男子AbemaTVツアー開幕戦「PGMチャレンジⅡ」に出場した三浦桃香。トータル7オーバー141位タイと予選通過は果たせなかったが、プロゴルファー・中村修は三浦の戦いを「健闘」と評価する。2日間の戦いをレポート。

ドライバーを振り抜き、予選通過を目指して戦った

会場となるPGM総成GCのセッティングは、6738ヤード(パー70)と通常4つあるパー5が2つしかないセッティングでした。ということは、飛距離で劣る女子ゴルファーがスコアを稼ぐホールが少ないということ。

パー3の距離を見てみると180ヤード台が2ホール、残りは190ヤード、217ヤードと女子のセッティングでは見られない距離になっていて、三浦桃香選手はティショットが3番ウッド、という場面も見られました。

画像: AbemaTVツアー「PGMチャレンジⅡ」に出場し、2日間トータル7オーバーで予選落ちとなった三浦桃香

AbemaTVツアー「PGMチャレンジⅡ」に出場し、2日間トータル7オーバーで予選落ちとなった三浦桃香

そんな中、三浦選手は初日を3バーディ4ボギーの1オーバーで終えます。スタートホールはかなり緊張していたようでボギースタート。5番ホールはパー4ながら502ヤードと距離があり、そもそも物理的に2打で届かないためどうしてもボギーになってしまいますが、距離のあるパー3はすべてパー。“届く”パー4のうち3つでバーディが取れていました。

男子ツアーに出場した選手は今までもいましたが、残念ながら予選通過は果たせていません。3パットした12番パー4はもったいなかったですが、初日はベストに近い内容だったと思います。

そして2日目、上位はスコアを伸ばし合うの展開の中、三浦選手はドライバーをしっかりと振り抜き攻めのゴルフを見せていました。結果からいうと、1バーディ7ボギーの6オーバーというスコアで、2日間トータル7オーバーで予選落ちとなりました。前半は1オーバーと踏みとどまりましたが、後半力尽きたという形です。

結果だけ見れば7オーバー141位タイと最下位に近い順位ですが、私は健闘と言っていいと思いました。どうやっても埋められない飛距離の差がある中で、2日目の前半までは、持てる力を発揮できていましたし、しっかりとドライバーを振り、予選通過しようと頑張る姿が見られたことは体調面で心配があったので、安心しました。

試合にも出場できず、通過を目指すプロテストも開催時期が未定のなかで高いモチベーションを持ち続けることは難しいものです。しかし、今回のプレーを見る限り、持ち味である飛距離を生かした自分のプレースタイルに磨きをかけていることがわかります。使える時間が多くある状況の中で、体調面と自分のゴルフに向き合って少しづつでも前進しようとしていることがプレーに表れていたように思えます。

応援してくれているファンにも元気にプレーしている姿を見せたいと話した三浦桃香選手。頑張って予選通過を目指す、その姿から伝わるものはありましたし、今後に大いに期待したいと思います。

そして、もうひとり女子選手として出場した幡野夏生選手は、4オーバー125位タイでフィニッシュ。三浦選手同様、プロテストに合格できなかったことで出場機会に飢えていた選手です。彼女の奮闘にも拍手を送りたいと思います。

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