多くのアマチュアゴルファーにとっての第一関門である「100切り」。アベレージスコア105のお笑い芸人ずん・やすが安定して100切りを達成するために、美女プロ・江澤亜弥のレッスンを受講。多くのアマチュアが苦手とする「左足下がりの傾斜」での打ち方を教えてもらった。

左足下がりはオープンスタンスで構えよう

やす:私の苦手な「左足下がりにライからの打ち方」を江澤先生に教えて頂けるわけですね。よろしくお願いします。

江澤:まず構え方なんですけど、ターゲットに対して少し左を向いたオープンスタンスでアドレスをとってください。

やす:左? 何でですか?

江澤:左足下がりで平らなライのときと同じように打つと、右足側が上がっているぶん、クラブの軌道の最下点がいつもより手前(右足寄り)にくるので、ダフることが多くなるんです。

画像: 目標に対してスクェア(左)ではなく、左を向いたオープンスタンス(右)で構えよう

目標に対してスクェア(左)ではなく、左を向いたオープンスタンス(右)で構えよう

やす:たしかに右足のほうの地面が上がっているから、そうなりますよね。ということは江澤先生、左を向くと最下点が前にくるわけですか。

江澤:そうですね。左を向くことで、最下点が内側に入ってくるので、結果的にダフりにくくなるということになります。

やす:先生、ボール位置はどうなりますか? スタンスを変えちゃうとよくわからなくなっちゃうんですよね。

江澤:真ん中からやや右足寄りでイイと思います。左に置きすぎるとインパクトでボールに当たらなくなるので、それだけは注意してください。

画像: ボール位置は体の中心、あるいはやや右足寄りに置こう

ボール位置は体の中心、あるいはやや右足寄りに置こう

「傾斜に対して垂直に構える」は意識しすぎなくていい

江澤:よく左足下がりは傾斜に対して垂直に構えると良いって言いますよね。

やす:あ、それよく聞きます。

江澤:ですけどやすさん、垂直に構えてって言われてできますか?

やす:なんかこう、真っすぐに……アレ?

江澤:「垂直に」とか言われても分かりづらいですよね。だから、物凄い左傾斜の場合だけは左足に体重を乗せて傾斜に沿って構えるようにして、あとは今さっき言ったように、普通の左足下がりの傾斜なら、少し左を向くアドレスをとるだけでイイと思います。

やす:なるほど、分かりやすくて助かります!

江澤:次に、打ち方ですが、左を向いたオープンスタンスに沿ってクラブを振っていきます。このときに、そのまま左に向かって振っていくと球も左に出てしまうので、ちゃんとグリーン方向に球が戻ってくるようにスライスをイメージして打つようにします。オープンスタンスにしてスライスを打つことで、球を上から捉えることができるので、左足下がりでもダフることがなくなるんです。

画像: アドレス時に作ったオープンスタンスに沿ってスウィングし、スライス球で目標を狙うイメージを持つと良いと江澤

アドレス時に作ったオープンスタンスに沿ってスウィングし、スライス球で目標を狙うイメージを持つと良いと江澤

やす:わざとスライスを打つわけですね。

江澤:はい。構えたときにフェース面はターゲット方向に合わせておいて、アウトサイドイン軌道をイメージして振っていけば、自然とスライスになりますよ。

やす:こうですか?

――手を前に出してクラブを外側に上げようとするやすに対し、江澤が“ダメ出し”。

江澤:手を前に上げようとするのではなく、ヘッドをちょっと外側に上げる感じでやれば自然にアウトサイドに上がりますよ。

画像: クラブヘッドを体の外側に上げるイメージでテークバックしよう

クラブヘッドを体の外側に上げるイメージでテークバックしよう

やす:へぇ~。

江澤:軌道を考えるとスウィングが難しくなるので、【1】スタンスの左向きにとる、【2】フェースはターゲットに向ける、【3】スタンスに沿ってクラブを振る。この3つをやれば自然にスライスになるので、あまり気にしないでもいいかもしれませんね。

スタンスの調整は「ボールを中心とした円」を基準にしよう

――江澤先生のレッスンを踏まえて、左足下がりの傾斜が大の苦手なやすが“苦手克服ショット”にチャレンジ。だが、ココでまた江澤先生が“ちょっと待った!”だ。

江澤:やすさん、そんなに左を向かなくてもいいんですよ。

やす:あ、そうですか。

江澤:でも確かに、スタンスを直線的に左に向けて行く方法は、どれくらい向けばいいのか度合いが分かり辛いし、さっき、やすさんが言ったように、ボールの位置も変えないといけないので混乱しがちですよね。そこで、分かりやすくオープンスタンスを作るポイントを一つ教えましょう。

やす:お願いします!

江澤:まずボールに対して構えたら、ボールを中心点にして、両足のつま先に円周が接するように仮想の円を描きます。そして、その円の縁を右側に回り込むようにしていくと自然にオープンスタンスになります。

画像: ボールを中心とした円をイメージし、その円周に沿って立ち位置を変えることで、ボール位置や両肩、腰のラインも自然とスタンスに応じて変えられる

ボールを中心とした円をイメージし、その円周に沿って立ち位置を変えることで、ボール位置や両肩、腰のラインも自然とスタンスに応じて変えられる

やす:はぁ~、円の縁を歩く感じですか。

江澤:そうです。これだと右に回り込んだ時に肩や腰のラインも意識しなくても左を向くし、ボールの位置も自然に中に入ってくるので、わざわざ右にセットし直さなくても大丈夫ですよね。

やす:先生、これは左足上がりのとき以外でも使えますか。

江澤:そうですね、スタンスの向きを変えたいときに迷ったら、ボールを中心にしてぐるぐると回り込んでいけばいいんです。

画像: 左下がりに限らず、スタンスの向きを調整するときはボールを中心とした円をイメージしてほしいと江澤

左下がりに限らず、スタンスの向きを調整するときはボールを中心とした円をイメージしてほしいと江澤

やす:円をこう、抱え込むような感じでぐるっと回るんですね。

――ボールを中心にしてオープンスタンスを作り、やすが左足下がりの傾斜から、改めて“苦手克服ショット”に挑戦すると。トップ気味に当たった球は、スタンスなりに左に出てからフェアウェイ真ん中に戻ってくる狙い通りのスライスに。

江澤:ちょっとトップしましたけど、方向は凄い、良い感じでしたね。

やす:そうですね、いつも左足下がりで出るダフる心配はまったくなかったです。

江澤:モヤモヤした感じで打つのではなく、しっかり決めごとを作ってやったほうが良いと思います。

やす:そう、いつもモヤモヤしながら打っていました。でも何で左足下がりは手前をダフるのかということが分かっていて、その対処の仕方が分かっていれば、安心して打てますよね。苦手が克服出来て、これでまた100切りに一歩近づけました。ありがとうございます!

TEXT&PHOTO/古屋雅章 撮影協力/千葉よみうりカントリークラブ

画像: 左足下がりの攻略、キーポイントは謎の円!?美人プロ・江澤亜弥がやさしくレッスン!【100切り】 www.youtube.com

左足下がりの攻略、キーポイントは謎の円!?美人プロ・江澤亜弥がやさしくレッスン!【100切り】

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