ゴルフではラウンド中最大14本のクラブを使用できるが、アマチュアの中には14本あってもラウンドで使わない番手があったり、そもそも少ない本数でプレーしている、なんて人もいるはず。そのような方にオススメなのが「特定状況の攻略だけに特化した“エキストラクラブ”です」というのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。詳しく話を聞いてみよう。

キャディバッグの14本、フル活用できていますか?

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今回のお話は個人的な提案です。

私は商売上、たくさんの方のキャディバッグを覗かせて頂いているのですが、意外とルール上の上限である14本のクラブを入れている方が少ないんです。また、「14本入れていても使ってない」とか「使うとミスるから使わない」といった方が多いですね。無理して14本入れなくても良いわけですからそれはそれで問題ないんですが、どうせなら認められている14本すべてを有効に使いたいですよね。

かといって今14本をフルに使っていない方々は、14本なくてもそれなりにゴルフができちゃう方々なわけですから、ゴルフの内容がガラッと変わるぐらいのクラブでないと食指が動かないでしょう。そこで私がよくご提案するのが“エキストラクラブ”です。

画像: 14本をフルに使わずにプレーするアマチュアに小倉氏がオススメなのが、特定状況の攻略に特化した“エキストラクラブ”だという(写真はイメージ)

14本をフルに使わずにプレーするアマチュアに小倉氏がオススメなのが、特定状況の攻略に特化した“エキストラクラブ”だという(写真はイメージ)

私が勝手にそう呼んでいるのですが、要はひとつのことに特化したクラブのこと。市販されているクラブで例えると、バンカーに特化したサンドウェッジ。アプローチに特化したチッパーといったクラブですね。自分が苦手なシチュエーションや一般的なクラブでは対応しにくい状況を、ほかに転用はしづらいがとにかくその状況だけを打開してくれるピンポイントのクラブがあれば、起死回生のリカバリーが可能になります。

個人的にお勧めなのはちょっと加工が必要ですが、単品で中古などで安く手に入りやすいちょっと昔のロングアイアンをショートアイアンぐらいの長さ、重さで作る「林の中から脱出スペシャル」です。

画像: ひと昔前のロングアイアンは重心深度が最新モデルよりも浅いため、ライナー性の弾道が打ちやすい。シャフト長さ、重量さえ調整すれば、林からの脱出性能に特化したクラブにできる

ひと昔前のロングアイアンは重心深度が最新モデルよりも浅いため、ライナー性の弾道が打ちやすい。シャフト長さ、重量さえ調整すれば、林からの脱出性能に特化したクラブにできる

最近のアイアンはロフトが立っていても重心が深く作られているため、低くライナー性の弾道を打つのが難しくなっています。だったら初めからライナー性の上がらない弾道が打ちやすいクラブを専用で作っておけば安心して打っていけますよね。

できればフォージドのモデルがおすすめ。ライ角が調整できるのでより狙ったラインへ打ち出しやすくなります。慣れてくるとランニングアプローチにも使えますよ。

ほかにも「絶対につかまらないドライバー」とか「ベアグラウンドや薄い芝専用ローバウンスウェッジ」など一定の環境でとくに効果を発揮するクラブはちょっとした工夫で作ることができます。お助けクラブなんて言うとなんかズルしたような気になってしまう方もいますが、ルールにのっとったクラブであれば何の問題もないですし、むしろそれでゴルフが楽しくなるのであれば、スコアが良くなるのであればガンガン使うべきだと私は思いますね。

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