意味するが、同時に、ある程度の知識がないとどれを選んでいいのかわからないということにもなる。

というわけで(やや乱暴ではあるが)ウェッジ人気4モデルのなかから、プロゴルファー・中村修が「このスペックがやさしい!」というものをピックアップした。

「まず、SM8ならば56度のFソール(バウンス14度)。これはバウンスが非常に効いていて、ミスがミスになりません。そして、テーラーメイドのミルドグラインド ハイ・トゥは“ビッグフット”と呼ばれるワイドソールの58度(バウンス15度)がすごい。ソールの幅が広く、かつバウンス角も大きいので、ダフリのミスに非常に強いんです」

キャロウェイのジョーズ、そしてピンのグライド3.0も、選んだのはワイドソールのモデルだ。

「キャロウェイのジョーズはワイドソールの“Wグラインド”の56度。ピンのグライド3.0も56度のワイドソール(WS)を選びました。それぞれバウンスが12度と14度と、バウンスが効いているモデルです」(中村)

画像: 左からピン「グライド3.0 56度WS」(14度)、タイトリスト「ボーケイSM8 56度Fグラインド」(14度)、キャロウェイ「ジョーズ56度Wグラインド」(12度)、テーラーメイド「ミルドグラインド  ハイ・トゥ ビッグフット58度」(15度)の4モデル

左からピン「グライド3.0 56度WS」(14度)、タイトリスト「ボーケイSM8 56度Fグラインド」(14度)、キャロウェイ「ジョーズ56度Wグラインド」(12度)、テーラーメイド「ミルドグラインド ハイ・トゥ ビッグフット58度」(15度)の4モデル

プロが愛用するウェッジは、フェースを開いたときに邪魔にならないようにソールが削られていたり、ボールにソリッドにコンタクトするためにバウンス角が最小限に抑えられていたりする。が、プロのような技術のないアマチュアには、バウンス角は大きいほうが扱いやすいし、ソール幅は広めのほうがダフリに強くなる。

上にあげた4つの「やさしさ最強スペック」は、バウンス角の大きさ、あるいはソール幅の広さという条件のいずれか、あるいは両方を満たしたモデル。「ショートゲームに多少なりとも不安を抱える人は、ローバウンスのモデルではなく、これらのワイドソールでハイバウンスなモデルを選んだほうが、スコアが良くなると思います」と中村。

「ピックアップした4つのスペックはどれもソールのバウンス角がハイバウンスなのが特徴です。芝の上をソールが滑ってくれることでダフリやザックリのミスに強いのはもちろん、抜けがいいことで強く振る必要がなくなり距離感も合わせやすくなります。プロのようにOKに寄せるというより、グリーン周りからとりあえず1ピンくらいに寄せておく。そんな使い方にマッチします」

と、中村は胸を張る。ちなみに、58度ではなく56度が中心なのは、そのほうが“だるま落とし”などのミスになりにくく、距離感も合わせやすいから。“やさしさ”を基準に選ぶのであれば、56度がベターという判断だ。

いずれもやさしい4モデルだが、それぞれに持ち味が違う

では実際の使い心地はどうか、新小岩にあるゴルフスタジオ「PGST」の堀口宜篤プロにコースで打ってもらった。

まず、そもそもなぜハイバウンスがいいのか。画像Aをぜひご覧いただきたい。

「写真左はインパクトの瞬間。写真右は、別のショットではありますが、インパクト直後をとらえた写真です。この2枚を比較すると、右の画像のほうがロフトが立っていますよね? これは、バウンスが地面に当たった瞬間にフェースが返るから。バウンスがあることでフェースが返るから、刺さらずに抜けてくれるんです」(堀口)

画像: 画像A:ソールのバウンスが芝の上を滑りボールを運んでくれる

画像A:ソールのバウンスが芝の上を滑りボールを運んでくれる

球をつかまえるのが苦手なアマチュアでも、バウンスが仕事をしてくれれば自然にボールをつかまえて、適度なスピンをかけることもできるというわけだ。

今回ピックアップした4モデルは、すべてこのような効果を期待できる。だが、もちろんそれぞれに持ち味は異なるので、以下はそれぞれをモデルごとに見ていこう。

「ボーケイSM8 <56度Fグラインド>」はダウンブローで打ってもしっかり抜ける

タイトリスト「ボーケイSM8<56度Fグラインド>」はバウンス角が14度ありソールの一番後ろの部分が高くなっているクラシカルなハイバウンスウェッジ。どういう効果が期待できるのだろうか。

