多くのアマチュアゴルファーにとっての第一関門である「100切り」。アベレージスコア105のお笑い芸人ずん・やすが安定して100切りを達成するために、美女プロ・江澤亜弥のレッスンを受講。100の壁を突破するためには必須の、グリーン周りからの「30ヤードのアプローチ」のマスターに挑む。

基本のピッチ&ランで寄せツーを目指そう

やす:100を切るために大事なのは、やっぱりショートゲームが大事。「30ヤードのアプローチ」です。この距離をコンスタントに寄せることができないと100は切れないですもんね。

江澤:そうですね。100切りを目指すなら、寄せて2パットではいきたいですよね。

やす:寄せワンじゃなく、寄せツーを目指せということですね。では、よろしくお願いします。

江澤:ボール地点はピンまで30ヤード、花道からのアプローチとしましょう。間に障害物が何もなく、やや打ち上げという状況ですが、やすさんならこういう場合、どう打ちますか?

やす:やや打ち上げなら、高く上げるアプローチでもいいような気がします。

江澤:アプローチでボールを高く上げたがるアマチュアの方、多いですよね。

やす:フワッと高く上げてピンそばにピタッと止まるショットが打てるとカッコイイですよね!

江澤:気持ちは分かります。でもボールを高く上げて止めるアプローチは距離感を合わせるのが難しいので、手前に池やバンカーがあってどうしてもやるしかないという状況以外は、なるべく高く上げずに基本は転がしも含めて寄せるほうが安全なんですよ。

やす:なるほど。

江澤:ではさっそく、ポピュラーなアプローチと言える、ピッチ&ランで打っていきましょう!

やす:お。上げて転がす、まさに基本ですね。

江澤:まずピッチ&ランの構え方のポイントですが、

【1】クラブを短く持つ。

画像: グリップとシャフトの境目辺りに右手人差し指が位置するくらい、短く握ってみよう

グリップとシャフトの境目辺りに右手人差し指が位置するくらい、短く握ってみよう

【2】ボール位置は右足の内側。

【3】フェースは開かず、ロフトなりに構える。

【4】リーディングエッジを目標に向けてセットする。

画像: フェースを開かずに、リーディングエッジを目標へ向けて構えよう。ボール位置は右足の内側の延長線上に位置するくらいが良いと江澤

フェースを開かずに、リーディングエッジを目標へ向けて構えよう。ボール位置は右足の内側の延長線上に位置するくらいが良いと江澤

【5】ハンドファーストに構える。

この5つを覚えてください。

右ひじと右わき腹をくっつけてみよう

やす:アプローチショットするときのハンドファーストって、どう構えるのが正解なんですか? 実はイマイチよく分かっていないんですよ。

江澤:じゃあですね、たとえば写真A左のようなハンドファーストな構え方だとどう感じますか?

画像: 写真A:写真左は、腕と手元が体から大きく離れてしまっている。写真右は、右ひじが右わき腹辺りと接するくらい腕・手元と体の距離が近いことで、クラブ軌道が安定しやすい構えになっている

写真A:写真左は、腕と手元が体から大きく離れてしまっている。写真右は、右ひじが右わき腹辺りと接するくらい腕・手元と体の距離が近いことで、クラブ軌道が安定しやすい構えになっている

やす:いやいやそんな構えじゃ打てないですよ。一体、何やってるんですか、先生!

江澤:ですよね、わざとです(笑)。じゃあ、写真A右のような形だとどうですか?(写真A右参照)

やす:あれ? 先生、なんだかすごく良いアドレスに見えます。

江澤:写真A左の構えと右の構え、何が一番違うのかというと、右腕なんです。

やす:右腕!

江澤:写真A左のハンドファーストは手元や腕が体から離れていて、左わきが大きく空いた構え方になっていたんです。でも、右腕は体の近くにあったほうがいいんですよ。

やす:何でですか。

江澤:わきが空いて腕が体から離れていると、クラブの軌道が安定しないので、アプローチみたいな小さなショットはとくにミスが出やすいんです。

やす:あ~、なるほど。

江澤:だからハンドファーストに構えるときには、最初に右ひじを右のわき腹あたりに付ける感じで右腕をセットして、その右ひじを脇腹につけたまま、ちょっとだけターゲット方向に手元を出してあげるんです。そうすると上半身も自然と少しオープンになりますよね?

画像: 右ひじを右わき腹に付けて構えるようにしよう

右ひじを右わき腹に付けて構えるようにしよう

やす:あ、たしかに!

江澤:その上半身のオープンの度合いを基準に、スタンスもオープンにしてみましょう。続いて左手でもクラブを握っていきますが、そのときに左腕も体に付けるようにしてください。アプローチのクラブ軌道は、右手でボールをポーンと下手投げするイメージを持つとわかりやすいです。どうですか、目標に対してヘッドをポーンと出して行きやすくなりませんか。

やす:お~! 本当だ、打ちやすいです。

江澤:右手で下手投げ。このイメージを持っていれば、スウィングをイメージしやすいですし、自然と右ひじは体の近くに収まりますよ。アドレスに入るときに意識してみましょう。

ボールを上げようとしない

江澤:あとは30ヤードの振り幅で打っていくんですが、このときの注意点は、ボールを上げようとしないことです。ピッチ&ランは、打ち出しでボールが低く出そうな感じがするから、上げたくなる気持ちが出てくると思うんですけど、アドレスの形をあまり崩さずに、クラブをそのまま上げて下ろすように打つこと、これが大事です。

やす:腕は体に付けたまま振るんですか。

江澤:付けたままです。ポイントとしては、「腹筋をしっかり使って振る」というイメージで打ってみてください。

――実際にやすが30ヤードのアプローチに挑戦してみると、2球連続してグリーンにオン!

江澤:あ、良いじゃないですか。これなら寄せツーはできますよね。

やす:本当ですね!

江澤:100切りを目指す方だったら、とりあえずアプローチはこのピッチ&ランだけに絞って練習をやったほうがいいと思います。

やす:いやぁ、30ヤードは「江澤式ピッチ&ラン」で自信を持って打てる気がしてきました。ありがとうございました!

TEXT&PHOTO/古屋雅章 撮影協力/千葉よみうりカントリークラブ

画像: 30ヤードがカンタンに寄る、魔法のポイントはどこだ!?江澤亜弥が教える100切りのためのアプローチ術 www.youtube.com

30ヤードがカンタンに寄る、魔法のポイントはどこだ!?江澤亜弥が教える100切りのためのアプローチ術

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