世界のツアーで勝利に貢献する「SIM」で培った革新的なテクノロジーと、やさしい飛びで知られる「グローレ」のノウハウが融合した、テーラーメイドの自信作「SIMグローレ」シリーズ。テーラーメイドのクラブを愛用する元Jリーガーの鈴木啓太さんとスポーツキャスターの秋山真凜さんが、ドライバーとアイアンをじっくり試打した!
『SIM』のテクノロジーを搭載した“優しく飛ばせる”『SIM グローレ』ドライバー
テスターの鈴木さんは、Jリーグの強豪・浦和レッズひと筋でチームの主軸を努めて、日本代表としても活躍した元プロサッカー選手。ゴルフ歴は4~5年、今やすっかりゴルフにのめり込んで、アスリート仲間とラウンドを楽しむことが多いという。平均スコアは85~90、ベストスコアはなんと72! アスリートとして上のレベルを目指しているからこそ、最新のギアや話題のクラブに目がない。いま使っているドライバーは、テーラーメイドの「SIM MAX」。じつは先日、男子ツアーきっての飛ばし屋・池村寛世プロと一緒にラウンドしたときに「『SIMグローレ』がメチャメチャ良い!」と話していたのを耳にして、がぜん興味を惹かれたし、そのクラブが打てる日を心待ちにしていたという。
一も二もなくドライバーを手にすると「クラウンのフェース寄りに白いフチがデザインされて、ターゲットへスクェアに構えやすいです」と鈴木さん。そう話すと、1球目からいきなりハイドローで275ヤードをかました。「飛距離が伸びてますね。でも、もっと飛びそうな予感がする」と言った直後の3球目、つかまったドローでランも伸ばして281ヤードをぶっ放す。ドライバーの平均飛距離が250~260ヤードの鈴木さんにしてみると「SIMグローレ」で“プラス20ヤードを叶えたことになる。
「フェースがオートマチックにターンして、球をつかまえてくれるんです。カンゼンに“右へ行った”と思っても、ヘッドがちゃんと戻ってミスショットになりません。力を入れず余計なことを考えず、クラブに任せて振るだけで風に強いドローが飛ばせます」(鈴木)
カーボンコンポジットのドライバー「SIMグローレ」は、比重が軽いチタンボディとカーボンを用いたクラウン&ソールによって大きな余剰重量を得た。それによって、ドローバイアスウエイトとバックウエイトを配置(どちらも23.5g)。重心を深くしながら重心角を大きくして、広いスウィートエリアと直進性、球のつかまりを手に入れた。それと同時に、ヘッドの空力性能を高めた「ドローバイアス イナーシャ ジェネレーター」というデザインを施している。スウィング中の空気抵抗を抑えてシャープに振り切れるだけでなく、ヘッドがよりターンしやすい。
「飛ばそうとして速く振ると打点がバラけるイメージがありますが、このドライバーは振らなくても自然とHSが上がるんですね。それにしても、芯を外したのに安定して飛ぶのはなんでだろう?」(鈴木)
コンスタントに270ヤード超のハイドローを飛ばすだけでなく、全ての打球がフェアウェイを捉えたのは「SIMグローレ」に採用したテクノロジーがモノをいった。高い反発性能を強みとする「ZATECチタンフェース」と「貫通型スピードポケット」を備えて、スウィートエリアが前作(Mグローレ)よりもグンとUP。しかも、反発性能をルール上限までチューニングした「NEW スピードインジェクション」を搭載した「ツイストフェース」によって、さらに“飛んで曲がらないドライバー”ができあがった。
「“ミスヒットが当たり前”のボクらアマチュアにとって、ミスをカバーしてくれるって頼もしいテクノロジーですね。打点がバラついても、飛距離がゼンゼン落ちないし球が曲がりません。これなら、インパクトを合わせにいくこともないし、一緒に回っている人に芯を外したことがバレない(笑)」(鈴木)
弾道データ ※5球の最高値
[ SIM グローレ ](9.5° /S)
打ち出し角 スピン量 キャリー 飛距離
14.9度 3038rpm 261Y 281Y
アスリートからアマチュアまで幅広く使える仕上がりに
この日、鈴木さんとの動画収録でナビゲーターを務めた、スポーツキャスターの秋山真凜さん。5歳からゴルフを始めて、アマチュア最高峰の競技「日本女子アマ」や女子ツアーのトーナメントにも出場したキャリアがある、女子アスリートゴルファーだ。その情報を耳にした鈴木さんが「ぜひ『SIMグローレ』のドライバーを打ってください」と話を振り、急きょ、秋山さんも試打をすることになった。すると――。
