全米トップシェアのGPS機器ブランドGarmin(ガーミン)社から、前作から稼働時間が2倍に増えたゴルフGPSウォッチの最上位モデル『Approach S62』が発売。さっそく、みんゴル編集部の専属プロの中村修が使用感をチェックした! 

ショットデータから、推奨クラブを表示する“バーチャルキャディ”を初搭載

ガーミンの最新ゴルフGPSウォッチ『Approach S62』には“バーチャルキャディ”という他にない新機能が搭載されている。プロの中村はまずここに注目した。

“バーチャルキャディ”とは、Garmin Golfアプリと『Approach S62』と同期することで提供されるまったく新しいサービスで、プレーヤーの実際のラウンドデータ(クラブごとの飛距離結果)に基づくリアルな距離で、場面に応じた推奨クラブを『Approach S62』に表示してくれるうれしい新機能である。

画像: ユーザーの統計データから推奨クラブや打つべき距離を表示(使用には5ラウンド分のラウンドデータが必要)

ユーザーの統計データから推奨クラブや打つべき距離を表示(使用には5ラウンド分のラウンドデータが必要)

「ゴルファーにはそれぞれ各番手の想定距離があると思いますが、実際はそれが単に理想としている飛距離になってしまっていることが少なくありません。『Approach S62』を着用してプレーを重ね、Garmin Golfアプリでそのデータを蓄積・管理していくことでプレーヤー自身でさえも気づいていなかったリアルな番手別距離を把握することができます。その正しい距離に基づいて、ラウンド中の推奨クラブを選んでくれるわけですからこんな心強いことはありませんよね!」(中村)

“バーチャルキャディ”の機能は、ここから何番で打てばいいかだけではなく、残り距離の成功確率(過去データ)から導き出した数パターンのプランを提示してくれる。

例えば、

プラン① 第1打ドライバー→第2打SWの場合、平均ストロークが4.64

プラン② 第1打UT3→第2打PWの場合、平均ストロークが3.94

といった具合だ。

「今回、『Approach S62』を使ってみて改めて感じたのは、目の前の一打の距離だけでなく、ゴルフゲームとの距離感を変えてくれる重要なツールだということです。残り100ヤードで打つためには、ティショットを何ヤード打てばいいか、何番で打てばいいかという確認をティーイングエリアで行うことで、何が何でもドライバーで打つ!というゴルフではなくなります。スコアメイクのために番手を選び、一打ごとしっかり狙いを定めて打っていく。そうすることでショット精度も上がり、プレーのリズムもよくなっていく。そういうゴルフに自然に変わっていくのです」(中村)

ユーザーのプレー傾向からマネジメントを提案してくれる

言ってみれば、専属のプロキャディを帯同しているようなものです、と中村はいう。ゴルファーの本当の番手飛距離を把握し、ゲームプランを考え、時にはドライバーで打たないことを提案する。まさに名プレーヤーを支える一流プロキャディの働きだ。

『Approach S62』は、前作と同様にラウンド中のパッティングを除く全てのショット位置や使用クラブ、飛距離を自動的にカウント&記録できるガーミンオートショット機能を搭載。モバイルアプリ「Garmin Golf」を使用することでデータの分析も行うことが出来る。

各クラブのショット距離を測定し自動記録してくれる。ラウンド後にプレー分析をすることが可能だ。

「プロも若いうちはプロキャディに攻め方、ゲームプランを教わることが多いのです。『Approach S62』は長く使えば使うほど正確なショットデータの蓄積によって、ナビゲーション機能もプレーヤー専用に育っていきます。最初はアプリとの連動など面倒に思うこともあるかもしれませんが、使い慣れればさほど労力のかかる作業はありません。単なる距離を測るためのツールとしてではなく、力強い相棒を育てるイメージで使い込んでいただきたいですね」(中村)

風速・風向き表示を初搭載!

また『Approach S62』は、ラウンド中にGarmin Golfアプリとペアリングしておくことで、スマートフォンの天気情報サービスからゴルフコース付近の風速・風向情報を取得。プレーホールのピン方向を基準にした風情報を表示してくれる機能を搭載している。

ワンタッチで風速と風向きが表示される

「風の強さはや方向はもちろん現場の肌感覚を優先させるのが基本ですが、風の流れを大まかに把握しておくことはコースマネージメントする上でとても重要です。『Approach S62』では風の情報が“バーチャルキャディ”に活かされるだけでなく、ワンタッチ操作でピン位置と風向きの関係、そして風速をコンパスのように表示させることが可能です。肌感覚での判断に迷った時に『Approach S62』で大まかな風の傾向を確認する。そうすることで自信を持ってクラブ選択できるかもしれません」(中村)

あのバンカーには何ヤードで入る?そんな疑問が一発表示される“ハザードビュー”

『Approach S62』に搭載された新機能で次に注目したいのが“ハザードビュー”というホールマップを活かした機能。『Approach S62』は鮮明な表示でプレー中のホールレイアウト全体を確認することができるが、新搭載された“ハザードビュー”は、点在するバンカーや池までの距離を簡単操作で表示してくれるとても便利な新機能だ。

