軽量ヘッドと走るシャフトで振り遅れを撲滅!
発売前に試打クラブが入荷すると、各店舗のフィッターが実際に打つのはもちろん、全国に散らばる腕利きの「最強試打軍団」のスタッフが入念に試打し社内向けのレポートを制作。こういった豊富な情報をベースに、さまざまなシャフトとの相性もチェックされているのだ。
発売前にもかかわらずどんどん挙がってくる、そういった「最新ヘッド×カスタムシャフト」の事例。ゴルフ5プレステージ新宿店でフィッターの山口凛さんが接客したケースでは、テーラーメイドの「SIMグローレ」に最新のフジクラ「スピーダーエボリューション7」を組み合わせた。
ポイントは40グラム台のRシャフトという点。軽量ヘッドが売りの「SIMグローレ」だが、そのメリットを最大に生かして“振りやすい”クラブに仕上げたという。
「このお客さまはご年配で、最近ヘッドスピードが落ちてきたとお悩みでした。スイングを拝見すると、ダウンスイングでヘッドの重さに負けてクラブが寝てしまい、しかもハンドファーストが強いのでインパクト前後で急激にフェースが返り、引っかけも出ていたんです。でも『SIMグローレ』ならヘッド重量が軽いのでそれを解消でき、『エボ7』のスピード感でつかまえて飛ばせると判断しました」(山口さん)
クラブ重量がそれまでのドライバーよりも15グラム以上軽くなり、ダウンスイングでのクラブが寝てしまうこともなくなったので、引っかけが嘘のように消えたという。
「引っかけが出ると、もっとつかまらないクラブにするとか、手を使わないように重いクラブにするようなケースもありますが、このお客さまの場合はそれでは引っかけが悪化したでしょうね。より振れるようになって飛距離も伸び、とても喜んでいただけました」(山口さん)
吹けないヘッドとXシャフトで叩けるセッティングに
もう一例は、ゴルフ5プレステージ広尾店の豊田世菜さんが、キャロウェイ「ビッグバーサ」を指名買いというドローヒッターを接客したケース。こちらは三菱ケミカルの「ディアマナTB50」のXシャフトを組み合わせた。
「比較的パワーのあるお客さまでしたしドローヒッターですので、つかまりのいい『ビッグバーサ』では引っかけの心配があるかなと一瞬頭をよぎったのですが、このヘッドの低スピン性能を最大限に生かせばいい結果が出るはずと考えました」(豊田さん)
「ディアマナTB」は手元調子でつかまりすぎないシャフト。このXシャフトなら、ヘッドのつかまり性能といい意味で相殺しあって、振っても暴れず、つかまるけれど引っかからないクラブができるという発想だ。
「ドローヒッターの方にとっては、つかまりすぎるのを嫌がってつかまらないヘッドで自分でつかまえて打っていると、力んだときにつかまりすぎて引っかけることがあるんです。反対につかまるヘッドを使うことで自分で必要以上に球をつかまえに行く必要がなくなるので、右に打ち出すことさえ意識していればナチュラルにドローが出てくれて安心なんです。この一見ミスマッチな組み合わせは、ロースピンの強い球で叩いて飛ばせるコンビネーションでした」(豊田さん)
このように、最新クラブでもいきなりベストマッチのシャフトが見つかるゴルフ5。「世間の評判が安定してから」と二の足を踏んでいるうちにライバルに先を越されてしまうのはもったいない。買う・買わないは別として、まずは店舗でフィッティングを受けてみよう!