「クラブを構えると、フェース面がよく見えてロフトがついているように感じるので、球が上がりそうですね。それから、ヘッド形状のバランスがよくて、スッキリしているので構えやすいんです」(秋山)
「フェード打ちの私も球がしっかりつかまるし、クラブをキモチよく振り抜けて飛ばせます。(純正)シャフトも振りやすくて、フレックスRでもタイミングが合えば男性も打てるんじゃないでしょうか。ある程度のHSがあれば、女性もゼンゼン打てるはず。ジュニア時代からテーラーメイドのクラブを使っていましたが、そのときよりもさらに進化してるんですね!」(秋山)
弾道データを見ると、秋山さんはHS40m/sで243ヤード飛ばした。一つの目安として「HS×6」が最大効率の飛距離と言われているが、秋山さんは「SIMグローレ」のドライバーでセオリーを上回る飛びをマークしたことになる。
弾道データ ※5球の最高値
[ SIM グローレ ](10.5° /R)
打ち出し角 スピン量 キャリー 飛距離
14.5度 3073rpm 224Y 243Y
飛距離性能と寛容性はそのままに、見た目もこだわった『SIM グローレ』アイアン
立て続けに衝撃的だったのが「SIMグローレ」アイアンの“ゲキ飛び”だ。鈴木さんは7Iを手にしてこう切り出す。「ロフトが立ってるように見えて飛びそうですが、だからといって“5I”という感じではなく違和感がありません。トップラインが厚めだし、ソール幅が広くてヘッドの“座り”がいいので、ターゲットへスクェアにセットしやすいんです」(鈴木)
球を打つと、ストロングロフト(7I=27度)ながら打ち出し高さを稼いで続けざまに180㍎を飛ばし、ブレない弾道でグリーンをダイレクトにキャッチ。すると鈴木さんは、気になるひと言をつぶやく。「ミスヒットをしても、こんなに飛ぶしターゲットへ行くなんて……。芯に当たったらどんだけ飛ぶんだろう?」
「SIMグローレ」のアイアンは、バックフェースのトウ・ヒール側に「スピードブリッジHT」というバーを設定。インパクトでボールへのエネルギー伝達効率が高まりスウィートエリアが広がることで、安定したボール初速とネジれない球を打ち出す。さらに、フェースの肉厚をリーディングエッジまで薄肉化した「L型フォージドフェース」と、番手別に配した「ICT」(インバーテッド・コーン・テクノロジー)により、弾道の直進性を高めている。
ヘッドの内部には49gのタングステンウェートをインサートしながら、シャローヘッドやワイドソールにした。テーラーメイド史上で最も重心が低くなり、ストロングロフトでも球が上がりやすいのだ。しかも、フェース下部の反発力を高めた「貫通型スピードポケット」を搭載している。だからこそ鈴木さんは、芯を外したり当たりが薄かったりしても、ストレートなキャリーボールで安定して飛距離を伸ばしたのだ。
そして、ついに“その時”がやって来た。火花が飛び散るような“芯喰いインパクト”で195ヤード! 「あわや200ヤード」というマン飛びだ。もともと7Iの飛距離が160~170ヤードという鈴木さんは、「SIMグローレ」のアイアンで“プラス30ヤードというヤバい飛びを体験してしまった。「打点ミスに寛容なだけじゃなくて、芯を喰ったときはそれこそPGAツアーのプロ並みに飛んじゃうかもしれません。ボールが“ギューン”と飛び出していく感じ。それでいて高さも出ているから、グリーンで止まるでしょう」(鈴木)
「SIMグローレ」のドライバーとアイアンを打ち終えた鈴木さんは、興奮冷めやらぬままこう振り返った。
「ドライバーは“フェースのどこに当たっても飛ぶ”ことが実感できました。スウィートスポットを外してもコースの幅に収まるし、飛んでる。もう、このクラブを人に教えたくない、自分だけ使いたいくらいです(笑)。アイアンはとにかく飛ぶ! ミスヒットをしても飛ぶし、しっかり当たったときは“プラス30ヤード”。飛びは3番手も違うのに、7Iのやさしさで打てるんです。パー5の2オンをアイアンで狙っちゃう? みたいな(笑)。このアイアンなら、ティショットで使ったり、UTの代わりに入れるのもアリでしょう」(鈴木)
テーラーメイドが誇る技術の粋を集めて開発した「SIMグローレ」は、ドライバーからアイアンまで“ぶっ飛んで曲がらない”ことがハッキリした。驚愕の事実がバズる前にイチ早く打たなきゃ損だ!