この秋登場したフォーティーンの新作が個性派揃いで面白い。軟鉄鍛造のキャビティの「TB-5 FORGED」に、飛び系中空アイアンの「GelongD IX-001」、UTの「GelongD UX-001」。それぞれどんなコンセプトで、誰が使うと満足できるものなのか。試打検証した金谷多一郎プロの話を聞いてみた。

やさしいのにマッスル並みの打感を実現した「TB-5 FORGED」

パッと見はマッスルバックのような雰囲気で難しそうだが、「TB-5 FORGED」は軟鉄鍛造のキャビティモデル。安心感のあるヘッドサイズで、これからゴルフが上手くなりたいという人から、アイアンは軟鉄でないと、というシニア層までカバーする。モデル名の数字が意味する“5”のシリーズコンセプトは、打てばやさしいアベレージでも使える軟鉄アイアンだ。

画像: 見た目は本格派、でも打つとやさしい。「TB-5 FORGED」は“狼の皮をかぶった羊”のよう

見た目は本格派、でも打つとやさしい。「TB-5 FORGED」は“狼の皮をかぶった羊”のよう

進化したのは、バックフェースの構造。キャビティアイアンの多くが、性能を発揮するために、ヘッドの外周に沿って縁のように、段差をつけて重量を配置しているが、「TB-5 FORGED」ではその段差をなくし、シアター(劇場)のような形状にフェース厚をフローさせている。結果、キャビティの性能はそのままに、インパクト時の振動を制御。セミキャビティやマッスルバックに近い、マイルドな打感を手に入れたのだ。

画像: 段差をつけずに肉厚をフローさせることで、やさしさと打感を両立させている

段差をつけずに肉厚をフローさせることで、やさしさと打感を両立させている

ボールコントロールがゴルフの楽しみのひとつという金谷プロも、「良いスウィングをしたら格別のフィーリングが、ミスをすればそれなりの手応があるのが軟鉄鍛造の良さ。トウやヒール、インパクトでどこに当たったのかを感じて、経験を積んでいくのも上達には必要なこと」と、軟鉄を使うメリットは打感にあるという。だから「ずっとマッスルバックを使ってきたけどもっとやさしくて飛ぶアイアンに替えたい、というキャリアの長いゴルファーにもオススメです」と話す。

「程よいグースがあってインパクトでボールを押し込めるから強いボールが打てる。それでいて、ちょっとタイミングが早くなって薄く当たっても、エッジまでは飛んでくれるやさしさがあります」(金谷)

画像: 「やさしいけどどこで打ったかがはっきりとわかる。だから上達につながる」と金谷プロ

「やさしいけどどこで打ったかがはっきりとわかる。だから上達につながる」と金谷プロ

金谷プロがそのやさしさを感じ取ったように、「TB-5 FORGED」は軟鉄の一体鍛造ヘッドとしては最大級のヘッドサイズを実現し、慣性モーメントも軟鉄の一体鍛造ヘッドとしては最大級。さらに重心の低さに関しても限界値を実現している。スッキリとした本格派デザインには超高機能が隠されているのだ。

画像: ウェッジで好評のユニバーサルソールを採用。ダフリのミスをカバーしてくれるのもやさしさの秘密だ

ウェッジで好評のユニバーサルソールを採用。ダフリのミスをカバーしてくれるのもやさしさの秘密だ

どこから見ても格好いい、そして結果が残せるアイアンは、待ち望んでいたゴルファーが多いはずだ。「打感を優先すればマッスル、結果を重視すればキャビティという、軟鉄アイアン選びのジレンマを上手く解消している『TB-5 FORGED』。アイアンらしい弾道で打っていて最高に気持ちがいいモデルです」と金谷プロは締めくくってくれた。

安心して打ち込める“本格派”の中空飛び系アイアン「GelongD IX-001」

飛び系アイアンの飛距離は欲しいが、踏ん切りがつかない。フェースが大きいと出球がコントロールしにくく、ヘッドも抜けるイメージが沸かない‥。そんなベテランゴルファーを念頭に置いて作られたのが「GelongD IX-001」(ゲロンディー IX-001、以下IX-001)だ。

画像: 競技派ベテランアマチュアの「アイアンももっと飛ばしたい」の願望に応えるモデル

競技派ベテランアマチュアの「アイアンももっと飛ばしたい」の願望に応えるモデル

「ブラック仕上げの影響もありますが、“マッスルバック?”って思うくらいのコンパクトなヘッドは、重心距離が長くなり過ぎず、自分でフェース面を操作したいゴルファーに打ってつけ。またソールに適度なバンスを付けているのも好感が持てます。ダウンブローに打ち込むタイプでも安心して打っていけます」(金谷)