従来モデルでは距離を知りたいハザードをタップするひと手間が必要だったが、『Approach S62』では、画面下にあるスクロールキーを押すだけでホールマップ上の各ハザードに順番に移動することができる。しかも、今回からはハザードの手前までの距離と奥が同時に表示されるように進化。このバージョンアップがなされたことで、ハザードに入れないために必要な距離と、ハザードを超えるために必要な距離が一発でわかるようになった。

スクロールキーのタップだけで、レイアップ距離が順送りで表示されるため、使用ストレスもほぼゼロ

「“ハザードビュー”機能を使うことで、何となくあの辺かな?ではなく、この方向に何ヤード打つ!としっかりと決めることができますね。距離を明確に決めるからこそ、その距離を打つための番手選び、そしてそのクラブをしっかり振るためのセットアップ、スウィングが出来るようになるのです。また、レイアップポイントも同時に確認できるのも『Approach S62』の優れた機能だと思います」(中村)

画像: ワンタッチでレイアップポイントも表示してくれる

ワンタッチでレイアップポイントも表示してくれる

『Approach S62』では、グリーンまで残り100ヤード、150ヤード、200ヤードの地点を“レイアップポイント”として自動表示。常に次打を意識したショットを重ねることで成功率が高まり、ゲームの組み立てが格段に向上するのだという。

ブラインドホールでも安心!ピンポインター機能を搭載

「完全ブラインドの状況でも安心。『Approach S62』にはピンポインターという機能が付いていて、グリーンがまったく見えない地点からでもピンの方向を指し示してくれるんです」(中村)

画面を見ると外周に沿って三角の矢印がコンパスの針のように一定方向を指している。時計の向きを変えても矢印の方向は必ずピン方向を指す。グリーンはあそこですよ!と教えてくれているわけだ。

画像: 目の前には高い木。ピンフラッグも見えず、どっちに打っていけばいいのかわからない状況には、ピンポインター機能を使えばでピン方向もバッチリ

目の前には高い木。ピンフラッグも見えず、どっちに打っていけばいいのかわからない状況には、ピンポインター機能を使えばでピン方向もバッチリ

「残り距離(推奨番手)+方向、バンカーや池までの距離まで教えてくれるのですから実際にグリーンが見えなくても大丈夫です。ここからは残り122ヤード。自信を持って打ちますよ!」(中村)

感触抜群のショットは、ピン横1メートルのバーディチャンスにピタリ。中村は実際にグリーンを見ずに『Approach S62』のナビゲートにしたがってショットしただけで、本日最初のバーディをゲットしたのだった。

画像: ピン横にピタリと付けるスーパーショットにプロも思わず笑みがこぼれる

ピン横にピタリと付けるスーパーショットにプロも思わず笑みがこぼれる

GPSウォッチの泣き所、バッテリーの持ち時間が倍増!

ラウンド中、歩きながらボタン操作していた中村が驚き顔で振り返った。「バッテリーが全然減ってませんね。これまでゴルフGPSウォッチは充電の減りが速くてすごく不安だったんです。このへん、かなり改善されていませんか?」

それはその通り。『Approach S62』はゴルフモードで最大20時間の使用が可能。これは前モデルの最大10時間の2倍にあたる稼働時間だ。ラウンド中、頻繁に位置情報の送受信を繰り返しても、しっかりフル充電されていれば電池が切れる心配はもうないのである。

画像: 前作と比較して最大2倍の稼働時間を誇る(写真はハーフプレー終了時)

前作と比較して最大2倍の稼働時間を誇る(写真はハーフプレー終了時)

「ハーフ終わっても今日は15%くらいしか減っていませんでした。最大の弱点が解消されて、益々人気が出そうですね」(中村)

初搭載の新機能はまだまだある!5月下旬からはSuicaにも対応!

5月下旬からガーミンのスマートウォッチなどウェアラブルデバイスで、JR東日本による「Suica」の発行やチャージに対応することが発表されている。非接触決済機能“Garmin Pay”が搭載された『Approach S62』は、もちろんこのSuica対応機種となる。これによって『Approach S62』にSuicaを発行し、鉄道・バス・買いものなどで利用することが可能。日本全国の約5,000駅、約5万台のバスのほか、交通系電子マネーとして約94万店舗での支払いに利用できる最強のゴルフGPSウォッチが誕生したことになる。

画像: 非接触決済機能“Garmin Pay”を搭載  ※Suicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です

非接触決済機能“Garmin Pay”を搭載  ※Suicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です

『Approach S62』にはこの他、スマホの着信、メール・アプリのメッセージ受信を知らせる通知機能、歩数計、消費カロリー表示機能、そして新たに光学式心拍計も搭載されている。

画像: 光学式心拍計を内蔵し、睡眠時に装着することでアプリに睡眠情報などが表示される ユーザーの健康をサポートしてくれる機能が満載だ

光学式心拍計を内蔵し、睡眠時に装着することでアプリに睡眠情報などが表示される
ユーザーの健康をサポートしてくれる機能が満載だ

ラウンドを重ねるごとに自分専用の“ゴルフキャディ”に育っていく『Approach S62』だが、日常生活においても欠くことのできない、新しい“相棒”になりそうな予感。ゴルフGPSウォッチの新時代を感じさせるフラッグシップが誕生した。

『Approach S62』
本体価格:6万2000円(税別) カラー:2種(ブラック・ホワイト)

取材協力/佐倉カントリー倶楽部

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