世界のトッププレーヤーが認めた操作性とフィーリングをさらに精度アップ「JPX 921 TOUR」
近年、クラブ契約フリーを選択するプレーヤーが増えたが、それはすなわち“勝つための選択”ととらえることができる。とくにアイアンはラウンドにおける使用頻度が高く、その成功がスコアメークに直結する。ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの各領域で、よりカップの近くにボールを止めることが勝利への絶対条件となるわけだ。
ミズノの鍛造アイアンは“打感がいい”とよく言われるが、その打感とは“感度の高さ”と言い換えればいいだろうか。単にソフトなフィーリングなのではなく、芯で打った時の他にないたまらない感触があり、そして芯をわずかに外した時も微妙な“音”と“感触”の変化で違いを明確に感じとることができるのだ。
「JPX TOUR」アイアンは、その感度の高さにおいてツアー随一の評価を獲得。フィーリングと弾道が完全にリンクすることで、プレーヤーはイメージ通りの弾道で自信を持ってカップ際を攻めることができるのだ。

「JPX919 TOUR」で高い評価を得た精悍なシェイプを踏襲した「JPX 921 TOUR」
その基本性能を踏襲し、さらに製造精度とピュアなフィーリングに磨きをかけた新作が「JPX 921 TOUR」である。ソール幅の再検証はインパクトの抜け感とともに、重心設計にも好影響を及ぼした。「JPX 921 TOUR」は従来モデル同等の8番アイアンを境に、ロングアイアンになるほど従来モデルよりもソール幅を広く、ショートアイアンは逆にソール幅を狭く設計。これによって全番手で最適な重心設計に仕上がっているという。

ソール幅を検証・改善しインパクトでの抜けの良さと安定性を向上
ロングアイアンの低重心化はボールの上がりやすさにつながり、ショートアイアンではソールの抜けの良さを追求している。つまり、さらに正確に、安定してピンをデッドに狙いやすくなったのである。
コロナ禍にあってツアーへの供給スケジュールが大幅に変更された2020年だが、「JPX 921 TOUR」へのスイッチも順調と聞く。メジャー大会を制すチャンスもまだまだ残っている。
シャープな見た目に磨きをかけ、さらに大きな飛距離性能をプラス「JPX 921 FORGED」
この特集のタイトルに“高初速フォージド”で鍛造新時代を切り開く!と付けたが、それはこの「JPX 921フォージド」の進化に大きな期待を感じたからである。
「JPX 921フォージド」はそのモデル名のとおり、フェース・ネックを丸棒から一体鍛造するグレインフローフォージドHD製法によって成型されているが、同じ製法で作られる「TOUR」との大きな違いは、その素材が軟鉄ではなく、クロムモリブデン鋼であることだ。

フェースネック一体の鍛造製法で初のクロムモリブデン鋼を採用した「JPX 921 FORGED」
高い強度を誇るクロムモリブデン鋼を採用することで、フェースを薄肉化できる。つまり、大幅な飛距離性能の向上をもたらすことができるのだ。その新しい飛距離性能は同じく飛び系の鍛造アイアンとして高い人気を誇る「ミズノプロ 719」アイアンをも上回る。
スイートスポットで打った時の反発係数は、「ミズノプロ 719」に対し、「JPX 921 フォージド」の方が高い。反発係数が0.8以上の高初速エリアもなんと45%も「JPX 921 フォージド」のほうが広くなっているというのだ(数値比較は5番アイアン/ミズノ調べ)。芯で打っても、芯を外しても高い初速性能を生み出すことができるのだ。

フェースを薄肉化することで飛距離性能の向上を実現
「JPX 921 フォージド」は、成型後、キャビティ部をソール側から掘削することで、フェースネック一体構造でありながら、深いアンダーカットキャビティを実現。これによって高い許容性だけでなく、飛距離性能を向上させたという。
ミズノの鍛造アイアンの操作性やフィーリングは常に高い評価を受けてきたが、JPXが世界で広げてきたのは新しいミズノ鍛造アイアンのイメージである。それが鋳造キャビティを上回るやさしさ(許容性)と打感の両立である。「JPX 921 フォージド」はこれに大きな“ディスタンス性能”をプラスした新しいタイプの鍛造アイアンだ。これまで誰も味わったことのなかった、“高初速フォージド”の飛距離性能をぜひ体感してみていただきたい。
飛びのホットメタルが超進化!JPXシリーズ史上最高の反発性能を誇る「JPX 921 HOT METAL」
飛距離とやさしさの追求に特化したJPXのアイアンが“ホットメタル”シリーズである。「JPX 921 ホットメタル」アイアンは、その最新モデル。ミズノアイアン史上最大の飛距離性能を目指して開発された期待作だ。

溶接部をもたないシームレスカップフェース構造を採用
進化のポイントは、前作919よりも0.2ミリの薄肉化に成功したJPXアイアン史上最薄のコアテックフェース。この薄くてよくたわむフェースに、溶接部をフェース内に作らないシームレスカップフェース構造を融合させることで、驚異の反発性能を生み出し、さらに0.80以上の高反発エリアを極限まで拡大することに成功したのである。

JPXシリーズ史上最薄のコアテックフェースを採用し、高初速エリアの最大化に成功
「JPX 921 ホットメタル」の高初速エリアの面積は、同カテゴリーのオーバーサイズアイアン(他ブランド含む)と比べてもダントツの大きさを誇る。まるでウッド系UTメタルのような許容性と驚きのスピードで、ボールを高く、真っ直ぐにターゲットにはじき飛ばしてくれるのだ。強烈にやさしく、飛んで、打感もいい。ホットメタルの超進化がアイアンの概念を変えるかもしれない。
ミズノ伝統の形状に“やさしさ”を。青いウェッジの安定スピンに惚れる!「Es21ウエッジ」
大注目のJPX 921アイアンシリーズを紹介した最後に、少しだけウエッジのニューモデルをご紹介。モデル名は「Es21ウェッジ」である。Esとは、Enhance spin(強化されたスピン性能)の略だ。

ロフトラインナップの豊富さに加え、56°からワイドソールタイプも選択可能
ミズノのウエッジシリーズは、「打感」「構えやすい形状」「選びやすい1°刻みのロフトラインアップ」で高い評価を受けているが、「Es21ウエッジ」ではここに大いなる“やさしさ”をプラス。これまでにないウェッジパフォーマンスを実現したという。
「Es21ウエッジ」では、バックスピン性能の向上と安定のために重心設定を抜本的に見直し、従来モデルよりも高く、センターに近い重心配置を目指した。こうすることで打点と重心が近づき、より安定したハイスピンを生み出すことができるのだという。

軟鉄鍛造製法のフェースネック部にバックパーツを溶接したハイブリッド構造を採用
「Es21ウエッジ」のバックフェースには各ヘッドの重心位置を示す丸いくぼみがデザインされている。つまり、それが打球面の真裏ということである。打点と重心が近づくことで、ショートゲームの安定性、精度は格段に高まり、さらに打感も向上することで距離感のイメージも掴みやすくなるのだ。さらに56度、57度、58度にはワイドソールのオプションをラインナップ。グリーン周りからのミスが多いゴルファーには一度体感してもらいたい一本だ。
ミズノの高い技術力と精密さを世界に認めさせたミズノJPXのニューカマー「JPX 921」アイアンシリーズと、やさしさを極めた「Es21」ウエッジ。2020年の9月、ミズノが全世界に向けてその“進化”を問う新しい挑戦が始まった。