オーソドックスなマッスルバックでプロやシングルゴルファーに人気の同社の「FH-1000」が、デザインのベースというから、こだわりの強いベテランゴルファーでも違和感なく構えられるのだ。

画像: コンパクトで精悍なヘッド形状は操作性抜群。だが中空構造によるやさしさも持ち合わせている

コンパクトで精悍なヘッド形状は操作性抜群。だが中空構造によるやさしさも持ち合わせている

「フェースの弾きが穏やかで、アイアンらしさを感じます。安定したスピン量で、球がバラつかないのも攻めやすいポイント。期待通りの飛距離で、上からグリーンに落とせるので、狙ったところに止められます」(金谷)

一般的な飛び系のアイアンは重心が低く、打ち込むと重心の上でヒットしがちだ。すると弾道はスピンがかからずに棒球状に。これでは競技系には使えない。だが「IX-001」はそのヘッド形状のイメージどおり、重心はやや高めに設定されている。だからしっかりと打ち込んでいってもスピンがかかってピンを狙っていくことができるのだ。

画像: 打ち込んでいけてなおかつ高さが出る。競技系のベテランゴルファーには最適と話す金谷プロ

打ち込んでいけてなおかつ高さが出る。競技系のベテランゴルファーには最適と話す金谷プロ

ロフト20度の5番からラインナップされており、番手によってはヘッドスピードの速いアスリートにも合うという。「高さを打ち分けたり、左右に曲げたり、弾道をコントロールできるので競技志向のゴルファーにもオススメ。昨今は、プロでもロング、ミドルアイアンの代わりにアイアン型のUTを多用する時代。ロフトラインナップが豊富な『IX-001』は、番手なりの距離を出す、打てない苦手なロング番手のイメージを変えてくれるクラブになると思います」(金谷)

画像: シャフトは70gのカーボンでワンフレックス。ヘッドスピード38〜43m/sに適応する

シャフトは70gのカーボンでワンフレックス。ヘッドスピード38〜43m/sに適応する

一度使うと後には戻れない!? 「GelongD UX-001」であなたのゴルフが変わるかも?

ユーティリティ(以下UT)がやさしく打てるのはわかっているけど、ロフトが寝てくると構えにくく敬遠しがち。上手く打てた時より、左へ引っかけた嫌なイメージが残って、「どうにかしたいけど、いいクラブが見つからない」というゴルファーは少なくないのではないか。

画像: 引っかけにくく悪いライでも使いやすい競技系アマチュア向けUT

引っかけにくく悪いライでも使いやすい競技系アマチュア向けUT

「GelongD UX-001」(以下UX-001)は、全番手フェースプログレッションの値を揃え、構えやすさを追求したモデル。ロフトが変わっても、ネックとリーディングエッジ、スコアラインやトップラインの見え方が変わらないのが特徴だ。

「ロフトが寝てくると、ターゲットに構えるのが難しくなることがありますが、『UX-001』は全部同じなので、スムーズに構えられスウィングに集中できます。ラフでも扱いやすい小さめヘッドとの相乗効果で、打点が変わりにくいので、左への引っかけも気になりません」(金谷)

画像: 全番手すっきりと構えられて、小ぶりだからラフからでも打ちやすい

全番手すっきりと構えられて、小ぶりだからラフからでも打ちやすい

「見た目のイメージや性能を揃えることはとても大切です。いろいろなライから打つからと言って、UTだけがやさしすぎると、ドライバーやアイアンを持った時に調子を崩しやすい。難し過ぎず、やさし過ぎもしない、ちょうどいいのがつなぎ役のUTの理想形ですね」(金谷)

「UX-001」は、「IX-001」と組み合わせて使うことも想定して作られているのもポイント。ロフトピッチや番手の数字が揃っているので、ヘッドスピードに応じて、ヘッド形状を選べば、距離の階段が作りやすくゴルフがやさしくなる。

画像: コントロールしやすい60g台のシャフト(ワンフレックス)を採用

コントロールしやすい60g台のシャフト(ワンフレックス)を採用

「ヘッドスピードを一つの目安にして、あとは自分がどんなゴルフをしたいかで、セッティングすればいいと思います。150ヤードでもやさしく真っすぐ打ちたいならUTを増やせばいいし、ライに合わせてスウィングしたいならアイアンを入れればいい。最初は「UX-001」の#8hに抵抗があるかもしれませんが、打てば結果がでるので、その気持に変化が出ると思いますよ」(金谷)

慣れない番手の響きに戸惑うのは最初だけ。手にすれば、その弾道ややさしさに魅了されるはず。新たなクラブセットは、あなたのゴルフ観を変えるきっかけになるかもしれない。

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