「バウンスの一番高いところがソールの後方にあるため、ボールを右足寄りに置いてリーディングエッジからボールをとらえようとしても、インパクト付近でバウンスが当たってくれます。それ以降はクラブが地面に深く潜っていかず、ボールを前に運んでくれるため、スピンもよく入るんです。フェースを開けばさらにバウンスが効くのでバンカーでも効果は抜群。ハンドファーストが強い人におススメできるモデルです」(堀口)

画像: タイトリスト「ボーケイSM8の56度Fグラインド」はソール後方が高くなっている

タイトリスト「ボーケイSM8の56度Fグラインド」はソール後方が高くなっている

「ジョーズ<56度Wグラインド>」は広いソールを滑らせるように打つと最強

キャロウェイの「ジョーズ<56度Wグラインド>」はバウンス角は12度ながらラウンドした幅広いソールが特徴。いかにもソールが滑りそうな形状で、見た目にもダフリに強い。

「ソールが滑るのを感じられますね。ボールを直接打つというより少しハンドファーストのままボールひとつ手前から滑らせて打つようなイメージだとやさしくフェースに乗せるようにボールを運んでくれます。ハンドファーストが強くない人におススメできます。ボールをすくおうとせず、ソールを滑らせるイメージを持てばオートマチックに打てます」(堀口)

画像: キャロウェイ「ジョーズ<56度Wグラインド>」はラウンドした幅広いソールが特徴的

キャロウェイ「ジョーズ<56度Wグラインド>」はラウンドした幅広いソールが特徴的

グライド3.0WSはバンカーに強い「開けるワイドソール」が特徴

ピン「グライド3.0<56度WS>」はヒールからトウにかけて幅が広くなる形状。バウンス角は14度ありその効果は大きいが、このウェッジのやさしさは“ヒール側の細さ”にその秘密がある。

「グライド3.0ワイドソールはスクェアに構えてもしっかりバウンスが効いてくるので、ボールを右足寄りに置いても真ん中に置いてもバウンスの効果を感じられます。ヒール側は幅が広くないのでフェースを開いてもバウンスが効きすぎずない。ハンドダウンやハンドアップに構えを変化させることでバウンスの効果を調整することができます。とくにバンカーでフェースを開くと砂に当たる面が大きくなるので砂を押しのけ爆発させてくれるからやさしく脱出できます。バンカーが苦手な人におススメします」(堀口)

画像: ピン「グライド3.0 56度ワイドソール」はヒールからトゥにかけて幅が広くなるソールを採用

ピン「グライド3.0 56度ワイドソール」はヒールからトゥにかけて幅が広くなるソールを採用

「ビッグフット」はソール幅を感じさせない

テーラーメイド「ミルドグラインド ハイ・トゥ ビッグフット」は見るからにソール幅が広くバウンス角も4本の中では15度と最大だ。これだけあるとバウンスが邪魔になりそうな気すらしてくるが、無論、そんなことはない。

「ちょっとした驚きだったのですが、見た目と違ってまったく違和感がなく構えられてバウンスが邪魔になりません。非常にオートマチックに打てて幅広ソールとバウンスの効果は絶大です。ハンドファーストが強い人にはとくにおススメできます。ソールのヒール側が削られているのでフェースを開いても使えますし、バンカーでも意外に抜けがよくて苦手な人にはかなりお助けウェッジになるのでは」(堀口)

画像: テーラーメイド「ミルドグラインドハイトゥ ビッグフット58度」は幅広でバウンス角も15度と大きい

テーラーメイド「ミルドグラインドハイトゥ ビッグフット58度」は幅広でバウンス角も15度と大きい

もちろん、ゴルファー一人一人スウィングが違うから、この4モデルが万人にとってベストというわけではまったくない。しかし、いずれもミスを減らしてスコアを良くする“やさしさ”重視のスペック。もし、ウェッジ選びに迷ったら、この4モデルを選んでおけばとりあえず間違いはない。

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